指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

ブラジル文化の大きさ

2007年04月17日 | ブラジル
映画『フランシスコの二人の息子』で描かれるのは、セルタネージャというブラジルの田舎の、極めて泥臭い音楽であり、だがポピュラー音楽としては大きな存在である。

ブラジルというと、すぐにお洒落なボサ・ノバと来るが、ボサ・ノバはリオなど大都市の一部のインテリの音楽であり、また1960年代の一時期のものである。
大ヒットした曲は多数あるが、現在はよく聞かれる音楽ではない。

ブラジル文化は、このように極めて多様な面を持っていて、それがブラジルの経済社会の力の源泉だろう。
21世紀はブラジルが経済成長が注目されているが、それはこうした文化的多様性からも来るものなのだと思う。


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