おとといの朝、足がつって1日中痛みが取れず、どこにも行かなかった。つったのは、右足のふくらはぎである。ふくらはぎを「こむら」とも呼ぶらしい。だから、ふくらはぎがつることを「こむら返り」ともいう。老人によくあることらしい。
NPOでの仕事もはいっていなかったので、本当にだらだらと1日を過ごした。昔の自分の記録をみて、10年前に、赤い巨星、べテルギウスが超新星爆発するかもしれないというNHKの特集を思い出した。あのころ、なぜか、べテルギウスの爆発の期待にワクワクしていた。理由は思い出せない。人間の感情の起伏はそんなもので、たいした根拠もないのかもしれない。
べテルギウスはオリオン座の2番目に明るい赤い星で、子ども時代に屋根の上にあがって、冬によく見ていたのを思い出す。とくに、元日の夜は、町の明かりが消えて夜空の星がよく見えた。大人になっても、たくさんの星が東の空から西の空にゆっくりと動いてゆく夢をみる。
そのべテルギウスが なかなか爆発しなくて、すっかり、そのことを忘れていた。インタネットで検索すると、今年の2月21日、NHKが「ベテルギウスの超新星爆発は10万年以上先だとする結果を東京大学などの研究グループがまとめました」と報道していた。その報道すら気づかなかった。
同じ日、おとといのことだが、手塚治虫の漫画「地球最後の日」のロケットでの地球脱出シーンがネット上にないか、探したが見当たらなかった。しかし、それでいいのだという気もする。子どものとき、リアルで迫力を感じた漫画の絵も、いま実際に見ると、記憶と違ってへたくそで臨場感がない。子どものときは、見たものが、自分の想像力の中でどんどん膨れ上がり、リアルになっていったのであろう。想像力が衰えた今、記憶の中のリアルはリアルとして残しておけばよい、と思っている。
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