衆議院選挙で自民党が圧勝し、「安倍ノミクス」が発動された途端に、日経平均が上昇しはじめ、為替が円安方向に向かって急速に加速し始めている。なかなか良いことではないか。ただその表現方法に疑問があると言いたい。どうも日本人はお人好しなのか、どんな不思議なことでも、慣れてしまうと当たり前のことになってしまうようである。
日経平均が上昇したのは間違いないが、今までが異常に低過ぎただけではないだろうか。このたびの世界不況の原因を創り、日本よりずっと景気の悪かった米国の株価はそれほど下がらなかったのに、日本の株ばかりがどんどん下がり続けていたことのほうが不思議だったのである。
また為替についても、日本経済が悪化し、日本株がそれほど下がり続けていたのに、なぜ円だけが上昇し続けていたのだろうか。これも経済原理に反比例した不思議な現象であった。一説には某大国が大量にドルを売り、円を買い続けて自国通貨を有利に導いていたという噂もあるが・・・。
いずれにせよ、日本株と円については、不思議状態を脱却して正常に動き始めたというべきなのである。ざっくりだが、日経平均は2万円、為替は1ドル100円が正常値なのではないだろうか。
もうひとつの不思議はガソリン価格である。今朝私のケータイに、会員登録しているガソリンスタンドから「為替が円安に振れているため、近々大幅なガソリン値上げがあります。」というメールが届いた。もちろん石油は全面的に輸入している訳だから、円安になれば価格が上昇するのは当たり前なのだが、なぜか円高の時にはほとんど値下げしていなかったじゃないの。そのときガッチリ溜め込んだ利益は一体どうしちゃったのだろうか。都合が悪いときにだけ、為替を利用して値上げする石油業界の卑怯な手口には、もう呆れてモノも言えないね。もっともっと早く電気自動車時代にならないのだろうか。
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