岸田首相の肝いりの定額減税が、いよいよ6月から始まるようである。ただこの定額減税は、極めて評判がよくない。つまり減税とは名ばかりで今回限りのバラマキであり、たかだか4万円でなにができるのだろうか。さらに6月からは電力補助金がなくなり、いずれガソリン補助金も廃止となるに違いない。
だからたかだか4万円を頂いても、世帯によっては逆にマイナスになってしまうだろう。従って期待するほどの経済効果も得られるはずがない。それにかなり計算が複雑なので、大企業の人事部や中小企業の経理マン、それに市役所の職員たちは、かなりの負担増になってしまうようだ。
結局のところ、こんな意味のないバラマキばかりを繰り返しても何の効果も生まないどころか、赤字国債を乱発することになり、さらにインフレを呼び込んで物価上昇を後押しするだけではないか。
どうも自民党政権になってからは、人気取りのバラマキ政策しか考えつかなくなってしまったようだ。こんな単純な政策ばかりを繰り返すようでは、悪いけど小学生の低学年レベルの知恵しかないのかと疑りたくなってしまう。だからいくらバラ撒いても人気は沸かず、支持率も上がらないという悪循環に嵌まり込んでいるのだが、そんな現状さえも理解できないのだろうか。あーこんな人たちが日本の舵取りをしているのかと考えると、悲しくて堪らないどころか恐ろしくて夜も眠れないではないか。
とにかくバラマキではなく、もっと抜本的な構造改革としての少子化対策・教育改革・税制改革・畜産農業改革・エネルギー対策・災害対策など、すぐにでもやらなくてはならない重要課題が山のように待っている。まあそれらについては、いずれ具体的に記すとしても、とりあえず高騰している物価を早く落ち着かせてくれ。
そのためには負のスパイラルを生み出しているバラマキをやめ、異常緩和状態の国債金利等を正常なレベルまで上げるしかないだろう。そうすれば為替の異常円安水準も正常なレベルまで回復するはずだ。もちろん為替が円高方向に戻れば、輸入品に頼っている日本の物価もかなり落ち着いてくるはずである。
評:蔵研人
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