庭仕事には専ら脚立が欠かせない。
6尺、10尺、15尺と3段構えで用意している。
一番役立っているのは、言うまでもなく6尺モノだが、大木には寸足らず!!! 要をなさない。
使用頻度は少ないが、15尺は、ほんの1~2時間使う程度。 だが、無くては困る! 3~4mにもなる大きい木の天辺は、最近、老いと共にバランスが悪くなり小さな脚立で無理する事が出来なくなってしまった。 それに、僅かながら、木々は少しづつ大きくなっているみたいで、届かなくなってしまった。 植木の背丈は、制枝出来る範囲に合わせて来た積りだったが、少しづつ伸びているようだ?
昨日まで10尺止まりの範囲を剪定していた。 依って、大きい木の天辺が丁度丁髷のように残っている木が6~7本あった。
この儘にして置くと、実に、見苦しい!!!
サッカー選手の散切り頭見たいな風貌で、とても見られたものじゃァ~ナイ!
今日は、これにはモノを入れる事にした。
使用頻度、極めて低い15尺を引っ張り出した。
一人ではオッ立てられないので、倅の力を借りオッ立てた。
流石に、15尺ともなると、高い!!! 背も高いが、値段も高かった!!! コストパーフォーマンスが極めて悪い典型脚立だ!!! それでも、無ければ庭仕事が出来ない。
1.6~1.7mの老い耄れ爺が、このオッ立て脚立を動かすとなると、バランスが悪くヨタヨタの移動となる。 時々、ブッ倒れろうになる!!! これをヨタヨタと支え切る! 並大抵の努力ではない!!! これを7ヶ所も移動するのだから知らない人が見ていれば、実に、危なっかしい!!!
それでも遣り切った。
遣り切ったというより、剪定作業で、一番頭を使った。
何処に脚立を入れ込んだらいいか?これで勝負が決まる。 実は、脚立というモノは、何処にでも入れられるというモノではない!!! いい加減なセッティングをすると、転倒、滑落という事故が待っている。 これで亡くなったり、半身不随になった先輩や御仁を何人も知っている。 老い耄れ爺も、過って、若かりし頃、滑落した経験がある・・・ だから、別格注意を払っている。
午前中でこの作業が終わり、実は、ホッとしている!!!
当然の事ながら、庭は見違えるようになった!
どの角度から見てもシャキッとしている!!! 老い耄れが、庭木の手入れに掛けている情熱の賜である!
この糞暑い時期の刈り込み、これが難点であるが、今の時期を逸すると、来年の芽吹きに影響が出る。 10月の初めまでに、来年の芽吹きをさせて置きたいが為である! 面白い事に、赤松は、11月~12月中旬までに剪定を終われば、瞬時に芽吹きをしてくれるので、来春の若芽の噴きが完璧に行えるという訳である。
植物には、剪定の適期というモノがあり、これが早過ぎてもダメだし、遅過ぎてもダメ!!!
老い耄れ爺、自由業の身ともなれば、これがベストのシーズンに出来るので、庭木は、常時、美しい木姿を見せてくれ、生き生きとしている。 庭木職人の生き様でもあろう?
こんな作業が、後、何年出来るか?皆目、読む事は出来ないが、そう長い年月ではないだろう?