『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 犬猿の仲? 』

2012-02-08 20:55:40 | Weblog
             


これは、年が明けたから、もう、45年も前の事になる。
依って、若干の情勢変化があるかも知れない?

1カ月半に亘る長期の旅を中近東諸国でした。 勿論、仕事上での旅であった。
イラン、テヘランに入り、クエートサウジアラビヤ、ダハラン~リヤド~ジェッダと主要都市を回りエジプト経由で帰って来た。
中近東の旅は、実に、味気ない。 
道中、どの飛行機に乗ってもスチワデス等という女性は居なく、皆、スチワードだった!!! 敬虔なるコーランの国々、女性の一般社会での労働等という制度はないらしい? 何処に行っても殺伐とした野郎の世界だった。
そして、食事と言えば、これ等の国々、主食はマトン系、羊の肉料理だった。 食べモノにウルサイ老い耄れ爺、この頃は、肉食がまるっきりダメで、往生した。
知る人ぞ知る、チェロ・キャバブージュジェ・キャバブーと言えば、中近東の代表的な食事である。
一度トライしたが、正直、ギブアップだった。
そしてソシテ、酒好きのオイドン、これ等の国々では、一般的にアルコール類を飲む事は出来ない!!! これが第3の難関点だった。
最も戒律の厳しい国は、サウジ・アラビヤだ!!!
ここでのイミグレーションは、殊の外厳しかった。 アルコール類、豚食品(ハムやソーセージ等)、偶像の持ち込みは、一切、御法度!!!!! 法に触れると公衆の面前での手首切断の処刑が待っていた。 そして、戒律の厳しいサウジ・アラビヤで、市街地での女性は一人も見なかった!!!
中近東の戒律の厳しい国々では、今もこのような習慣が残っている。と、いうよりこれが習わしなのである!

そして、コーランを拠り所にしているイスラム社会は、ブッタやキリスト文明を相入れない次元の異なる戒律習慣が今でも残っていて、到底欧米人や東洋人には、理解し難い一面がある。
往々にして、欧米人は、イスラム社会の人種を下に見がちだが、そんなに簡単なモノではない!!!

話が長くなる恐れがあるので、本題に戻ろう…

テヘランダハランリヤドジェッダでは実家庭での見聞に触れる事は出来なかったが、クエートに滞在している折、何とかアルコール、ドリンクを!!!と、現地法人の社長が、家に呼んでくれ、ウイスキーの水割りを飲ませてくれた。 クエートとて飲食店でのアルコール類を飲む事は出来ない。 依って、この計らいになったのだろう。
この社長は、ベイルートからの出稼ぎ人で、外国人故に特別許可でこれが許されていた。

イッペ~飲みながら、奥さんや子供達の話を聞いた・・・
そこから読めて来たモノは、アラブ人は、世代を超えてイスラエル人(ユダヤ人)を嫌っているという事だった。 パレスチナという、極めて複雑な狭い土地で、何世紀にも亘ってアラブ人(パレスチナ人)ユダヤ人は聖地を巡って骨肉の争いを続けて来た・・・
今でもこの名残は極めて強く、中東紛争の源になっている。
皮肉にも、ユダヤ人は、一般的に頭が良く、金儲けが巧い! USA(アメリカ)社会で大成功を収めている人間は、ユダヤ人が多いという・・・ バンカー(金融業)、時計や宝飾等貴金属屋、大企業のオーナー等経済界を牛耳る人達、ユダヤ人:ジューイッシュが、実に、多い。 彼等が、政治献金の形で、政界に貢いでいるから話は厄介だ!!!
USAの民主党も共和党も長年に亘ってイスラエル擁護を踏襲し、対イスラエルとの蜜月が出来上がってしまった。。
依って、アメリカ(USA)人は、別格イスラエルを擁護する!!!
9/11事件もこの現れの反動だろう?

中近東でイスラエル、ユダヤ人を擁護するような言動を吐くと、そこには何が待っているか判らない!
アラブ社会とイスレエル、こういう長年の骨肉の遺恨が潜んでいるのだ。 犬猿の仲とよく言われるが、それどころではない!!!
簡単な卑近の例を挙げておこう・・・
ボールペンや万年筆で有名な、「モンブラン」、「モンブラン」言えばのマーク!!! これを知らない人はいないだろう・・・
これは、欧米や日本の社会で通用する話。
中近東では、「星」のマークが、白い「丸」のドットとなる!!!
「星」印は許可されない!!!
何故? 「モンブラン」マークは、「イスラエル」の国旗なのである!!!

アメリカも馬鹿な中東戦争を仕掛けたモノだ!
口を滑らして「十字軍」 「イスラム軍」戦争等と言い出した大統領が居たが、オイオイと言いたくなった。
アラブ社会は、異教徒が考える程単純な社会ではない!!! 常に、彼等の立場を勉強して掛らねば大火傷をする・・・   
イラク戦争、果たして最善策だったのだろうか? 想像を絶する死傷者が出た。 そして、今も直、安定した状態になっているとは到底言い難い!!! フセイン大統領の統治下にあった方がベターだったのではと思う人も多いだろう? それが証拠に、イラク戦争後、毎日のように種族抗争、宗派抗争で多くの人が死んでいる!!!
アラブ社会に於ける宗派、種族抗争とはそういうモノだ! これを収められる人材がその国のリーダーなのだろう?

老い耄れ爺、45年も前、こういう事を彼等から学んだ! それ以降、イスラム社会には何がしかの理解を持つようになった。