久しぶりに楊枝削りいきます。とはいえ今回は異例のケース。
当ブログに古くからお付き合い頂いている方で、ときどきコメントもして下さる「唐西古風」さんが、現代中国を取り扱った『漫画 アブナイ!中国』を刊行することになりました。
より正確にいうと「唐西古風」さん率いる創作集団「曙機関」の手によるものです。そのブログで同書の一部を垣間見ることができます。
http://akebono.iza.ne.jp/
予告編に接した限りではなかなかいい感じで、期待できそうな印象です。
――――
「いわゆる『嫌韓流』の二番煎じ、と笑われてしまいそうですが、現代中国の危険な体質や実態などを告発する“反中マンガ”を作っています。」
とのことですが、私の得た印象では「反中マンガ」という表現は不適切なように思います。
その実質に照らせば、日本人の対中認識をより正確にするための気軽な参考書、というべきではないかと。従来のイメージを大幅に修正し、中国と中国人をありのままに見据えた内容だと愚考する次第です。
その意味では対中理解を深める一冊ということで、むしろこれこそ「日中友好マンガ」と呼んでいいものだと思います。
――――
「印刷部数が少ないので、中小の書店には入らない所が多いだろう」
と「曙機関」のブログにはありましたが、『嫌韓流』同様、こういう作品こそネット主導で盛り上げていくべきものでしょう。
語り口の平易さと柔らかさからいえば、読者を選ばない作品といえます。ただあえていうなら、中国語や中国に関して勉強している人、対中ビジネスに関わっている人、中国出張の機会があるかも知れない人。……それから近所のコンビニで中国人がアルバイトをしているという人にもオススメです。
マンガという気楽さがいいです。北朝鮮と同じ一党独裁制で、政治・経済・社会とも先行き不透明、そして国策によって「反日」で磨き上げられた13億の愚民を擁する隣国を理解するための、恰好の入門書ともいえるでしょう。
――――
「とりあえず中国・中国人ってどんな感じ?」
というときに推せる一冊です。とはいえマンガという媒体の表現力の高さを十分に発揮してなかなか濃い部分もあり、対中認識を再確認する上でも勉強になる作品です。
発売日は12月8日。私はアマゾンにて予約しました。
「唐西古風」さん、この作品が新華社の記事に紹介されたら当ブログにて報告しますね。いや電波系基地外反日紙『環球時報』あたりがまず釣り上げられそうで楽しみです(笑)。
――――
| Trackback ( 0 )
|
|
何のことだか見当がつかなかったんですが、時間的な前後関係を見ると、御家人さんがここで取り上げてくださったからなんですね♪
先ほど、アマゾンでまた確認してみましたら、なんと265位に上昇していました(まだ、発売日前なのに! )。
おかげさまで、鉄板で重版になりそうです。
本の第4章では、限られたページ数ではありますが『経済編』として、日本企業が中国に投資する愚かさ・危険さを判り易く解説しています。
この本によって、中国に無駄につぎ込まれる日本企業の投資を、1円でも食い止められることができたら、これにまさる喜びはありません。
御家人さんの手厳しいご批評をお待ちしております。
中国批判の漫画の主人公が、ギャルゲーの中国娘そっくりというのは皮肉が利いてますね。
自分的には、北京オリンピックを破産で下降するであろう中国経済に期待してます。首まで中国に浸かっている日本企業、狙いめなんじゃないかと。
ただ今北方健三の「水滸伝」の文庫本読んでます。「水滸伝」はフィクションなのに、なぜか現代中国と同じ気がしてならない。巨大な中央の権力に対して、地方で群雄割拠して。そう言えば、かの国はどの時代もそうやっていたなぁと高校の世界史で学んだ事を再確認。
amazonのランキングは仕入れの動向に影響力が
あるそうなので、全国津々浦々まで行き渡り、
読まれるように、ネットで申し込みます。
井沢元彦さんが監修したマンガもたいへん
面白かったですが、さらにディープそうで
ほんとうに楽しみです。
開催地にきまってから伝染病が発生したら
即座に失格らしいのに、理不尽だと思います。
なので、浪費させまくり、国力を弱らせまくったあげく、開催10日まえにオリンピック中止と
いう展開を個人的には熱望しています。
>Unknown (木村)さん
>2006-12-06 07:17:18
>ヒロインの眼鏡っ娘がサクラ大戦の香蘭に見える……
中国批判の漫画の主人公が、ギャルゲーの中国娘そっくりというのは皮肉が利いてますね。
入稿までのスケジュールが一ヶ月強と短かったため、256ページの本を一人の漫画家に描かせる事は到底できないこととなり、最終的に4人の作家に別けて書いていただくことになりました。
そのため、各章で主要な登場人物のキャラを統一する必要があり、誰が描いても同じような絵柄になるよう、かなり記号化したキャラ設定を行いました。
ヒロインは『三つ編み』、『眼鏡』、『ソバカス』、『いつもGジャン』。
脇役の老教師は、『口髭』、『禿頭』、『外出する時はチューリップハット』という組み合わせです。
そのせいか、なんとか最後まで違和感なくまとめられたか、と思います。
さて2巻では、何の話題を取り上げようかなぁ……。
感想は、現代中国を知る入門書としては良い出来だと思います。(買ってもいないし座り読みなのにえらそうにすみません・・・)
内容も日常生活から軍事、歴史まで広く浅くカバーし、あまり批判じみていないのも○、画風もコミカルタッチでややもすると重苦しくなってしまいがちなネタもさらっと読ませてくれました。
印象的だったのは中国人の元日本語教授、現運転手のおじさんが所謂日中友好人士を非難するところで、これは日本人も悪いな。日本人がまず反省し変わらなきゃなと思いました。アブナイ中国軍の章も面白かったです。ちなみにあのアメリカ人の講師がスパイ容疑で云々のくだりは実話に基づいているのでしょうか?それとも100%フィクションなのでしょうか?
次作では軍事関連をもう少し掘り下げていただけると・・・(わかっています、私にそんな資格がないってことは・・・)
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。