日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 日曜ですから雑談です。……あっまだ下の「ようつべ」を観てはいけません。これは最後のお楽しみ。





 さて今回は一見楊枝削りのようですし当方にそういう下心が全くないといえば嘘になりますが(笑)、あくまでも雑談です。

 えーと、やはり雑談だった前回は、

「アドミラルティさん」

 に「ノースポイント」さんが即応してくれたのでうれしかったです。なるほど地名かあ。……と考えて、私もコソーリ活動で使っている複数の筆名、これに「秋葉原」でも加えようかと思いました(結構乗り気)。秋瑾の「秋」ですから中国では立派な姓です。

 私はアキバ系ではありませんけど、拙宅から遠くないのと商売柄立ち寄ることがたまにあります。来日した仕事仲間やクリエイターに引っ張り回されることもあります。……そういえばアクセス解析によりますと「チナヲチ ムエー」でぐぐって当ブログにたどりつく方が何人かいらっしゃるようです。

 いけません。

 以前は「反日 御家人」というのが多くて悲しくなりました。最近は「だるま 拘束」という検索に当ブログが引っかかったことが1度あったようです。

 ハズレです。

 生憎ながらお客様の求めていらっしゃるものはここにはございません。m(__)m

 ともあれ秋葉原といえば私が小学生のころバリアブル・オームとかコンデンサーとかLEDとか、ああいうパーツを売るブースのような屋台のような店が並んでいたという印象でした。いまでは全く様変わりしまして、街として上手に進化しているなあと思いつつ、しょこたんビルの男装喫茶で壺職人とか陶芸家とか陰口を叩かれながら一服していたりします。

 ……もっとも最近は「十七大」にかかり切りでしたから御無沙汰しているのでしょこたんビルがまだ健在かどうかわかりません。そういう目まぐるしさが現在の秋葉原にはあって、そのあたりが私にはちょっと苦手です。

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 ここで話題を一転させますが、配偶者が最近、馬鹿な散財をしました。それが下のものです。


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 これは元々中国のテレビドラマで、私が台湾で激務に追われている間、特にすることのない配偶者がハマっていたものです。中国語が美しいので(台湾では田舎臭い発音、とされてしまうのかも知れませんけど)これは勉強になる、と私も観ていました。ちなみに北京語ができない配偶者は台湾では主に日本語で通していました。「なんちゃって日本人」というやつで、買い物のときなどに親切にしてもらうことがままあったとか。やっぱり台湾はいいのです。

 で、馬鹿なのは値段が高いことと字幕が日本語であること。どうせ買うなら中国語字幕のついたVCD版(下)にすれば、画質はともかく安いし私にとっていい教材にもなるのでよかったのです。最終回の強引な展開にはぶっ飛びましたけど。





 台湾でこのドラマを観ていたころ、とすると6~7年前になります。当時は私も配偶者も中国の芸能界というものにはまるで無知だったのですが、配偶者はこのドラマの主役角の女優を「お人形さんみたいで可愛い」と絶賛していました。

 そうかあ?ガキにしかみえないんだが?と私はそれほどにも思わず、そのドラマでは別の女優(李なんとか)を「チーパオ姿萌えー」と贔屓にしていたのですが、日本に帰ってきてから、配偶者の絶賛していた女のコが「周迅」という有名な若手女優であることを知りました。

 当然のことながら配偶者が「どうよ?」てな感じで威張るのですが、そういうことなら私も負けません。デビュー当初から一意専心……ではないものの一貫して「石田ゆり子」さんを応援しています。アイドルとしては鳴かず飛ばずで若い頃はドラマでも脇役ばかりでしたけど、いまや良さげな歳月の重ね方をしているではありませんか。わが眼光に狂い無し。

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 帰国当時はバタバタしていたものの、ようやく東京に落ち着いてきたころ、渋谷で周迅の映画を観ました。「小裁縫」という題名、邦訳は「中国の小さなお針子」でしたか。

 驚きました。私なんざ「苦恋」といった古いものや「古井戸」とか「黄色い大地」とか「赤いコーリャン」なんかを学生時代に観てから中国映画とは全く無縁でしたから。白状しますと興味もありませんでした。

 学生時代だって中国映画には興味などなかったのです。ところが当時、大学には恩師とは別に私を大事に扱ってくれていた古典の先生がいて、毎年中国映画祭みたいなイベントがあるとその案内を郵送してくるのです。別に大学で直接渡せばいいものを、郵便で来られるのでこちらは気軽に流せません。封筒を閉じたところには、

「緘」

 と毛筆でしたためられていて威圧感満点。それを開封するとチラシが入っているのですが、日程表のところに必ずいくつか赤丸がついています。

「私はこの日に行きます」

 という意味ですから逃げられません。orz

 そんな訳で当時のものを一通り観てから15年ばかりの空白を飛び越えて観たのが「中国の小さなお針子」でした。文化大革命期が舞台なのです。文革といえば私の世代だともちろん「芙蓉鎮」の右に出るものはありません。その「芙蓉鎮」からいきなりこの映画に接したので驚くしかありませんでした。

 文革による呪縛感満点の「芙蓉鎮」に比べると、ライトにスマートに、軽妙に文革を扱い、描いているところに時の流れを感じました。そうかーいまはそういう時代なのかーと思ったものです。

 ただ「芙蓉鎮」との共通点として、味付けは全く違うものの、どちらもまだ「文革」から卒業できていないのではないか、という感想を抱きました。あるいは中国や中国人そのものが未だに「文革」から卒業できていないのかも知れません。


小さな中国のお針子

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 すでに他界された古典の先生をしのびつつ、不謹慎ながらアキバに話題を戻します。秋葉原というよりアキバ系香港人の同業者なのですが、私に色々な萌え系アニメの「ようつべ」を送ってくる不逞な輩がいます。私を仲間に引き入れようと教育しているつもりのようです(笑)。私も負けじと「いきものがかり」の「コイスルオトメ」を送ったりしていましたが、いい加減わずらわしくなってきたので、

「せめて実写にしろ実写に。先に言っておくがおれはもうガッキーは卒業した」

 と条件をつけておいたら(商売柄、不肖御家人にはこういうモードも必要なのですw)、今度は中国の古装片(原作金庸、みたいなやつ)を色々送って寄越しました。……という訳でようつべの出番です。奴なりのツボのものを選んできたのでしょうが、その中のひとつに私もやられました。ストライクゾーン外角やや高めに直球を投げ込まれました。楊冪(Yang Mi)という名前だそうです。

 どうも歳をとるほどストライクゾーンがどんどん広くなるようで(汗)。幸い、実物がそばにいる訳ではないので配偶者の鉄拳も飛んで来ません。ちなみに私は劉亦菲はダメです。清楚という以前に土くささが先に立ってしまいます。陳好のきれいなお姉さんっぽい淡い色香は「釣り球だろう」と打ち気をそそられながらも見送ることができます。しかし楊冪にはつい手を出してしまいました。我ながらこういう顔立ちのコには昔から弱くていやはや。orz

 とはいえ彼女には何かが足りないようです。ビビッとしたものがないので石田ゆり子さんとは違い一過性のものだと思いますが、とりあえず贔屓に認定しました(いま隣で配偶者が笑っています。お前一時期は寝ても覚めてもジェリー様だったこと暴露するぞ)。

 同業者は私からみれば後進ですが同志に昇格。奴に教えられるまま香港の応援掲示板のアカウントもとりましたっ。ただし副業の筆名はさすがに使えませんから中文名。むろん「秋葉原」ではありません。

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 【※余談】この「同志」を育てたのが私より1歳下の元仕事仲間M君で、香港のACG関連業界の開祖のひとりです。この男はテレビゲームの「ときめきメモリアル」を「心跳回憶」と翻訳した誠に見事なセンスの持ち主で、ただのアキバ系ではありません。この「ときメモ」の台湾名は確か「恋愛小冊子」でしたから、十数年ばかり前は香港人が台湾人を田舎者とやや軽んじていたのも無理はありません。いまはそのセンスの差が縮まりつつあるか、あるいは台湾が香港に肩を並べたあたりです。……いやいや、「流星花園」とジェイ・チョウ(周杰倫)ですでに逆転しているような気もします。




コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (中華好き(台湾・香港限定))
2007-10-28 16:50:33
御家人さんが十七大で大忙しだった頃、私は東京国際映画祭で渋谷・六本木方面を駆け回っておりました。
未だに「電影節」と名が付くだけで居ても立っても居られなくなってしまうのですが、今年は特に港戲が特別上映だったので港戲迷打ち揃ってオーチャードホールの会場を埋め尽くしておりました。
で、徐克・林嶺東・杜峯導演「鐵三角」、杜峯「神探」と続けて観て往年の香港映画が戻ってきた!と喜びに震えておりました。「終わりを約束された街」であっても素直に滅びに向かうことなくこうして悪あがき(笑)して欲しいものです。

で、ようつべを拝見いたしました。何より王馨平が歌ってたのにびっくり。港台方面でお見かけしなくなったのですが大陸で活動してたんですね。
御家人さんのストライクゾーンも確認。(笑)
これまた港台方面ではあまり見かけなくなったタイプですね。

ところで、日本における台湾芸能と香港芸能の扱いは既に逆転してるようです。
Jayは来年2月に武道館公演を決めましたし。
日本における香港芸能界は未だに華仔や梁朝偉なので若手が伸びないのが辛いところですね。
 
 
 
頑張れ台流。 (御家人)
2007-10-28 23:45:20
>>中華好き(台湾・香港限定)さん
 コメントありがとうございます。今回のエントリーばかりはつい魔がさしたとでもいいましょうか、コメントがつかなければ削除、の方針でしたので(笑)。

>御家人さんが十七大で大忙しだった頃、私は東京国際映画祭で渋谷・六本木方面を駆け回っておりました。
 配偶者も広東語を教えている港戲迷たちと行ってきたようです。映画はジャンルにもよりますけど、まだ香港の方が上のように思います。ただ「終わりを約束された街」なので今後人材流出が顕在化するのではないかと、それが地場産業としての最大の懸念。
 ドラマは「流星花園」で勝負あった、という観があるように私は思います。これは台北という都市が進化している証でもあるかと愚考する次第。「拍外景」での選択肢が限定されてしまう(ある程度脚本も制約される)のが香港の宿命です。香港にいたころATVのディレクターの知り合いがいて、よくそんな話をしたものですが、いま正にそれが現実のものとなりつつあるように思います。あ、その縁でドラマの台本とかもらったりしました。ヤフオクに出せば売れるでしょうか。

>日本における香港芸能界は未だに華仔や梁朝偉なので若手が伸びないのが辛いところですね。
 結局はそこですよね。劉徳華や梁朝偉は明星であり続けるための自己研鑽にはものすごいものがありますけど、後が続かないのは業界の構造かなと。香港は演劇にしろ音楽にしろアマチュアに活動の場所が十分にないようですし、社会もまだそれにあまり寛容ではない。そうなるとプロである業界への有力な新人補給源というのがなくなってしまい、いきおい先細りになってしまうように思います。「四大天王」の出現がそれに拍車をかけた、という皮肉な見方もできるかも知れません。

>何より王馨平が歌ってたのにびっくり。
 私もびっくりです。私が香港在住のころに華々しくデビューしたのでいまなお健在ということ自体に驚きました。確か「太子党」でしたね彼女は(笑)。

>Jayは来年2月に武道館公演を決めましたし。
 武道館ですか!それは凄いです凄すぎます。10年前なら絶対考えられないような出来事ですね。画期的事件ともいえるのでないかと。その勢いを持続できるかどうかがカギですね。ぜひ頑張ってほしいところです。外婆もきっとアリーナで応援するのでしょう。

>御家人さんのストライクゾーンも確認。(笑)
>これまた港台方面ではあまり見かけなくなったタイプですね。
 ええまあそんなところです。オサーンになった証拠というか私には昔からオサーン属性があったというか(笑)。これについては気恥ずかしくてもう余り多くを語りたくないのですが、古装片だけでなく現代劇というか普通のドラマの動画も探せ、と「同志」に厳命しています。「和諧社会」の構築に向け貢献してほしいところです(笑)。
 
 
 
Unknown (古装片好き)
2007-10-29 14:59:00
『神侠侶』の郭襄ですね!確かに可愛いお嬢さんですw因みにこの作品、以前日本でアニメ化して大コケした事がありました。原作はアニメファンに受け入れられそうな雰囲気なんですけどね。
 
 
 
Unknown (御家人)
2007-10-29 19:48:39
>>古装片好きさん
 お、さすがによく御存知ですね。「王昭君」も観てみたいところです。あと現代もののドラマも。ちなみに金庸ですと「仙剣奇侠伝」がプレステでゲーム化されたこともあるのですが、日本ではやはりイマイチでした。

 でもこれは画期的なゲームで、日本在住の中国人スタッフが中国語メインで制作して、それを日本語にローカライズするという形式をとりました。台湾では割と評判がよくて当時私がライセンスをとって部下に造らせた攻略本がよく売れたものです。キャラクターの発音も実に美しい北京語(台湾のゲーマーは美しい発音とは感じなかったみたいですけど)。ソニコンさんもプレステ時代はまだソフト面で色々冒険的な試みをやっていて輝いていたんですけどねえ。
 
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