日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 容態の悪化により、本日入院しました。

 ……この原稿は私が前もって用意しておいたものですが、今後暫く当ブログを管理してくれる知人が入院の時点でupしてくれる手筈になっています。つまり皆さんがこのエントリーを目にするときには、私はもう病院に入っているということです。

 そのとき私には意識があるのかすでに混濁しているのか、これを書いている時点では予測できません。もし辛うじて覚めているとすれば、恐らく多くの「先人」たちと同様、病室の天井や壁や、自分を取り囲んでいる医療機器を眺めている筈です。

 とはいえ、そこには一片の悲壮感もありません。十七歳のときに立てた志、「あるべき自分のカタチ」というものを、100点満点で70点ながら、ギリギリ及第点で私は何とか実現することができました。心を占めているものは、ある種の達成感のようなもの、そして「自分は、生き切った」という充実感であることは間違いありません。

 まあ、自己満足に過ぎないものでは、ありますが。

 自分は恵まれていた、という幸福感もあることでしょう。最晩年になって、私はこのブログの読者の皆さんとOFF会を通じて直に接することができました。皆さんの笑顔と硬軟取り混ぜての熱い語り合いは、私にとって宝物そのものです。自分は果報者だと実感することができました。

 むろん、OFF会に参加することのなかった読者の方も含めて、ここに心から御礼を申し上げる次第です。

 「日々是チナヲチ。」をずっと支えてきて下さり、本当にありがとうございました。

 ――――

 一応、「中国観察ブログ」を自称していますから、最後に中国について、いくつか。



 ●中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮。

 上海の摩天楼などの風景に騙されてはいけません。一党独裁という本質において中国は北朝鮮と等質であり、いざとなれば独裁を守るため、いかなる流血の事態を引き起こすことも辞さないでしょう。

 状況によっては、進出している外資企業の強制接収や、在中外国人に対する資産凍結や略奪などが、「官」によって行われても不思議ではありません。

 いざとなったら、何を仕出かすかわからない。……これは頭の隅に入れておくべきことだと思います。




 ●中国は、多民族国家である。

 「多民族」というとチベット人、ウイグル人、モンゴル人などを想起しがちです。確かに中国は56種類の民族によって成立しています。ただし、こうしたいわゆる少数民族が総人口に占める割合は僅か4%であり、残りの96%という圧倒的多数派を形成しているのは漢民族(チャイニーズ)です。

 私に言わせると、この漢民族こそが「多民族」なのです。北京人、上海人、福建人、四川人、広東人、河南人、東北人。……そのいずれもが国家として成立し得る規模を有しているため、感覚的には外国人同士といってもいいくらいの意識の違いがあります。

 中国が統一と分裂の歴史を繰り返してきた理由も、ここにあります。独裁政権は、実質的には武力に頼って統一を維持するほかありません。実際に中共政権も人民解放軍をあくまでも「党中央の指揮に絶対服従するもの」とし、国軍化を断固否定しているのはこのためです。

 「中国人」というものは、例えば国際的なスポーツの試合や外交問題のような限定的な状況でのみ、頭をもたげる特異な観念なのです。日常的には、あくまでも地縁・血縁最優先。例えば東京のコンビニや居酒屋の中国人アルバイトが、往々にして店ごとに「××人」と地方閥で固まっているのは、その好例といえるでしょう。

 もし中共政権による統治を保証している人民解放軍が地縁や利権その他の原因でバラけ始め、党中央軍事委員会を頂点とするピラミッド型命令系統の維持が困難になったときには、国際社会の思惑がどうあれ、中国には割拠に似た状況が現出することになるでしょう。




 ●必ず「中共語」でニュースを読むこと。

 以前にも何度か紹介したことがありますが、ここで念を入れておきます。一般に使われている中国語と、政府や党中央などから発せられる「中共語」は同じものではないということです。

 「日中友好」を中国語に訳すると「中日友好」。ただしこれが「中共語」になると意味が大きく異なってきます。凡例をいくつか挙げておきますので、ニュースで中国の公式声明に接するときは、これを以て解読してみて下さい。

 「対話」→「中共の言い分の押しつけ」「中共からの命令伝達」
 「協議」→「中共の言い分の押しつけ」「中共からの命令伝達」
 「協力」→「中共への奉仕」
 「平和」→「中共による制圧下での非戦時状態」
 「友好」→「中共に従順」
 「交流」→「中共の価値観の押しつけ&軽度の洗脳」



 しかしなから、と付け加えておきます。

 中国がどうなろうと、日本政府がしっかりしていれば何も心配することはありません。

 その日本政府を選ぶのは、私たち日本人です。

 ですから結局、日本人一人ひとりの、民度と品格が問われることになるのです。

 いちばん大切なのは、実はそのことではないかと私は考えています。

 ――――

 最後の最後に。一応「弱小・色物系ブログ」を自称していますから、臆面もなくお耳汚しを。

 16年前に作って録音した駄作です。本当はキータッチのパラメータを細かくいじるなどしてピアノに表情をつけたかったのですが、とりあえず録った直後から仕事が忙しくなったので、結局未完のまま恥を晒させて頂きます。諒とされたし。





 それでは皆さん、どうかどうか、御堅固に。

 6年半にも及ぶ長い間、駄文にお付き合い頂き本当にありがとうございました。m(__)m

 後を、頼みます。

 ニッポンと日本人を、頼みます。





コメント ( 65 ) | Trackback ( 0 )