●中国、東シナ海の巡視強化決定日本との緊張拡大も(共同通信 2009/03/31/21:13)
【北京31日共同】中国国家海洋局で東シナ海を管轄する海監東海総隊はこのほど浙江省紹興市で今年の巡視活動に関する会議を開き、巡視の定期化や範囲拡大など、活動を強化することを決めた。31日付の同局主管の中国海洋報が伝えた。
領有権を日本と争っている尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近でも活動が活発化するとみられ、日本側との緊張が高まる恐れが出てきた。
会議は「東シナ海における(中国の)海洋権益は厳しい試練に直面している」との認識を示し、今後の活動について「現地や軍との連携メカニズムを確立し、(事件対応などの)応急対処型からバランスの取れた(積極的)予防型へ転換する」と表明した。
その上で(1)巡視活動の定期化(2)巡視の範囲拡大や効率化(3)重点海域の設定(4)巡視する船舶や航空機、人員の専門化(5)海洋権益理論研究の強化―などを決めた。
東シナ海の尖閣諸島付近では昨年12月、海洋局の巡視船が9時間にわたり日本領海に侵入、日中関係が緊張した。