日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 4月1日といえばエイプリール・フールで中国語でいうとタイトルの通り愚人節。私の日であります。

 4月1日→エイプリールフール→ジャック・レモンの「幸せはパリで」→高橋幸宏。……というコンボは皆さん御存知ではありませんか。そうですか。

 ともあれ愚人節であることに安んじての閑話です。最近のことを、いくつか。

 先週末ににちょっと無理をして身体に負荷をかけ過ぎたらしく、月曜(3月30日)にマクロ血尿が出ました。顕微鏡を使わなくても肉眼でそれとわかるものをそう呼ぶのだそうです。

 お食事中の方には申し訳ありませんが、紅茶のような発色具合。その鮮やかさは腎臓ガンの末期患者のそれと同じなのだそうですが、何度チェックしても関連パーツに異状を発見できないまま20年くらいになります。攻撃隊からは再攻撃の要ありと打電してきていますので、このまま雷装にて待機を続けるべきかどうか、迷うところです。……て何だそりゃ。

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 3月27日(金)に本業のひと仕事をやり終えて、新年度に向けた個人的な諸手続きを役所で済ませて、夜から副業の原稿。それを仕上げるともう28日(土)の朝で、この日は「dongze」さん主導による当ブログ初のOFF会(突発)です。

 行きがけにひと仕事してから当ブログの「約束の場所」である靖国神社内の「遊就館茶室」に予定通り15時に着いて、テーブルを確保して目印の卓上信号旗を掲げようとしていたら背中をポンと叩かれて振り向くとこれが「dongze」さん。強面のオサーンをイメージしていたのですが案に相違して温厚な紳士さんでした。

 以前から頂いている無数のコメントの端々から推測した通り博識な方で、しかしながらその博識を常にユーモアに包んで覆い隠してしまうあたりは加齢臭……ではなく成熟したオトナでありナイスミドルなのでありました。話題の豊富さと切り口の面白さには感嘆するばかりです。

 信号旗を立てて話しているところに、今度はpiyoさんが御登場。私は人の顔を覚えるのが苦手で「初めまして」と握手しようとしたら、3月14日の「チベット・ピースマーチ」で会ったじゃないですかと言われて、てことはpiyoさん……?と改めて考えてみたのですが前回の記憶とは明らかに違う魁偉なイメージ。話しっぷりも豪放磊落ながら実は繊細にツボを突いていて内心何度も頷かされました。

 「piyo」さん、台湾土産のお茶、ありがとうございました。配偶者とおいしく頂いております。でも旅先で台湾人をつかまえては片っ端から、

「お前は台湾人か?中国人か?それとも台湾に住んでいる中国人か?」

 と聞いて回るフィールドワークは危険、というより台湾人が可哀想ではありませんか(笑)。それから上海から出したという私宛のメール、当方は未だに受信しておりません。マークされているのは「piyo」さんと私のどちらなのでしょうか?

 そしてそして、暫くして現れた3人目のゲストは「のと」さん。昨年秋に東武浅草駅前でビラ配りで一緒になった方です。ポツリポツリとした語り口ながら、その一言一言が鋭かったり面白かったり意表を衝くものだったりして、私は随分勉強させてもらいました。「のと」さんをはじめ皆さん海外経験が豊富で、しかも中国語圏に留まらないのが素晴らしく、また羨ましくもありました。

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 何より羨ましかったのは皆さん堅気の御商売ということ(笑)。同じリーマンでも変則的で孤立無援な遊軍モード、しかも給与は香港ドル8割&NTドル2割ゆえに円高で涙目真っ最中の負け組人生たる私には、それはそれは眩しく映ったのであります。

 そして、「のと」さんの御参陣でテーブルが埋まりました。当日に軽く告知しただけで、「dongze」さんとの密やかな逢瀬になるだろうと考えていた私には嬉しい誤算です。次から次へと誰かが話題を出しては盛り上がるので、つい閉店時刻まで居座ってしまいました。

 私は副業の新企画のため遊就館茶室の写真(できれば茶室入口&零戦&満開の桜)を撮影しようと、開花宣言が出てからはデジカメを大小2台持参して様子を見ているのですが、この日も零戦の向こうに枝を広げている桜はまだ5分咲きにも満たないので残念ながら時期尚早。それなら4人で記念写真を撮ればよさそうなものですが、皆さんの話についていくのに夢中ですっかり忘れていました。

 あまりに濃ゆい面々が揃ったため、これ絵的にどーよ?と自粛せざるを得なかった、なんてことはありません(笑)。

 閉店で外に出てから「piyo」さんが帰宅すべく離脱した後、残る3人は「dongze」さんの馴染みの店で二次会。こじんまりとしていながら瀟酒で実に気分のいい空間でした。

 それにしても、異業種交流というのは実に良いものなんですね。私は外地においては「ひとりだけ日本人」で海外では日本人社会と隔絶した環境でしたし、帰国してからはやはりある意味隔離された業界(笑)に身を置いているため、今回初めてその有益なることを痛感しました。

 ……と同時に、20代後半から30代までに、そういう経験を得られるような環境づくりに努めなかったことを激しく後悔。「dongze」さん、「piyo」さん、「のと」さん、本当に有り難うございました。御家人が予想通りの愚昧な海坊主だったことに失望なされたことでしょうが、もし宜しければまた機会を設けて、色々な話をたっぷりと聴かせて下さい。今回御縁のなかった皆さんとの歓談も楽しみにしておりますので、是非に是非に。m(__)m

 ブログを続けてきて良かったなあ、と心から思った次第です。

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 二次会がお開きになった後,私は二人と別れて車で靖国神社とは別の大鳥居へと直行。「年度内にどうしても出したい」という相手方の意向を尊重してハードスケジュールで進めてきた制作物のチェックに立ち合い、それがめでたく完了と相成ったところでちょうど始発電車の時間になったので朝イチで帰宅。こういうことをときどきやっているのでそりゃマクロ血尿にもなりますし命も削られます(笑)。いや笑っている場合では、ないのですが。

 さて帰宅すると29日(日)の早朝ということで、久方ぶりに床に就くことができました。でも6時間も寝かせてもらえないうちに配偶者に叩き起こされました。そうです日曜日は「のと」さんのホームまでは行かないものの、千葉県の柏というところで当家の隠居ともども「カヴァレリア・ルスティカーナ」というオペラを観賞、という全くもって「らしくない」イベント。そこで熟睡かといえばさにあらず、私は歌劇は初めてだったので物珍しく,実に興味深く最後まで楽しませてもらいました。

 帰宅したら22時すぎで、本業副業からは解放されたものの記事漁りがあります。これを念入りに朝までやってから、さてブログを……という体力はさすがにもう残っておらず、這うようにして布団に潜り込んでようやく爆睡することができました。

 起きれば30日(月)の午後でして、相変わらずのマクロ血尿。身体が必死にピーピー警報を鳴らしているのでしょうが、この日は桜現物に来日した旧知の香港人と、仲間うちでは定番の店で一献。

 「dongze」さんが連れていってくれたような洒落た店ではなくただの居酒屋ですけど、連中にとってはここが「約束の場所」。懐旧談となったものの回らない頭には広東語が馴染まず難渋しました。運良く店の前の桜が8分咲きになっていたので二人でヨザクラを背景に記念写真。

 本当は桜がどうこうというのではなく、一緒に仕事をしていたころとは外見が一変した薬害海坊主の私を珍重しての一枚です。当初は内心ちょっとムカついたりしたのですが、来る奴来る奴がみな同じことをするのでもう慣れまして、「胸にフリチベのカンバッジをつけて」といった注文にも笑顔で応じております(笑)。

 そして最後に当ブログめいたネタをひとつ。



 ●中国、東シナ海の巡視強化決定日本との緊張拡大も(共同通信 2009/03/31/21:13)

 【北京31日共同】中国国家海洋局で東シナ海を管轄する海監東海総隊はこのほど浙江省紹興市で今年の巡視活動に関する会議を開き、巡視の定期化や範囲拡大など、活動を強化することを決めた。31日付の同局主管の中国海洋報が伝えた。

 領有権を日本と争っている尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近でも活動が活発化するとみられ、日本側との緊張が高まる恐れが出てきた。

 会議は「東シナ海における(中国の)海洋権益は厳しい試練に直面している」との認識を示し、今後の活動について「現地や軍との連携メカニズムを確立し、(事件対応などの)応急対処型からバランスの取れた(積極的)予防型へ転換する」と表明した。

 その上で(1)巡視活動の定期化(2)巡視の範囲拡大や効率化(3)重点海域の設定(4)巡視する船舶や航空機、人員の専門化(5)海洋権益理論研究の強化―などを決めた。

 東シナ海の尖閣諸島付近では昨年12月、海洋局の巡視船が9時間にわたり日本領海に侵入、日中関係が緊張した。



 元ネタはこちら。

 ●『中国海洋報』(2009/03/31)
 http://epaper.oceanol.com/zghyb/20090331/index.htm

 前座(対仏攘夷とか南シナ海の領有権問題とか)をすっ飛ばしていきなり尖閣、ということにはならないだろうと思うのですが、何やら風雲急を告げてきた気配。李長春による日本大手マスコミへのお説教もこれを見据えた上のもので、

「お前ら騒ぐなよ」

 とマスコミにお達しが下ったのだとすれば、私たちは独自の情報収集・情報発信が必要になりそうです。

 そして、ここへ来て5月に総選挙という気配が出てきています。北朝鮮の花火問題を鮮やかに処理して、総選挙手前に中国が尖閣でバカをやってくれれば民主党はもう涙目。

 私は支持政党なんかありませんけど麻生首相には外交で魅せてほしいので、海監東海総隊には空気を読むことなく勢いだけで、しかも絶妙なタイミングでの「アシスト」を期待しております。

 ……という物言いは不謹慎かも知れませんが、愚人節ということでどうか御勘弁の程を。





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