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素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)
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御家人と申します。中国観察の素人ですけど、馬鹿なりに挑戦してみます。趣味はもちろんチナヲチ。あと「中共の嫌がることを真心を込めて念入りにやってあげること」。
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エースたちの語らいに、思いをはせる。
楊子削り
/
2008-11-23 00:01:22
久しぶりに戦記・回顧録系で直球勝負の楊枝削りをば。
これです。ついに文庫版が出ました。……私は文庫本でないと高かったりかさばったりするのでスルーしてしまうのです。ずいぶん前に買ったのですが、なかなかボリュームがあり、私はあちこちをつまみ食いするようにして、未だに読了していません。orz
修羅の翼―零戦特攻隊員の真情 (光人社ノンフィクション文庫 585)
角田 和男光人社
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著者は支那事変から太平洋戦争を終戦まで戦い抜いた零戦搭乗員です。一時期の教員配置を除けば大半を最前線で過ごしており、その空戦体験や局面ごとの心境ににじみ出る人間くささ、喜怒哀楽の情感が丹念に描かれていて大変貴重なものです。
が,何よりもわかる人にはわかる、あの名シーンが描かれている、というだけで買う価値があります。……と私は思います(以下、階級は当時のもの)。
唱和十九年九月下旬の一夕、千葉県茂原基地の角田和男飛曹長の部屋に、五人の零戦パイロットが集まっていた。二〇三空の西澤広義、長田延義、尾関行治、二五二空の岩本徹三、斎藤三朗。角田と,合わせて六名の古参飛曹長が、久闊を叙しながら空戦談義に花を咲かせる。
言うまでもなく西澤飛曹長は、日本海軍を代表するトップエースで、当時百二十機の撃墜スコアを誇っていた。岩本は八十機、尾関が十四機以上、斎藤が十八機以上、角田飛曹長自身も十機前後のスコアを誇るいわば粒選りの撃墜王ばかりである。
(中略)
この日の会話は一部が現存する角田少尉の記憶に残ったのみであるが、太平洋を覆った、零戦の晴れやかな戦いの記憶が語られたのであろう。
ゼロ戦20番勝負 (PHP文庫)
PHP研究所
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この「この日の会話は一部が角田少尉の記憶に残ったのみ」という、その内容が、この本『修羅の翼』には収録されています。西澤と岩本の掛け合い、西澤のユーモラスな自慢話などは他では見ることのできないものです。しかも実録。
わかる人にはわかりますよね?これ、本当にたまらない場面です。かなわぬ夢ではありますが、全編動画で観たいです……。orz
岩本飛曹長については有名な「零戦撃墜王」という回想録がありますが、西澤飛曹長は愛機を神風特攻隊に譲り、輸送機に同乗して基地に帰る途中を敵戦闘機に撃墜されるという余りに不運な最期を遂げてしまったため、書きものは何も残っていません。
私の知っている限りでは、小説・伝記スタイルのものを別とすれば、有名な坂井三郎氏の『大空のサムライ』シリーズのほか、従軍カメラマンだった吉田一氏の回想録に非常に印象的なエピソードが残っているくらいでしょうか。他に、戦死当時に部下だった搭乗員が戦後認めた体験記に、わずかに登場するのみです。
ちなみに上述の「ゼロ戦20番勝負」では全20話のうち坂井、西澤、岩本、そして「ラバウルのリヒトホーヘン」とうたわれた笹井醇一中尉に1話ずつが充てられています。個人的には、
●第一話 重慶上空の初陣
●第十話 ダーウィン上空 スピットファイアとの血闘
●第二十話 空の王者は零戦か隼か
の三話が、他にはなかなか出て来ない内容なので好きです。全体的に、近年発見された史料などが織り込まれているのがいいです。
――――
零戦撃墜王―空戦八年の記録 (光人社NF文庫)
岩本 徹三光人社
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わが零戦の栄光と悲劇 (だいわ文庫)
坂井 三郎大和書房
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↑この本は「坂井三郎空戦記録」をベースとしたもので、「ある反抗」という、ラバウル時代のタバコ不足にまつわる坂井・西澤vs笹井の友情物語?が印象的です(『大空のサムライ』には未収録)。
大空のサムライ―かえらざる零戦隊 (光人社NF文庫)
坂井 三郎光人社
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続・大空のサムライ―回想のエースたち (光人社NF文庫)
坂井 三郎光人社
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↑この2冊は説明不要ですね。敵基地ポートモレスビー上空での編隊宙返りをはじめ、台南空ラバウル・ラエ時代の坂井・西澤コンビのエピソードが満載。
サムライ零戦記者―カメラが捉えた零戦隊秘話 (光人社NF文庫)
吉田 一光人社
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↑報道班員とエース西澤の心の通い合うエピソードは味わい深く必読です。
――――
敢えてベタをお望みであれば、この季節はやはり晴天の日を選んで靖国神社・遊就館1Fの喫茶室で読むのが一番。特に14~16時くらいでしょうか。復元された零戦を右斜め後方から眺めていると、機体前面いっぱいに広がる窓から西日が射してきて、零戦を染め上げていく情景がこたえられません。
メニューはもちろん海軍カレーに海軍コーヒー、となるところですが、この時間だけはむしろオールドスタイルの瓶に入った三ツ矢サイダーを搭乗員気分で口に含みつつ、ビール酵母のポテトフライ(美味!)に舌鼓を打つのがよろしいかと。
銀杏特有の臭いが消えて、ようやく色づきはじめた参道のイチョウ並木もこれからしばらくが旬となります。
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