ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

パラリンピックを知ろう

2014年12月31日 02時10分28秒 | 障害者の自立

 確かに風は吹いている。過去とは比べようもないほど、パラリンピックはメディアに露出し、シンポジウムなどでも取り上げられる機会が増えている。

 「だからこそ、今、パラリンピックを基礎からきちんと押さえておかなければならないと思うんです」

 日本財団パラリンピック研究会の代表、小倉和夫はそう話す。駐韓国や駐フランス大使を歴任し、国際交流基金理事長も務めた国際人。外交官としての豊富な経験、人脈を期待されて招致委員会事務総長に就任、見事、2020年大会を東京に連れてきた。

 その事務総長時代、パラリンピックで疑問を持つことが多々あった。ところが誰かに聞こうとしても明確な答えが返ってこない。体系づけた研究が行われていない現実に驚かされた。

 素朴な思いを日本財団会長の笹川陽平にもらした。

 すると笹川はその場で即決した。「人も場所も提供します。とことん勉強してください」。2020年大会組織委員会評議員でもある笹川も、パラリンピックに大きな関心を持ち続けている。

 日本財団パラリンピック研究会は今年6月に発足、障害者スポーツ関係者や研究者らによる勉強会を始めた。アンケートによる実態把握にも乗り出した。

 11月、私は初めてその研究会に参加した。2020年に向け、さぞかし研究者たちが議論を戦わせているのだろうと思っていたら様子が違う。調べた事柄に丁寧に解説を加えていく作業はむしろ拍子抜けだった。

 ただ、小倉の言う「基礎から押さえる」作業の意味がおぼろげながら見えた。

 大成功だった2012年ロンドン大会は史上最多の164カ国・地域から4280選手が参加、20競技503種目に覇を競った。英国はこれに270万枚の入場券完売、開会式のテレビ視聴1120万人と史上最高の反応で応えた。原点の国際ストークマンデビル競技大会発祥の地というプライド、障害者との共生を理解する国民性が根底にある。

 東京はどうか? 街と施設のバリアフリー化は進んでいくだろう。でも、障害者と障害者スポーツへの深い理解となると心もとない。

 「15年で研究会の作業を深め、16年には提言を出します。今年はその準備でした」。笹川の秘書から転身し研究会を仕切る小澤直は言う。吹く風をつかみ、風に乗るためには英国のような市民の自然な理解が必要だ。2020年、さらにその先の共生のために…。=

敬称略(特別記者 佐野慎輔)     2014.12.30     産経ニュース


本番より面白い。読んでから見ればもっと面白い『NHK紅白歌合戦』の裏話

2014年12月31日 02時04分24秒 | 障害者の自立

高橋秀樹(メディアゴン主筆、日本放送作家協会常務理事)
12月31日、NHKホール、夕刻、リハーサル直前、全員揃った紅白歌合戦の出場者たち。居並ぶ60余人の一流歌手たちのざわめきが突然断ち切られた。総合司会の女性アナウンサーが、こう述べたからである。

「皆様、これから、NHK会長の『お言葉』がございます」

このアナウンスに違和感を持った者はそう多くなかった。何しろ、進行通り、NHK会長の『お言葉』はつつがなく発せられたからである。

今年は、まさかそんな失礼はないだろうが、“お言葉”の大任を務めるのは籾井勝人第21代NHK会長である。

本文は、複数の紅白の裏側を知る人物に取材をして、筆者・高橋秀樹が再構成してまとめたものである。よって、文責はすべて高橋秀樹にある。番組は生き物であるから進化も退化もする、だから、今年の紅白歌合戦がこの通りに進むかどうかはわからない事をお断りしておく。

『NHK紅白歌合戦』は1951年に始まった男女対抗形式の大型音楽番組である。公開生放送。通称『紅白』。日本の長寿番組の一つ。関係者以外で生で観られるのは、NHKの視聴料をきちんと払って、プラチナとも言われるチェットを手に入れられた正しい視聴者だけである。放送が行われるNHKホールの収容人数は3500人。

年末の『紅白』のスケジュールは以下のようになっている。
10月頃、司会者の発表がある。今年は赤組司会が吉高由里子。白組司会が嵐、5年連続5回目である。これら紅白の司会者は、決定後、本番当日まで、番組宣伝のために、NHKの多くの番組に出演することが必要となる。総合司会は有働由美子アナ。こうした総合司会は、ほとんど役割がないのに、開始当初から置かれてきた。かつて、白組司会は藤倉修一、宮田輝、高橋圭三、山川静夫といった時代を代表するNHKアナウンサーが務めてきたが、この、男性側司会を、近年歌手が務めることが多くなった。そこで、赤白双方ともタレントということになってしまった。皆様のNHKとしてはそれではまずい。総合司会としての自局アナウンサーの役割は次第に大きくなっていった。それでも、構成上必要のないところにも総合司会のセリフを用意するのは、演出家にとっては、なかなかつらい作業である。

ところで、NHKラジオでも『紅白』は、生中継される。司会は青井実アナと首藤奈知子アナ。筆者はラジオで『紅白』を聞くのが好きだが、テレビの音声を消して実況入りのラジオを聞くのはなかなかシュールな体験である。あの歌手のあのセットのような衣装はどう実況されるか。興味は尽きない。おすすめする。

司会者発表の次に行われるのは出場歌手の発表である。今年は11月26日であった。かつて、この出場歌手は、その年、ヒット曲を出した歌手という、国民暗黙の了解があり、「この出場歌手はヒット曲もないのにおかしい、ひばりさんはヒット曲はないけどまあいいか」などの会話が交わされたものだ。そうでなくなってから久しいと筆者などには思えるのだが、日本人全員が口ずさめる、いわゆるヒット曲というもの自体が少なくなり、特定の歌手以外ヒット曲が生まれない現在でも、その年のヒット曲優先の原則は厳然として残っているのだそうだ。

出場歌手決定のシステムは、おおよそ、次のような経緯をたどる。制作統括と呼ばれる番組責任者に演出部から、分析結果を元にした出場歌手候補リストが提出される。分析に用いるデータは楽曲の売上、NHKへの貢献度、ローカル局の演出部調査よる地方の支持ランキングなどである。地方局が入っているのは、東京の嗜好とは歌手の好みが全く違うからである。港町の多い地方だとすると、必ずランクインするのはあの歌手で農村地帯では演歌が圧倒的に強い。こういう指標を導入することで、『紅白』が、若者向けポップスだけになることを防いでいる面もある。皆様のNHKは、老若男女に公平なのである。演出から出されるリストだから、演出的にこの歌手を出したいという希望も入っている。

出場歌手リストを元に、出演交渉が始まる。昔は「出してやる」という出演交渉もあったと仄聞するが、今はもちろん「出て下さい」という出演交渉である。この時、同時に歌って欲しい楽曲の提示がなされる。この時点での交渉が一番タフである。歌手側から、つまり芸能プロダクション側からということだが、いろいろな要望が出され、条件闘争になるからである。曰く、
「その歌ではなく新曲を歌いたい」
「途中で、曲を切られるのは嫌だ、フルコーラス歌わせて欲しい」
「私の歌は合戦用に作ったものではない。みんなといっしょに出るのは嫌だ」
これらの条件提示には、様々な背景があるので、後に詳述する。
とにかく、演出部と政策統括は、これらの条件をすべて勘案して、出場歌手を決めるのである。

出場歌手の条件のひとつにNHKへの貢献度というのがある。NHKでは歌手の場合、原則として1週間に1番組にしか出られないという内規のようなものがある。「歌謡コンサート」に出た歌手は、同じ週に「のど自慢」には、出られないのである。中でも「のど自慢」への出演回数は重要で、飛行機を使っても行くのに5時間はかかるというような地方での公開放送に、スケジュールを切って出た歌手は貢献度が高いと判断されるのである。

出場歌手以外のサプライズゲストの選考も同時に行われる。60回目となる記念大会に出た、還暦を迎えた矢沢永吉、インターネットの動画サイトを通して世界中で話題になったスーザン・ボイルなどがその例であるが、今年は「アナ雪」系のゲストも考えられないことはない。

応援ゲストというのもある。今年なら、日本エレキテル連合、“紅白宣伝部”の担当になったバナナマン、『マッサン』のメンバーなどであるが、『LIFE!~人生に捧げるコント~』の内村光良なども候補であろう。筆者としては『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』のメンバーをぜひ出してほしいものだ。この場面の演出は当該番組に任せられる。

審査員は話題の人、今年は、ノーベル賞受賞者、優勝回数で大鵬と並んだ白鵬など。視聴者参加の「デジタルTV審査員」と「ワンセグ審査員」「アプリ審査員」などもあるのは時代に擦り寄ったからであろうが、国家的事業であったデジタルTVのDボタンは、こんなところでまだ生き残っていたのである。ところで、この審査員は31日まで、スタッフにさえ秘密という時代があった。これは紅白どちらかから審査員への接触があって、不公平になってはならないという考え方がNHKにあったからだという。勝ち負けにこだわって『紅白』見ている人はどれだけ居るかわからないが、さすが、放送法順守のNHKである。

話を、出演交渉に戻そう。

「その歌ではなく新曲を歌いたい」
これは、よほど、プロダクションの力が強くないとかなわない

「途中で、曲を切られるのは嫌だ、フルコーラス歌わせて欲しい」
原則的に、フルコーラスを歌えるのは、トリを務める歌手だけである。あとの歌手はTVサイズと呼ばれる2番を抜いた2コーラス3分以内。トリでも昔はテレビサイズであったが、これは、国民栄誉賞歌手美空ひばりの要望でフルコーラスになったという説もある。一方で曲が切られないようにするため、1番も2番もない、とにかく切れ目のない長い曲を作ったのはフォーク勢である。トリでもないのに、フルコーラスで歌う歌手がいたら、何らかの条件闘争があったと見れば良い。トイレの人とか。

「私の歌は合戦用に作ったものではない。みんなといっしょに出るのは嫌だ」
この例は『紅白』を観たことがある人なら容易に思い出せるであろう。

さて、決まった出場歌手が勢揃いするのは、12月29日のことである。NHKはこの日から本番までの3日間、基本的には出演者勢揃いで事を進めることになる。NHKは全員集めるのが好きなのであると筆者には思える。29日は司会者と歌手の打ち合わせ。司会者、ディレクター、担当の放送作家が組になって、面接形式で一人(一組)ずつ、面接を行う。紅組が一班、白組が一班だから朝10時から、昼ごはんを挟んで夕方6時位までかかる。ここで重要なのは歌手も司会者も、互いに相手の心を鷲掴みにすることだ、ある意味の勝負である。台本に基づいて進行の説明が行われる。さらに、この時はこんなセリフが交わされる。
「出場おめでとうございます」
(おめでとう以外に適切な言葉はないのか)
「こちら出場記念のトロフィーです。お納め下さい」
(何回も出ている人は、何十個もトロフィーを持っているはずだが、ヤフーオークションに出ていたという話は聞いたことがない。
それもそのはず、トロフィーには名前が刻印されているのである)

そして、30日、またしても全員勢揃いして、カメラリハーサルが始まる。このカメリハは、全て本番通りが原則で、衣装も美術も、セットのような衣装も身につけて、原則本人で行われる。リハーサルは第二部から始まる。『紅白』が第一部、第二部に別れたのは、最近のことで、それは報道局から21時からニュースを入れたいという強い希望があったからだそうだ。この国民的お祭り『紅白』に対して報道局は高みの見物で協力することは一切ない、これも原則ではあるがNHKでは報道局と制作局の人事交流はない。報道の人なら非現場に行く以外はずっと報道にいる。この日は、あとは、エンディングのリハーサル。

いよいよ、12月31日がやってきた。またしても出演者全員勢揃い。この日行われるのは特に力を入れる第二部のリハーサルである。今年の『紅白』の視聴率として毎年発表されるのはビデオ・リサーチが発表する第二部の数字だから、特に力が入る。そして最後に全員ラインナップのオープニングのリハーサル。
このまま、本場になだれ込める順番でリハーサルを進めてきたわけだが、ここで、オープニングリハの前に水入り。ステージ上に居並んだ出演者全員を前に、客席の高いところから、NHK会長が、本文冒頭に紹介したように「ごあいさつ」をするのである。会長あいさつで一旦切れた気持ちをハイにしてオーピニングリハ。

さて、本番。NHKでは、台本通りやるというのがある種の至上命題である。昔はこれは男と女の真剣勝負であるとうことで、紅組先攻の場合と、白組先攻の場合の2冊の台本が作られた時期もあったそうだが、今は1冊。この台本通りやるというために、時間のキープは何より大切。アドリブが出て長くなると、ステジ袖に控えた放送作家は時間を20秒短くするためにディレクターの指示で台本を書き直す。演者がしゃべるよりも、一瞬ではあっても、先に台本ができているわけで、これで、台本通りは守られたことになる。

本番では、筆者が大好きな「南極観測隊の電報」も披露する、電文の中身は作家が書く。

「こちらは、あたり一面真っ白な雪原です(白組拍手)。私達、観測隊の心は真っ赤に燃えています(紅組拍手)」

この電文案はあらかじめ観測隊に送られ、決裁を経て南極観測隊の正式な電報と認められる。野鳥の会も好きだったけどああいう演出はお決まりで残してほしいと思う筆者である。ただ、よく考えれば南極観測隊など今の世の中、ネットでつながるのだけれど、そういうつまらないことは思い出したくないのが『紅白』を見ている時間帯なのである。

ところで、本番当日は、日本中の人気歌手が集まっているわけだから、楽屋割りも大変である。さしもの巨大なNHKホールでも、楽屋は足りず、NHK本局のリハーサル室、本読み室、スタジオなどが楽屋として使われ、案内によって歌手たちが、出演順にNHKホールにやってくる。今年などAKB系が4組も出るから想像を絶する混乱だろう。こうした呼び込みといった裏方の役目でも、務めるのは基本的にNHKの正式な職員、足りない時は子会社のNHKエンター・プライズなどの職員が動員される。

紅組、白組の司会は、すべての出場歌手にサンドイッチなどの差し入れをする。これはリハーサルの時も同じである。出場歌手のほうが司会者の楽屋に、順番に挨拶に訪れるのも儀式としては大切である。

そして、4時間半の本番

本番の後は、NHKの社員食堂で打ち上げ。
12時から2時間ほど続く。スタッフはもちろんその後。明け方まで飲む。


1月2日は関係した職員は全員出社である。この日、視聴率が出るからだ。この頃にはもうスタッフ全員くたくたである。書いている筆者もくたびれた。

(©古今亭志ん生)        ニコニコニュース


障害者差別解消へ体制整備 県が新6カ年計画素案

2014年12月30日 02時38分48秒 | 障害者の自立

 県は、障害者差別解消のための体制整備などを盛り込んだ新たな「県障害者計画」の素案を明らかにした。2015~20年度の6カ年計画で、県が実施する障害者施策の基本となる。このうち16年4月施行の障害者差別解消法に基づく、障害者差別をめぐる紛争解決のための窓口設置準備や、行政サービス上の障害者への配慮に関する要領作りは、15年度中に着手する方針だ。

 計画では課題として(1)差別解消の推進(2)相談支援体制の整備(3)多様な障害への対応(4)事業者が提供するサービスの質の向上(5)就労支援の一層の充実-の5点を挙げ、「障害者の自立と社会参加」を基本目標に据えた。

 各施策は障害への理解促進と総合的支援体制の構築、教育や就労、スポーツなどを通した障害者の自己実現の支援など三つの方向性に分けてまとめた。

 素案は県のホームページなどで公開。1月18日までパブリック・コメント(県民の意見募集)を行い、本年度内に正式決定する。

12月29日 朝刊      下野新聞


新潟)障害者に性的支援 新潟の団体、表彰

2014年12月30日 02時33分48秒 | 障害者の自立

 重度の男性身体障害者に性的な支援をする一般社団法人ホワイトハンズ(新潟市西区、坂爪真吾代表理事)が、公益財団法人「社会貢献支援財団」(東京都港区、安倍昭恵会長)から社会貢献者として表彰された。坂爪代表は「今までやってきたことが認められて良かった。障害者の性の問題に取り組む人たちのために、道を開けたことがうれしい」と話している。

 ホワイトハンズは2008年発足。重度の男性身体障害者の射精の介助をしている。坂爪代表は新潟高から東大文学部に進み、ジェンダー研究の第一人者、上野千鶴子氏のゼミで社会学を学んだ。介護職の経験もある。

 人権の観点から、年齢や性別、障害や病気の有無に関わらず、「あらゆる人が性に関する尊厳と自立」を維持できる社会を理想と考える。しかし、障害者福祉や医療の現場でなかなか性の問題が議論されないことに違和感を感じ、ホワイトハンズを立ち上げた。

 思いはなかなか伝わらず、新潟市に2度、NPO法人格の申請をしたが、「現時点では、社会通念上、特定非営利活動と認められない」としていずれも不認証となった。今年11月18日現在、県内で法人格を申請した件数は669あるが、不認証はホワイトハンズだけだ。

 今年は東京、大阪などで7回、障害者の恋愛や性暴力被害などについてケーススタディーで学ぶ研修会を開催。毎回、福祉関係者や学生などで席がいっぱいになったという。

 表彰は今月1日。坂爪代表は「行政がなかなか手を出せない問題に取り組むのがNPOだが、その認証は行政がするということにジレンマを感じる部分がある。今後も社団法人として、障害者の性の問題に関する普及活動を頑張りたい」と話している。

2014年12月29日      朝日新聞


年賀状で結ぶ絆 東士狩小児童から晩成学園入所者へ

2014年12月30日 02時26分17秒 | 障害者の自立

 【音更】東士狩小学校(佐藤充弘校長、児童38人)の児童が学校近くの知的障害者施設「晩成学園」(町東士狩西6ノ47、菅原資之施設長)の入所者に2年前から手書きの年賀状を出し、入所者を喜ばせている。以前は相互訪問の交流を実施していたが、今は年賀状が学校と同学園を結ぶ唯一のよりどころとなっている。

 同校と同学園は、道道を挟んで向き合い、以前は、相互訪問し児童が器楽演奏を披露、同学園の入所者は学校の運動会に出場するなど交流があった。しかし、入所者の高齢化や学校のカリキュラムに余裕がなくなり、交流が途絶えた。

 交流復活は佐藤校長の発案で「子供たちが障害者と健常者がともに暮らす共生社会に関心を持ってくれれば」との考えだった。同学園に年末年始に帰宅できない入居者が相当数いると聞き、年賀状を思いついた。

 来年用は、入所者88人中、年賀状を希望する78人分を学年ごとに枚数を決めて製作、24日に投函(とうかん)した。

 年始のあいさつの他、「テストで頑張っている」などと近況を伝え、えとの未(ひつじ)、こま、餅などのイラストを色鉛筆や蛍光ペンなどで描いた。1年生の中川歩希さんは「友達への年賀状も書いている。難しくなかった」と笑顔を見せた。

 最初の年は、学園から返事がないことに不満を漏らす児童もいたが、最近はその理由も分かるようになってきた。佐藤校長は「年賀状がベストの交流ではないが、今はこれ以上の活動も難しい」と話す。

 晩成学園の五十川泰弘支援課長は「入所者の半数以上が年末年始を学園で過ごす。入所者は年賀状を楽しみにしている」と児童に感謝している。

晩成学園の入所者宛てに書いた年賀状を披露する1年生の坂本実環さん、中川茉耶さん、中川歩希さん(左から)

2014年12月29日      十勝毎日新聞