ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

東京パラ 姉妹の夢 あすから全国障害者大会

2014年11月01日 02時22分17秒 | 障害者の自立

 十一月一~三日に長崎県で開かれる第十四回全国障害者スポーツ大会に、共に障害がある東京都品川区の高校生姉妹が、都代表として初出場する。三年生の姉はボウリング、一年生の妹は車いす短距離走(100メートル)。都障害者スポーツ協会によると、きょうだいそろっての全国大会出場は同じ団体競技ではあるが、別々の個人競技では珍しい。 

 「全国大会で二人そろってメダルを取りたい。二〇二〇年東京パラリンピックでは、お姉ちゃんの声援を受けて走る」。妹の山口晴加(はるか)さん(15)=都立六本木高=が声を弾ませる。姉の碧海(あおみ)さん(18)=都立港特別支援学校=と共に、五~六月に行われた都障害者スポーツ大会に出場。全国大会代表の座をつかんだ。

 姉は生まれつき知的障害で言葉が不自由、妹は両脚の障害でずっと車いすの生活だ。

 スポーツとの出合いは、晴加さんが小学生のころ。横浜市内の障害者スポーツ施設を紹介され、母親の恵(けい)さん(45)に付き添われて通い始めた。目標タイムを目指してトラックを車いすで走り、練習に来る目上の人に、こぎ方を教わった。

 中学生になり、同市の競技会で上位入賞。本年度は、パラリンピックのメダリストらが名を連ねる日本身体障害者陸上競技連盟の強化指定選手(育成枠)に選ばれた。

 「妹のようになりたかった」。生き生きとした姿をうらやましく思った碧海さんの興味を引いたのが、ボウリングだった。施設職員の勧めもあり、中学三年から取り組んだ。最初はボールを持つのもひと苦労だったが、週一回の練習でスコアを170まで伸ばした。

 「同じ施設で練習し、互いを意識してきた」と恵さん。自分に自信がなかった碧海さんも、内気だった晴加さんも、スポーツを通じて活発になった。父親の栄二さん(47)は「地道にやってきた。全国から来る人との交流を大切に」と喜ぶ。

 仲の良い姉妹だ。言葉を十分に話せない碧海さんは中学生の時、上級生にいじめられた。小学生だった晴加さんは「ひどいことを言わないで」と食って掛かった。今夏は、家族でよく行く川崎駅近くのショッピングモールに、初めて二人だけで出掛けて写真を撮った。晴加さんはそれを大切に持っている。

 大会が迫った三十日、二人が通った品川区立伊藤学園(当時は原小学校)に、「祝出場 おめでとう」の横断幕が掲げられた。姉妹をよく知る同区知的障害者育成会の大上好江(よしえ)会長(67)は「晴加ちゃんは活発。碧海ちゃんは根気強い。頑張って」とエールを送る。

 都の選手団は二百二十六人。ボウリングなど個人は六競技、ソフトボールなど団体は七競技に出場する。ボウリングは二〇年東京パラリンピックでは種目になっていない。

都大会で獲得したメダルを胸に、全国大会での健闘を誓う山口碧海さん(右)と晴加さん=29日、東京都品川区で

2014年10月31日 夕刊      東京新聞


聴覚障害者に配慮した対応とは 幸署で講習会

2014年11月01日 02時18分20秒 | 障害者の自立

 聴覚障害者に配慮した対応を学ぼうと、幸署は30日、署内で講習会を開いた。道案内や事件事故などで接する際、筆談だけでは意思疎通がスムーズにいかなかったことがあったためで、5月に続いて2回目。

 講師は、川崎市聴覚障害者情報文化センター(中原区)の難聴者相談員、亀谷真実さん。聴覚障害者に対する誤解として「目が見えるから書けば伝わるはず」「うなずいていたので伝わったと思った」などがある。亀谷さんによると、筆談が手話より意思疎通しやすい人もいるが、先天性の難聴では筆談が苦手な人もいるという。

 「手話が必要かどうかを確認してください」と亀谷さん。署員らは「手話」を意味する動作を覚え「普段気が付かないようなことを教えていただいた」と感謝していた。 

2014年10月31日    東京新聞


芸術鑑賞 視覚障害者に 会話で膨らむイメージ

2014年11月01日 02時11分02秒 | 障害者の自立

 障害者支援に取り組む仙台市宮城野区のNPO法人「ビートスイッチ」が、視覚障害のある人に美術作品を楽しんでもらう鑑賞会を県内で始めてから、11月で3年を迎える。健常者が付き添い、作品の内容や印象を伝えて一緒に鑑賞する取り組みだ。同NPO副代表理事の泉田文陽さん(56)は「障害の有無に関係なく、美術は様々な方法で鑑賞できると知ってほしい」と語る。

 同市青葉区の県美術館で19日に開かれた鑑賞会には、視覚障害者7人と健常者17人が参加。写真家・篠山紀信さんの作品が並ぶ会場を巡った。

 「黒い洋服を着た女優さんがいます」。女優・大原麗子さんの写真パネルを前に、同市太白区の教員菊地ゆう子さん(46)が説明した。それを聞いた全盲の障害を持つ角田市の岩間誠さん(29)は「洋服は野球のユニホームみたいな生地かな」と質問。菊地さんは「ベルベットだね。肌触りはこんな感じよ」と、着ていたフリースを岩間さんに触らせた。

 鑑賞会は基本的に、視覚障害者1人と健常者2人の3人一組で行う。絵を見た健常者が作品の内容や雰囲気を伝え、視覚障害者は頭の中で作品を思い描き、足りない部分について質問を重ねる。会話を通した鑑賞会は、京都市や名古屋市などでも行われている。

 建築家で、障害者や高齢者に向けた住宅などの設計を手がけてきた泉田さんは、美術でも障害者が関われる場を作りたいと考えていた。仙台市で開かれた美術関係の学会に参加し、紹介されたこの鑑賞方法に興味を持ったのは2010年冬。京都市を中心に鑑賞会を開く市民団体を訪ねて手法を学んだ後、NPO内で会議を重ね、11年11月に県美術館で初めて鑑賞会を開いた。以来、同美術館を中心に3か月に1度ほどのペースで続け、これまでに計13回行った。活動は口コミで広まり、観賞後には交流を図るための昼食会も開いている。

 仙台市青葉区の専門学校生で、重度の弱視の田代智靖さん(19)は、19日の鑑賞会に初めて参加。「美術鑑賞の機会がなかったが、言葉で伝えてもらい、作品をイメージできた。これからも参加したい」と喜んでいた。

 泉田さんは「言葉にすることで、健常者も今まで知らなかった美術鑑賞の新たな魅力に気づける」と話す。今後も同じペースで鑑賞会を行っていきたいという。問い合わせは同NPO(022・292・7160)。

会話しながら作品を鑑賞する参加者たち(仙台市青葉区で)

2014年10月31日     読売新聞

古本販売で障害者の力に 海津の就労継続支援事業所

2014年11月01日 02時04分26秒 | 障害者の自立

 三月に開所した海津市南濃町境の就労継続支援事業所「クローバー」が、古本販売を収益事業の柱に据えて、働く障害者の自立を支援している。心強い味方は、八月に施設長として加わった野村勝治さん(60)。古書店経営に二十年間携わった経験を福祉分野でも遺憾なく発揮し、来年中の単月黒字化も夢ではなくなってきた。

 野村さんは中古書を扱う「ブックオフ」のフランチャイズ店を、同市平田町で昨年十二月まで経営した。平田店はブックオフの県内第二号店としてオープンし繁盛したが、他の店舗やインターネット販売に押されて売り上げが減少。撤退の潮時と判断した。

 その直後に知人がクローバーを設立して古本販売を始めることになったため、店で売れ残った本をそっくり譲渡。やがて経営を見てほしいと頼まれ、「お世話になった地元への恩返し」として福祉分野への転身を決めた。

 喫茶併設の事業所では、知的や精神に障害のある二十~五十代の男女八人が働く。野村さんは古本の仕分けやクリーニング、データ管理の方法を教えながら、ブックオフ時代のつてを頼り古本集めにも奔走する。

 「この世界は品ぞろえが命。在庫がある程度そろえば売り上げは順調に伸びていく」。在庫は一万冊にまで達し、半分は事業所で、残り半分はインターネット通販大手の「アマゾン」で販売する。単月黒字にはまだ及ばないが、「来年中ごろには達成したい」と成長戦略を描く。

 ただ、これまで身を置いてきた民間の世界と違い、福祉分野は利潤追求だけが目的ではない。野村さんは「障害者の自立や社会復帰を支援していくことも事業の大きな目的」と話し、社員一人一人の個性を大事にしながら愛情を持って接する。

 精神に障害のある男性社員(50)は「過去に一般就労で働いた会社と違って、ここでは自分のペースで働かせてくれる。困った時には施設長やスタッフが相談に乗ってくれるし、職場に笑いがある」と満足している。

 十一月からは、雇用契約を結んで安定的に働くことが難しい障害者にも門戸を開く。野村さんは「障害者が、働くことを楽しい、と感じてもらえる職場づくりを心掛けていきたい」と話す。

障害のある社員に古本のデータ管理を教える野村さん(左)=海津市で

2014年10月31日    中日新聞


目隠し(ブラインド)サッカーで障害者理解

2014年11月01日 01時58分45秒 | 障害者の自立

 川崎市立有馬中学校は23日、視覚障害者がプレーする「ブラインドサッカー」の体験授業を行った。1年生約250人が参加。障害者への理解や協力することの大切さを学んだ。

 ブラインドサッカーは視覚に障害のある選手がプレーできるように考案されたサッカー。音の鳴るボールでプレーする。パラリンピックの公式種目の一つ。アイマスクを着用してプレーするため、健常者も一緒になってサッカーを楽しむことができる。

 今回の講師は日本ブラインドサッカー協会ファシリテーターの佐藤豪さん、横浜のブラインドサッカーチーム「ブエンカンビオ」の内田佳選手が務めた。目隠しをして歩く練習などをした後、ボールを使って実際に蹴る練習を行った。

 目隠しをした生徒らは声掛けや音を頼りに行動するのに苦戦した様子だったが、互いにどうすればわかりやすく伝わるのか考え行動する場面が多く見られた。最後には班ごとにボールをポールに当てた回数を競い、楽しみながら学びを得た様子だった。

 内田選手は「普段の生活の中でも相手の立場に立って声をかけ合いましょう」と相互理解の大切さを生徒らに伝えた。

 参加した生徒は「今回の経験を活かし、目の見えない人がいたら話しかけたい」と話していた。

 なお、この授業は日本ブラインドサッカー協会が小・中・高校に講師を派遣する「スポ育プロジェクト」を利用したもので、障害者理解やチームワークの向上などを目的としている。今年度宮前区内では計5校で行われる予定。
 

ポールを叩いて方向を知らせる

2014年10月31日    タウンニュース