障害がある人も使いやすいように金沢美術工芸大生がデザインした食器の展示「センシティブユーザーと共創する器とカトラリー」が、金沢市尾張町の柳宗理記念デザイン研究所で開かれている。七月十日まで。(堀井聡子)
デザイン科製品デザイン専攻の四年生二十人が、車いすに乗る人や視覚障害者五人と買い物や食事をして、どのような不便があるかを調査し、デザインに反映させた。工芸科陶磁コースの学生と協力し、磁器の皿やスプーンなど二十点を制作した。
深皿を作った四年西村正之さん(21)は、両手で持ちやすいよう傾斜をつけ「汁物を入れても、手が熱くならないように二重構造にした」と説明した。他にも、前傾姿勢で麺をすするのが難しい人に配慮し、取り皿にもなる大きめのれんげや、おかずが交ざらないように仕切りを作った小鉢など、随所に工夫を凝らした作品が並んでいる。
月曜休館。開館時間は午前九時半~午後五時。最終日は午後一時まで。
金沢美術工芸大の学生(右)がデザインした食器を手に取る女性
2018年6月30日 中日新聞
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