ゴエモンのつぶやき

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就労支援:「トリクルしみず」定着 知的障害者、古紙回収で社会参加 新聞販売店に感謝状 /静岡

2012年02月02日 02時28分28秒 | 障害者の自立
 静岡市清水区にある知的障害者の就労支援事業所「みすず」が同区内の新聞販売店4社、古紙回収業者「故紙センタートヨタ」(同市駿河区)と共同で進めている古紙回収事業「トリクルしみず」が定着してきた。回収先の市民らと交流する機会を通じて、自立と社会参加に向け地域とのつながりを深めている。みすずを運営する社会福祉法人「玉柏会(たまがしかい)」の野々村勅夫理事長はこのほど、新聞販売店に感謝状を贈呈した。

 トリクルに登録すると、みすずの利用者らがトラックで申し込みを受けた世帯の自宅を訪問し、新聞紙などの古紙を回収する。シミズ新聞店(清水雅之社長)など同区内の新聞販売店は、トリクルの連絡先や古紙回収の予定日を掲載したカレンダーを折り込み広告にし、新聞とともに配達している。

 障害者に働く機会を提供するとともに、重い古紙の束を持つのが苦手な高齢者へのサービスとリサイクル推進を目的に始まった。

 回収業務はみすずの利用者33人のうち5人が担当。始まった当初は不慣れのため、古紙を回収し忘れ苦情が出るなどのトラブルがあった。だがその後は軌道に乗り登録世帯数は6400軒(昨年12月末)に増えた。ねぎらいの言葉や励ましの手紙がみすずに届けられているという。

 みすず管理者の大滝里美さんは「一日も休むことなく続けられ地域の人たちに受け入れていただいた。あいさつをするなど、利用者の自立への大きな効果がある。仕事をくださった販売店に感謝している」と話す。

 野々村理事長から感謝状を受け取った清水社長は「こうした活動がほかの施設でも広がり、障害者と地域とのつながりが深くなってほしい」と話した。

毎日新聞 2012年2月1日 地方版


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