山形県民が利用する県有施設6施設が活断層上にある問題で、吉村知事は10日の記者会見で、移転時期について「老朽化ぎりぎりまで待つのではなく、予算の中で、できるだけ早く取り組むのが望ましい」との考えを明らかにした。
県は当初、6施設について、改築時期に移転する方針を示していた。
活断層上にあるのは、山形盲学校の寄宿舎(上山市)、寒河江警察署(寒河江市)、精神障害者施設「みやま荘」(河北町)、置賜農業高校の温室など(川西町)、庄内農業高校の体育館など(鶴岡市)、新庄警察署(新庄市)。最も古い建物は庄内農業高校の施設の1966年度で、最も新しいみやま荘で99年度。
県は施設改築の参考にするため、2012~13年度に活断層の両側50メートルにある施設を調査していたが、県庁内部の資料として一般に公開してこなかった。吉村知事が4月28日の会見で活断層上に6施設があることを明らかにしたが、施設名を公表したのは今月9日だった。
吉村知事は、「みなさんの安全安心が大事。(28日の時点で)全てを公表しておくべきだった」と述べた。
2016年05月11日 19時03分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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