ゴエモンのつぶやき

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川崎市営バスの車いす対応改善策 障がい者ら「依然不十分」

2016年06月19日 03時49分00秒 | 障害者の自立

 川崎市営バスでは、車いす利用者が乗車した際、運転手が車いすを車内に固定することが徹底されておらず、市交通局は、運転手用のハンドブックに、固定は運転手の役割と明記する改訂を行った。同局は、二年にわたり改善を求めてきた障がい者支援団体にこれを報告したが、障がい者らは、現場の状況はいまだ十分ではないと訴えている。 

 都内や横浜市内を走る公営バスや民間バスは、運転手が車いすを車内で固定する。それに対し、川崎市バスの運転手ハンドブックは、介護人がいる場合は、介護人に固定をお願いするとしていた。

 しかし、固定が不十分なことが要因とみられる車いすの転倒事故も起きており、障害者の地域活動支援センター「GDPかわさき」(多摩区)は一昨年、市交通局に改善を申し入れた。

 同局は昨年、方針を変更し、ハンドブックの改訂版を今年五月上旬までに運転手に配布。五月中旬から六月上旬にかけて、運転手を対象に固定ベルトの着脱実習も行った。

 同局は今月八日、センターが入居する建物を訪れ、ハンドブックの改訂など市の対策を説明した。だが、GDPのセンター長で自らも車いすを利用する佐藤紀喜(のりよし)さんや障がい者、その家族らからは、「つい最近も(ベルトによる固定ではなく)『輪留めだけでいいか』と言われた。左右の揺れに弱いが、ほかの乗客に遠慮して『うん』と言わざるを得ない」「車いすではないが、足が不自由な人が乗車した時、座っていないうちに発車された」などの意見が続出。佐藤さんは「障がい者への対応が不十分で、四月施行の障害者差別解消法に沿っていない。具体的な改善策を示して」と求めた。

 市交通局自動車部の水谷晋一安全・サービス課長は「やれることはやっている認識だったが、不十分な現状の訴えを聞いて、この状態で良いとは思わない。何らかの対応はしていかなければならないと思う」と応じ、今後も両者で話し合いを持つことになった。

市交通局の職員(手前左)らから、対策の説明などを聞くGDPかわさきのメンバーら=多摩区で

2016年6月17日  東京新聞


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