新潟で図書館の課題学ぶ研究会
視覚障害、発達障害などがあるために紙の本での読書が難しい子どもたちへの支援について考える「読書バリアフリー研究会」(伊藤忠記念財団主催)が29日、新潟市中央区の県立図書館で開かれた。学校や図書館の職員ら約60人が参加し、障害者利用における図書館の現状や課題を学んだ。
「これからの公共・学校図書館を考える」と題した講座では専修大の野口武悟教授が講師を務めた。公共図書館の対面朗読サービスなど障害者サービスは広報不足から、利用実績が少ないと説明。「図書館側がアピールすることが重要だ」と強調した。
今国会で「読書バリアフリー法」が成立し、法整備がされてきたことにも触れ、「法を生かせるかどうかが現場に求められている」と語り掛けた。
参加した三条市歴史民俗産業資料館の石原均館長(65)は「障害のある子どもたちには電子化した書籍が有効。普及したいし、活用できるよう広報していきたい」と話した。
2019/06/30 毎日新聞