ゴエモンのつぶやき

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総理就任初日、障害者の人生は壊された

2015年06月21日 00時42分25秒 | 障害者の自立

52日ぶりに総理就任...「等級制・扶養義務制を廃止しろ」面談要求

黄教安(ファン・ギョアン)国務総理候補者任命同意案が、 賛成156人、反対120人、無効2人で6月18日に国会本会議を通過した。 李完九(イ・ワング)国務総理の辞任で総理席が空席になってから52日目だ。

黄総理は公安検事の出身で、法務部長官在職時にも統合進歩党解散などの司正政局を主導し、 民生全般を管掌する総理職には不適当だという議論が絶えなかった。 そんな彼に対して、何よりも障害者、貧民の民生懸案を解決しろという声がソウル市三清洞の総理公館の前であがった。

障害等級制・扶養義務制廃止共同行動(以下、共同行動)は、 黄教安総理任命同意案が可決された直後の6月18日午後1時、 総理公館の前で記者会見を行って障害等級制と扶養義務制廃止のための面談を要請した。

共同行動によれば、障害等級制廃止と扶養義務制の大幅緩和は朴槿恵(パク・クネ)大統領の公約事項だったが、 政府は2年経っても約束を守っていない。 特に、障害等級制廃止は新しい障害総合判定体系を導入する官民協議機構まで設置して議論してきたが、 最近発表された「障害等級制改編試験事業計画(案)」で障害等級制廃止の公約は事実上、破棄されたと主張した。 その上、この計画(案)は2013年の障害等級制改編の過程で「中軽単純化」はしないと合意した内容も破ったということだ。

扶養義務制の場合、昨年「松坡三母娘」事件のような悲劇的な事件を体験したのに、 朴槿恵政権は扶養義務制廃止には相変らず消極的だという指摘だ。 基礎生活保障制度の扶養義務制による福祉死角地帯は100万人を超えているが、 所得基準を一部緩和しただけで、対象者をせいぜい12万人拡大するのが政府の計画。 その上、最近はただでさえ少ない福祉予算を3兆も減らすと宣言し、大幅な福祉の後退を予告している。

そのため共同行動は5月18日からソウル都心のあちこちの道路を占拠して、 新しく任命される国務総理との面談を要求するグリーンライト闘争を展開した。 障害等級制と扶養義務制の問題は、単に福祉部次元で解決する問題ではなく、 民生を総括する国務総理が動く問題だという。 特に、障害等級を適用して障害者にサービスを提供する制度は多くの部署に分かれているが、 福祉部が等級制改編の議論を一括で主導していることは限界があるとし、 国務総理が管掌する汎政府機構でこれを議論しろと主張してきた。

こうした要求の延長で、 共同行動はこの日、国務総理任命直後に面談を要請するために集まったが、 記者会見を不法集会と見なす警察の壁で最初から遮られた。

記者会見の参加者たちは、単に面談要請書を渡すだけだと言ったが、 警察は「ゼッケンをつけてプラカードを持っているのを見れば、明白な不法集会だ」とし、解散を勧めた。

これに参加者は「52日ぶりに新しく就任した総理が初めてする仕事が民願を渡すことさえ防ぐことか」と抗議し、 20分ほど警察と小競り合いになった。 この過程で全国障害者差別撤廃連帯のパク・キョンソク常任共同代表の車椅子が倒れ、落ちる事故があった。

その上、記者会見に参加しようとした一部の活動家らは、 安国洞と景福宮の近くで警察に遮られ、 総理公館の前にも行けず孤立させられた。

結局、共同行動は警察により反対側の歩道に追い出され、略式で記者会見を進めた。 この場でパク・キョンソク代表は 「黄教安国務総理の過去がどうであろうが、 今は一つの国の民生に責任を持つ人だ。 それで彼がすべきことを知らせるためにここに来た」とし 「今は公安検事の代表人物でなく、国民の民生を取りまとめる国務総理にならなければならない」と声を高めた。

記者会見を終えた後、参加者らは総理公館警備室にでも面談要請書を渡すといったが、 これさえも制止された。 これに怒ったパク代表は「障害者と貧民の切実な要求を含むこうした紙きれが、あなた方にとってそんなに重要なのか」とし、面談要請書を破る状況に達した。 パク代表はまた「これは単に紙が破れたのではない。 死に追いやられる障害者と貧民の人生が破られているのだ」と糾弾の声を高めた。

一方、共同行動は国務総理がこの懸案について、 責任ある回答をするまでグリーンライト闘争を続ける立場だ。

▲障害等級制・扶養義務制廃止共同行動が18日黄教安国務総理候補者任命同意案が通過すると、黄総理との面談を要求する記者会見を行った。

ハ・グムチョル記者 2015.06.19 



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