ゴエモンのつぶやき

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まちに元気を:商店街の取り組み 春日井市商店街 巡回バス /愛知

2009年09月24日 00時43分36秒 | 障害者の自立
 ◇利用伸びず苦戦
 商店街からの客の流出を防ごうと、春日井市商店街連合会(胡桃沢勝久会長)が始めた商店街巡回バス「かっちぃ」が、利用者の伸び悩みで苦戦している。巡回エリアが狭いうえ、運行時間帯が短いため、利用しにくいのが理由とみられる。連合会は近く「住民懇談会」を開き、利用者の声を聞いて改善策を模索する。全国的にも珍しい商店街のバス事業。障害者やお年寄りの足として定着した面もあり、存続を求める声は強い。

 昨年10月、市郊外にシネコンを併設した大型ショッピングセンターがオープンした。「かっちぃ」はJR勝川駅と約2キロ離れた名鉄味美駅の両駅周辺の商店街をバスで結び、客足を地元につなぎ留める狙いだった。住民の生活の足としても活用してもらおうと12月に運行を始めた。小牧市の「あおい交通」に運行を委託し、午前9時台から午後6時台まで左、右回りの2コースで計14便が約9キロを40分で巡回。定員21人のマイクロバスは車椅子の人も利用でき、運賃は1日乗り放題で中学生以上200円、小学生100円。障害者は無料とした。

 当初計画では月間の乗客数を2000人と見込んだ。ところが、これまでは700人から900人と半分以下で、そのうち約40%は無料の障害者。不況のため、車内広告の収入も目標額の半分で、目算は大きくはずれた。赤字分は連合会が補てんしている。予想外の事態に連合会役員は「このままでは早晩行き詰まる」と悩む。

 7月29日に開かれた市地域公共交通会議でも対応策が協議された。連合会が改善策を提案し、とりあえず存続が決まった。改善策は(1)2コースを左回りに一本化する(2)運行本数を14便から10便に削減(3)日・月曜と祝日は運休する--との内容で9月から実施している。経費削減効果は出ているが、本来目標とすべき利用客の増加にはつながらず、経営健全化には程遠い。

 連合会は「利用者の要望をきめ細かく聞く必要がある」として10月中に住民との懇談会を2カ所で開く。また、少しでも増収を図るため、日曜など運休日のバスを有効活用して市内観光、名所めぐりツアーを始める案も検討している。

 「かっちぃ」の運行を担当する連合会特別委員長の水野隆さん(56)は「素人の商店主が始めたバス事業なのでまだまだ改善点はあると思う。まずは利用者の意見をよく聞いて努力したい。場合によっては行政や同業者にお願いすることが出てくるかもしれない」と話す


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