ゴエモンのつぶやき

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部品工場で社会性磨く 岐阜の発達障害者支援団体が施設に誘致

2016年03月02日 02時42分24秒 | 障害者の自立

 発達障害の人の自立支援に取り組む岐阜市の福祉団体「光陽福祉会」が、同市東改田に新設した施設「第三光陽」に、水栓器具部品の工場を誘致した。光陽福祉会の利用者が作業にあたり、三月一日から本格稼働する。

 一般企業への就職を目指す利用者に、企業のルールや慣行、社会性などを身に付けてもらうのが狙い。高校生世代の利用者も、将来の就職に向けた職場体験として参加する。

 誘致したのは、水栓器具部品加工「リタテクノ」(岐阜市)の第二工場。光陽福祉会がリタテクノから生産工程の一部を請け負い、利用者は加工された部品の洗浄や検査、梱包(こんぽう)などをする。作業へのアドバイスをする職員を利用者五人あたり一人配置。穴をのぞくことが苦手な利用者には、部品に棒を突き刺して貫通確認をしてもらうなど、作業しやすい工夫をする。

 多くの福祉施設では、利用者が自分のペースで「やれる分だけ」の作業をするのが一般的。しかし今回は、一般企業に近い環境にするため、工場全体や一人ずつの作業目標を設定する。光陽福祉会の菊池利哉会長(40)は「どうしたら仕事が進むかを考える力もつけてほしい」。

 他の施設では一カ月あたり数千円という工賃は、作業内容によって一人一万五千円から六万円程度を光陽福祉会から支払う。

 施設は二階建て延べ約二百平方メートルで、一階が工場、二階は事務所や訓練室として使用する。二月十五日に完成し、これまで十八歳以上の利用者約三十人が試験操業をしていた。菊池会長は「作業をする技術ではなく、社会性やコミュニケーション能力を高めて一般企業へ送り出したい」と話した。

写真

工場で作業をする光陽福祉会の利用者ら

2016年3月1日    中日新聞


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