ゴエモンのつぶやき

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障害者の教員採用で門戸拡大/神奈川県

2009年05月07日 00時34分23秒 | 障害者の自立
 県教育委員会は県内公立学校の教員採用試験で、一般選考とは別枠の身体障害者特別募集枠を設ける。二〇〇九年度の試験から導入し、採用は十人程度の想定。教職課程を持つ全国の大学を対象に、身体障害者の推薦制度も創設する。門戸拡大とともに、教育的効果を高めることが目的だ。県教委によると、身体障害者の特別募集枠、大学推薦制度ともに、二〇〇八年度段階で導入している都道府県や政令指定都市はないという。

 特別募集枠は一般選考と同様に、県教委が所管するすべての小・中学校、高校、特別支援学校、養護教諭が対象。教科もすべてが対象。選考試験は一般選考と同様の試験を行うが、障害の程度や種類に応じて配慮するほか、実技試験の一部免除などを行う。

 大学推薦制度は、一次試験では筆記試験を免除し、論文などの書類選考とする。障害の種類などに応じ、実技試験の一部免除も行うという。

 県教委によると昨年六月一日現在、県教委所管の公立学校で計百六十八人の身体障害者が教員や事務職員として勤務している。盲目の教員として盲学校以外の県立校に初めて採用された長谷川浩志さんが教壇に立つ県立横須賀明光高校(横須賀市佐原)をはじめ、教育現場で障害者の教員の情熱に生徒が感銘を受けたり、人間同士が支えあうことの重要性に気づくなどの効果があるという。

 しかし、県教委所管の公立学校教員採用試験では近年、千百~千二百人程度の募集数に対して障害者の受験者数は十人に満たず、採用数も数人にとどまっている。県教委の障害者雇用率が法で定める水準より低く、国から適正実施勧告を受けていることもあり、県教委は今回の新制度によって障害者の門戸が広がり、生徒に対しても教育的効果の向上につながることを期待している。

 特別募集枠の対象年齢は一般選考と同じで、一九七〇年四月二日以降生まれ。身体障害者手帳(一~六級)の交付を受け、自分で通勤ができることなどが要件。申し込みは五月七日~二十五日の間で、一次試験は七月十二日。問い合わせは、県教委教職員課電話045(210)8190。


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