人材の募集及び選考のための科学技術的解決策を開発・提供する「Vagas.com」の調査は、ブラジルにおける人材募集や採用選考の過程において差別を最も感じているのは、女性や黒人、身体に障害のある人、そして経験豊富な熟練のプロフェッショナルといった人達であることを示している。
17日付で伝えた伯メディアによると、2018年2月6日から3月13日にかけて実施され、3200人以上の求人応募者から回答を得た同調査では、採用選考において「差別によって傷付けられていると感じた」と打ち明けた人は回答者の50%に上った。「差別によって傷付けられていると感じた」と答えた人達の54%は女性で、55%は黒人、59%は身体に障害のある人、64%は年齢55歳以上の人、そして59%は大学院卒の人だった。
これらの人達に差別の理由について尋ねたところ、年齢(37%)▽住んでいる場所(15%)▽人種/民族(12%)▽社会的地位(11%)▽体重(10%)▽出身大学(9%)▽性別(6%)▽宗教または信念(5%)▽身体の障害(1%)──などという答えが返ってきた。
ブラジルの求人・求職ウェブサイト大手「Catho」のキャリアカウンセラー、エレン・ソウザ氏は「残念なことに、これらの状況は労働市場で起こり得る。しかし、企業各社はより技能や経験に注目し、多様性を重視するようになってきている」としている。
2018年8月18日 サンパウロ新聞
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