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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

義足は「ズルい」のか!?

2015年10月26日 01時51分51秒 | 障害者の自立

“義足のジャンパー”マルクス・レーム選手が、「IPC陸上世界選手権(障害者の陸上大会)」男子走幅跳びで8m40cmを跳び、金メダルを獲得した。ロンドン五輪・金メダリストの記録は8m31cmだから、レーム選手が義足を着用して「五輪に」出場すれば、金メダルを獲得できてしまう公算が高い。

 実際、レーム選手は、昨年7月のドイツ陸上競技選手権で8m24cmを跳び、健常者も出場する大会において優勝した。大会優勝者は、翌月開催される欧州陸上選手権に出場することとなっていたが、「義足は有利だ」といった批判が巻き起こり、結局、欧州選手権への出場は見送られることとなった。

 たしかに、レーム選手の飛躍的な記録更新には、少なからず義足による効果もあると考えるのが自然だ。通常、トップアスリートが自身の記録を11cmも更新することは考えにくい。今回、レーム選手がそうした偉業を実現できたのは、彼自身の日々の鍛錬と、義足の機能向上という相乗効果によるものだと考えるのが自然だろう。

 そうした状況を考えれば、「義足着用は有利に働く」「健常者と同じ土俵で戦うべきではない」という声があがることはいたって自然だし、この問題について、広く、理性的な議論が行われることには私自身も賛成だ。ただ、私が着目したいのは、こうした議論が沸き起こるようになったタイミングだ。

“義足のスプリンター”オスカー・ピストリウス選手は、ロンドン「五輪」の陸上男子400mに出場。見事、準決勝にまで進出した。この時、国際社会は感動的な美談として彼の偉業を取り上げた。それは、おそらく、彼が「準決勝で敗退した」からだろう。あの時、もし、彼がメダルを獲得していたら――。

 オリンピックとパラリンピック――この両者がいずれは統合され、ひとつの大会として開催されることを私は熱望している。たとえば柔道が体重別の階級で覇を競っているように、100m走にもウサイン・ボルトが出場する「健常の部」のほかに、「車椅子の部」「義足の部」「視覚障害の部」といった区分けがあっていい。

 ピストリウス選手やレーム選手の活躍によってこうした議論が巻き起こることを、私は歓迎したい。義足のアスリートの活躍は、「ズルい」のか、「感動的」なのか、はたまた――。おそらく、多様な意見が出されるだろう。しかし、様々な声があがり、意見をぶつけ合うことが、何より大切であると思う。

 その結果、私が望むようにオリンピックとパラリンピックの垣根が次第になくなっていくかもしれないし、逆にその境界線がより強固なものとなっていく可能性もある。結論がどのようなものとなるかはわからないが、しかし、そうした議論ができる時代となったことに、私は大きなよろこびを感じている。

乙武洋匡     2015年10月25日


月1000円か、1割請求か…訪問看護 異なる負担

2015年10月26日 01時44分30秒 | 障害者の自立

 重度障害者に医療的ケアを行う訪問看護(◎)の助成制度を巡り、府内の医療関係者らが今月、見直しを求めて府に署名を提出した。府内では派遣元によって助成制度が異なるため、高額になるケースがあるからだ。集まった署名は府内の医師や看護師ら約3800人分で、提出した医師らは「負担が大きく、訪問看護を受けたくてもできない患者もいる」と訴える。

 「ふーちゃん。きれいにしましょうね」。2人の看護師が、神田史香さん(9)を抱え、風呂場に向かった。

 大阪狭山市に住む史香さんは、出生時の脳梗塞で脳性まひなどの障害を負い、ほぼ寝たきりの状態だ。週3日、訪問看護を利用。たんの吸引や入浴の介助などをしてもらっている。

 史香さんが訪問看護を受けるようになったのは、約2年前。それまでは母、清香さん(39)ら家族がすべて担ってきた。清香さんは「成長して体も大きくなり、家族だけで入浴させるのが大変になった。訪問看護で病気の予防にもなり安心。入院や通院の回数も減った」と話す。

 重度障害者の訪問看護については、全国のほとんどの市町村が利用料に対する助成制度を設けている。

 府内では、医療機関の訪問看護であれば、何回利用しても、1医療機関につき負担は最大月1000円。ただ、訪問看護を行う医療機関はほとんどないのが現状だ。

 一方、訪問看護ステーションの訪問看護を利用した場合、費用の1割が自己負担となる。週3回利用すると、およそ月9000~1万数千円かかるという。

 派遣元によって助成額が異なる理由について、府の担当者は「制度の成り立ちの違いから、現在のような差が生まれる」と説明する。

 医療機関が行う訪問看護については、医療行為に対して適用される「福祉医療費助成制度」の一部として扱われる。訪問看護ステーションの利用は、介護保険対象の高齢者との格差をなくすため、同じ1割負担となっている。

 他の自治体はどうか。

 例えば、兵庫県では医療機関からの訪問看護は医療費助成の対象となり、1医療機関につき最大月1200円。訪問看護ステーションの場合、療養とみなされ、自己負担を1割とする別の助成制度の対象となる。

 奈良県では派遣元がどこであれ、すべて医療費助成の対象となり、1医療機関、施設につき、月最大500円の負担という。

 史香さんの場合、6歳の時に発症した気管支ぜんそくが小児慢性特定疾病に認定され、比較的軽い負担で訪問看護ステーションを利用できるようになった。

 しかし清香さんは不安をぬぐえない。医療費以外にも、障害に応じて住宅をリフォームしたり、専用の医療器具を購入したりと、何かと出費がかさむ。清香さんは「将来、気管支ぜんそくが改善して認定が取り消されたら、訪問看護の利用料をどうやって捻出したらいいのか」と複雑な思いものぞかせる。

 医療関係者らに署名を呼びかけた「在宅ケアネット堺」(堺市中区)の梶原崇志事務局長(32)は「同じ訪問看護なのに、派遣元の違いや、地域間で差があるのは不公平」と訴える。

 訪問看護の重要性は年々、増している。昨年、在宅医療の推進を盛り込んだ「医療介護総合確保推進法」が成立。今年4月から、各都道府県が2025年の医療需要と病床、在宅医療の必要量の推計を始めている。

 署名を受け取った府は「助成額の格差をなくすよう、市町村と協議したい」としている。

 署名に賛同する「かがやきクリニック」(堺市南区)の南條浩輝院長(40)は「訪問看護は、在宅医療にとって大きな役割を担っている。経済的負担が重いため、訪問看護を利用できなかったり、在宅生活に踏み切れなかったりするケースもあり、早急に制度を見直すべきだ」と指摘している。

(◎)訪問看護 病気や障害を持った人が在宅で療養生活を送れるよう、看護師が自宅を訪れ、医療的なケアをしたり、食事や排せつ、入浴などを介助したりする。体調に問題がある場合は、かかりつけ医に報告し、連携して対応する。全国に約8200か所ある訪問看護ステーションや、病院・診療所が行っている。

2015年10月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun



大分市「昭和通り」再整備を検討

2015年10月26日 01時41分50秒 | 障害者の自立

 大分市中心部を東西に抜ける国道197号の通称「昭和通り」の再整備について話し合う「リボーン197協議会」(会長=亀野辰三・大分高専教授)が、県庁で開かれた。周囲の景観などに配慮して、老朽化している歩道橋全3基の撤去や歩道の刷新などを検討していくことを決めた。

 県が管轄する昭和通りは全長約2キロ。戦後、JR大分駅前の目抜き通り「中央通り」とともに計画、整備された。沿道には県庁や大分市役所などが立ち並んでいるが、最近は歩道橋や歩道の老朽化などが課題になっている。

 同協議会は県や同市、学校関係者、県バス協会、県盲人協会の代表者ら23人で構成し、6月に設立された。3回目の会合となった22日は9項目について意見を交わした。

 このうち、県庁や市役所前などに架かっている歩道橋は、3基とも建設から50年近くがたっており、撤去する方向で検討する。歩道は様々な種類の舗装材が使われているため色などを統一。車いす利用者や視覚障害者が歩きやすくすることや、歩道に自転車の通行帯を設ける方向で進める。

 また、大分城址公園前の歩道上に植栽されているクロマツは、大きく曲がった幹が歩行者の妨げになっている。伐採や移植する案も出たが、樹齢70年以上で地域資源として活用できることから、今後も議論を続けることにした。

 同協議会は来年3月にも提言案を広瀬知事に報告する方針。

2015年10月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

遊ぶ楽しさ、全ての子に 旭川でバリアフリーおもちゃ博

2015年10月26日 01時38分52秒 | 障害者の自立

 第10回バリアフリーおもちゃ博(実行委主催、北海道新聞旭川支社共催)が24日、2日間の日程で旭川市障害者福祉センター「おぴった」(宮前1の3)で始まった。多くの親子連れがバリアフリーの大切さを感じていた。

 障害の有無に関係なく、子供同士で楽しんでもらおうと毎年開催している。運営にはボランティアとして、旭川大の学生約100人も参加。会場には大手メーカーのおもちゃのほか、目や耳が不自由な子供も一緒に遊べるよう配慮された「共遊玩具」が並んだ。

 今回は視覚障害に焦点を合わせたおもちゃや体験コーナーが設けられた。来場者は点字が付いた六面立体パズルや表面に凹凸のあるオセロ、目隠しをして周囲を歩くブラインド体験などを通して、障害への理解を深めていた。

 家族で訪れ、歩行体験に参加した旭川市の荻野琴未ちゃん(5)は「目隠しをしたら何にも見えなくて、少し歩くだけでも怖かった」と話していた。25日は午前10時~午後4時、入場無料。

10/25     北海道新聞


最新の介護機器 福祉フェスティバル開幕 帯広

2015年10月26日 01時33分26秒 | 障害者の自立

 【帯広】「福祉フェスティバル2015」(実行委、市、十勝毎日新聞社主催)が24日午前10時、帯広市内のとかちプラザで開幕した。「地域の絆から、在宅でいきいきと暮らす」をテーマに、最新の福祉機器が展示されており、大勢の来場者でにぎわっている。25日まで。

 20回目を迎えた今回の福祉フェスには管内外の56社・団体が出展している。

 とかちプラザのアトリウムでは、車いすのまま乗降できる福祉車両や安全性能の高い車いすなど移動機器を中心に展示。ギャラリーでは介護機器の販売店やメーカーが出展し、ベッド、トイレ、安全帽など、高齢者や障害者の暮らしを支える福祉機器が並ぶ。

 会場ではこのほか、聴力・体力測定や、福祉マッサージ、盲導犬の体験コーナー、社会福祉士による相談コーナー、福祉団体による販売コーナーも設置されている。午後には介護予防などに関するシステムの実演や、高校生によるよさこいなど多彩なイベントも行われた。

 市内から友人とともに訪れた川上しちいさん(81)は「毎年来ているが、トイレやベッドなど、昔では考えられないほど便利なものが増えている」と話していた。

 25日は展示などの他、介護ミニ講座、介護劇、医療講演会が行われる。午前10時~午後3時。

福祉用具、介護機器メーカーが一堂に会し、さまざまな情報を発信する会場

2015年10月24日    十勝毎日新聞社ニュース