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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

ともに福祉会支援コンサート:春日部で来月31日 対談 加藤登紀子さん、矢口幸一理事長

2015年10月01日 02時13分15秒 | 障害者の自立

 春日部市の社会福祉法人「ともに福祉会」の第20回支援コンサート(毎日新聞埼玉東支局など後援)が10月31日、同市粕壁東2の市民文化会館大ホールで催される。今回は歌手歴50周年を迎える加藤登紀子さんが出演する。コンサートの副題は「終わりなき歌」。コンサートを前に、加藤さんと「ともに福祉会」の矢口幸一理事長が障害者福祉を巡って対談した(対談名は敬称略)。

 ◇利用者を主人公に運営 矢口幸一理事長

 加藤 1979年が障害者福祉にとって大きな節目になったそうですね。

 矢口 もともとは障害の重い人は学校に通いたくても通えなかったのです。それを改め79年から義務制がスタートしました。中卒まで学校に通えるようになりました。教育権は曲がりなりにも保障されたのですが、今度は卒業した後、働く場がないという問題にぶつかりました。行き場がない、と親御さんの不安は募ります。そこで私たちは、卒業後もみんなが通える施設を作ろうという取り組みを春日部市で始めました。

 加藤 私も2011年から千葉で社会福祉法人を運営している方から声がかかり、ユニバーサルな社会づくりをする運動のお手伝いをしています。その一つが「うちの実家」という活動をしているグループです。使われなくなった民家を共同で借り、誰もがお昼ご飯を食べることのできる場を提供しています。地域のおかみさんたちが50人分ほどのカレーとか汁物を調理する。入り口の戸を開放しておきます。申し込みもいらない、ぷらっと来てお昼ご飯を食べていく。私が訪れた時、入り口に盲導犬を連れた人がいて、部屋のテーブルを囲んで脳卒中の後遺症で手足が不自由な人、ろうあ者や盲目の人、引きこもりだった男の子、いろんな人たちがいて、畳に座れない人は椅子に座ったり好きにしていていいんです。私が何かお話をすると、誰かが自動的に手話を始める。ご飯を自分で食べられない人には周りの4人が食べさせてあげている。なんとなく、障害を持っている人が一番偉いという感じなの。そこに不思議なコミュニティーが生まれている。

 矢口 いいお話ですね。私が目指したいものとオーバーラップします。私も1984年に、いきなり施設づくりではなく、いろいろな市民が寄り集まって、「障害のある人の問題を考えていこうじゃないか」という市民の会を作りました。それが今の活動のベースになっています。そこでの理念は、利用している仲間たち一人一人を主人公にした運営をする、もう一つはどんな障害を持つ人も当たり前に暮らせる地域づくりを目指すというものです。「箱づくり」が目的ではなく、そこを拠点に障害者が自分の力を発揮して一人の市民として活躍する。加藤さんの活動は私たちの先を行っています。

 加藤 障害を持つ人だけでなく、そこで支援活動する人たちも楽しそうなのよ。ここでなら自分も役に立てそうだと、進んで実行委員会に入った人やリタイアして暇を持て余していた高齢者が広報を担当、「うちの実家」に集まってくる人の写真を撮ったりしている。そういう姿を見て、本当に感動しました。

 矢口 私たちもいろいろな人に支えられながら活動しています。私たちの取り組みは、多くのみなさんの理解や協力のもとで作り出されたものであり、みんなの共有財産だと考えています。

 加藤 さまざまな違う個性の人が集まると、にぎわうんです。命の華やぎというのは、ちょっとずつ違う個性から生まれる。障害を持つ人と接していると、命が本来持っている可能性を発見でき、逆に勇気づけられます。障害者、健常者いろんな方が寄り集まると、命が華やぎます。

 矢口 まったくそうですね。

 加藤 コミュニティーって、そういうことで生まれるのよ。自分の子供が障害を持つことで苦しんできたお母さんが矢口さんの施設で、他のお母さんと一緒になって頑張る。そういうコミュニティーを持った人たちは人間としての存在感が違います。

 矢口 私もそれを感じます。私たちの活動の基本スタンスは、住宅の販売に例えるならば、建て売りではなくて、注文建築なんです。障害を持つ人、ご家族の方のいろいろな願いを受け止めながら、みんなでそれにふさわしい場を作っていく。こちらが作ったものに「入ってちょうだい」ではない。ただ、多様な願いがありますので、それを全部かなえるのが難しい。一つのものを作り上げるには、みんなの力を集中しないと具体的な形になっていかない。ですから、自分の考えはちょっと違うと思いながらも、みんなで決めたことに歩み寄ることも必要です。今回はこの願いを具体化した、次はこちらの願いを実現しようとみんなが確認し合いながらやってきました。

 加藤 大昔の社会では、障害を持った人は神さま、自分たちの守り神だと言われていました。障害者を真ん中に置いて、みんながまとまる。預言者とか、みんなを見守る、ある種の神様の役割を果たしていたのです。ところで、私は障害者の人たちとミュージカルを創るプロジェクトにもかかわったことがあります。そのミュージカルを見ていますと障害者のエネルギーがすごい。感動しますね。言葉でなく体で演じている。子供たちはステージにパーッと飛び出してきてリズムに乗って踊る。普通の子供たちは自在に動けるから、動くことに対する感動があまりないが、障害者たちは数十倍のエネルギーがほとばしる。身体的なそれぞれの特性が輝き出す。それが素晴らしい。表現の可能性が無限大にあることを感じます。このプロジェクトは、募金は集まるだろうし、公演する建物は建つでしょう。しかし、ずうっと運営していくためのビジネス・プランがまだできていなくて途中で止まった状態です。

 ◇障害者の方と歌いたい 加藤登紀子さん

 矢口 加藤さんには9年前の私たちのコンサートに出演していただきました。加藤さんと言えば、ほろ酔いコンサートというか、大人のイメージが強いのですが、障害者が参加するコンサートはどのようなお気持ちで歌っているのですか。

 加藤 それは楽しいですよ。喜びが表情豊かに伝わってきて、普通のコンサートよりずうっと楽しい。今回のコンサートも障害を持つ人たちの身体的動き、声を上げたりするのも抑制しないで自由にしていただきたい。一緒に楽しむと、私にとって音楽は信じられると感じる瞬間です。実はいま、相田みつをさんの詞に私が曲をつけている最中でして「人間だもの」というタイトルです。詞の一部はこうです。「つまづいたって いいじゃないか 人間だもの そのままで いいがな 人間だもの 弱きもの人間 欲深きものにんげん 偽り多きもの にんげん そして人間のわたし」。今度のコンサートで歌う予定をしています。このコンサートで、また新しいコミュニティーが生まれるような一日にしたいです。私は燃えています。コンサートのラストに障害者の方たちもステージに上がっていただき、一緒に歌いたいわ。

 矢口 そうおっしゃっていただけると、本当にうれしいです。私たちが主催するコンサートは、地域のみなさんに私たちの取り組みを報告する機会ですし、ご支援いただいている皆さんに感謝の気持ちを表す場でありますし、もちろん施設を利用している障害者の人がいろんなパフォーマンスをする中で、それを見て、聞いて、知って、理解を広げていただく機会でもあります。そういう意味では非常にメッセージ性の高いイベントだと思っています。加藤さんが言われた「命の華やぎ」が感じられるコンサートになったらいいなあと思っています。加藤さんのお話を聞いて、こちらもリラックスして当日を迎えられそうです。

  ◇ ◇ ◇

 コンサートは31日午後5時開演。S席6300円、A席5300円。問い合わせは「ともに福祉会」コンサート実行委員会(電話048・763・2570/月〜金の午前10時〜午後3時)

2015年09月30日   毎日新聞


「筆談ホステス」使用のシステム、駅や役所に

2015年10月01日 01時43分58秒 | 障害者の自立

声→文字 ろう者の味方

  聴覚障害者のコミュニケーションを支えようと、鳥取県は今月、県庁や主要なJR駅、バスターミナルなど計9か所に設置しているタブレット端末に「音声文字変換システム」を導入した。

 筆談よりスムーズに思いを伝えることができるため、障がい福祉課の担当者は「手話言語条例が掲げる『ろう者と健聴者の共生』につながる」と期待する。

 端末に接続したマイクに向かって話すと、発言内容が文字で表示される。発言から文字が表示されるまでの時間は数秒で、筆談よりもスムーズに意思疎通ができる。英語や中国語など12か国語の翻訳機能も付いており、外国人との応対にも利用できるという。

 東京都北区議会で「筆談ホステス」として知られる斉藤里恵区議が、同様のシステムを使い始めたことを受け、県は5月から導入を検討していた。既存の端末にアプリを入れるため、費用は9台で35万円だったという。

 県は2013年12月、同端末を利用した「遠隔手話通訳サービス」を自治体として全国に先駆けて開始。遠方にいる手話通訳者がテレビ電話機能を使って支援する仕組みだが、月に数回程度の利用にとどまっている。新システムは第三者を介さないため、より気兼ねなく使える。

 16日に県庁で行われたデモンストレーションを体験した県立鳥取聾学校高等部2年生(17)は「健聴者とは筆談で会話することが多い。このシステムを使うと、相手の言いたいことがすぐ分かる」と歓迎。平井知事は「利用状況を見て、さらに普及を進めたい」としている。

(2015年9月29日 読売新聞)http://dramato.blog98.fc2.com/blog-entry-11953.htmlで映画見られます。


キャンパスに“認知症カフェ” 10、11日大分大で医学部祭

2015年10月01日 01時38分19秒 | 障害者の自立

 由布市挾間町の大分大学医学部挾間キャンパスで10月10、11日に開かれる「医学部祭」に、認知症の人やその家族、地域住民が自由に交流できる「出張!オレンジカフェ由布」がオープンする。講演などもあり、同大学看護学科の学生約20人が中心になって運営する。

 10、11の両日とも午前9時~午後3時まで。入場無料で飲み物は1杯100円。
 10日は看護学科棟2階の212講義室で。午前10時からは認知症予防体操をする。午後1時半からは障害者年金の説明や「認知症の人と家族の会」の活動報告があり、相談会も開く。
 11日は同棟1階の学生ホールであり、大分大学医学部管弦楽団のコンサート(午前10時)を企画。午後1時半から認知症の人を介護する家族の体験談や大分大学医学部付属病院医師による「介護うつにならないために」と題した講演もある。
 医学部祭では、学習したことを生かして来場者の健康づくりにつなげようと健康フェスティバルを開いてきた。その中でカフェをオープンしようと、6月から、同町のはさま未来館で介護老人保健施設「健寿荘」が運営する「オレンジカフェ由布」(毎月第1、2、3土曜日、午前10時~正午)にボランティアで参加し、運営を学んできた。
 フェスティバル実行委員の同学科3年安達卓克(たくみ)さん(20)は「にぎやかな明るい雰囲気にしたい。学生として、自分に足りないものを吸収する場にもしたい」と話した。

「オレンジカフェ由布」で交流しながら、運営を学んでいる大分大看護学科の安達卓克さん=由布市挾間町のはさま未来館

※この記事は、9月30日大分合同新聞朝刊14ページに掲載されています。


「会話しながら運転しづらい」ドライバーの「認知障害」チェック法とは

2015年10月01日 01時24分33秒 | 障害者の自立

 車で徘徊する認知症の高齢者をどうやって治療や免許の返納に結びつけたらいいのか。

「運転をやめる」選択をしたときに有効期限の残っている運転免許証を返納するのが、「運転免許の申請取り消し(自主返納)」だ。

 警察庁によると、高齢者の免許返納者数は19万7552件(14年)。10年前の1万4117件(04年)の約14倍にもなった。自身での返納以外に家族が対応する場合もある。

 2年半前、認知症の父(86)が車で徘徊したのをきっかけに、半ば強制的に免許を返納させたというのは、神奈川県に住む女性(52)だ。

 父親の異変は80代から始まった。

 母親と車で出かけた先で、行き先を忘れる、ウィンカーの位置がわからず操作に手間取ることが度々あった。

 車体は電柱や車庫入れの際にぶつかった跡で傷だらけ。他人の車を傷つけたこともあった。

 運転をどうやめさせたらいいのかわからず、「街ぐるみ認知症相談センター」(神奈川県川崎市)代表で、日本医科大学の北村伸特任教授に相談を持ちかけた。

 同センターは文部科学省の助成を受けて07年に開設。12年からは同大学が事業を継続して、これまで延べ6500人もの人が訪れている。

 相談に対して、臨床心理士などの資格を持ったスタッフが、生活状況をヒアリングし、もの忘れの状況について問診する。タッチパネル式のもの忘れチェックテストも実施。特別な心配事がなければ、半年後の来所をうながし終了する。得点が基準を下回った場合は、さらにテストを実施。「情報提供書」を作り、かかりつけ医につなぐ。

 北村氏は振り返る。

「この男性には、10年秋にタッチパネルのテストより詳細な認知症のテストを受けてもらいました。その結果、30点中28点だったのでMCI(軽度認知障害)と判断しました」

 生活にも支障が出始め、11年初めに認知症と診断された。

「傷だらけの車で僕のところに来ていたので、運転をやめるように説得しましたが応じてもらえませんでした」(北村氏)

 その2年後、のっぴきならない事態が起きた。女性は言う。

「母が目を離したすきに、夕方から車で出かけてしまって、捜索願を出しました。当時、私は両親と離れて暮らしていたのですが、母からの連絡でかけつけ、一緒に捜しました」

 夜の11時半すぎにふらりと帰ってきた父に、「どこに行っていたの?」と聞くと、「わからない」と答える。

 車で徘徊した翌日、これ以上、説得してもらちがあかないと思った女性は父を食事に連れ出し、そのまま警察署に向かった。

「父は抵抗せず返納の書類にサインしました。車も処分しました。後に『俺の車はどうした』と聞くことはあっても、時間が経つと、運転していたことも忘れるようで、そのうち車のことをしつこく聞かなくなりました」(女性)

 同センターのように、医療機関や行政をつなぐ場所を増やすことが急務だろう。

 男性がしたような運転操作のミスは、MCIに気付くシグナルになる。

「MCIのレベルであれば運転はしても構わないと思いますが、医師の診断を受けるきっかけにしてほしい」(北村氏)

 いずれにしても専門医との綿密な相談が必要だ。

 家族も状態を認識し、その結果、運転を続けられるのか、運転をあきらめたほうがいいのか判断する。それが高齢者による事故をなくす一歩になるはずだ。

■車を運転するときMCIかチェック
以前と比べて、変化したと思われる項目をチェックしてください

・車のキーや免許証などを捜し回ることが増えた
・曲がる際にウィンカーを出し忘れることが増えた
・何度も行っている場所への道順がすぐに思い出せないことが増えた
・車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた
・駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を止めることが難しくなった
・急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)
・車の汚れが気にならず、あまり洗車しなくなった
・洗車道具などきれいに整理しなくなった
・好きだったドライブに行く回数が減った
・同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった

3つ以上の項目にチェックが入る人は要注意。病院への受診を検討してください。浦上克哉著『認知症の新基礎知識』(JAFMATE社)から

週刊朝日 2015年10月2日号より抜粋


ブラインドサッカーを体験

2015年10月01日 01時14分27秒 | 障害者の自立

 視覚障害者が音の鳴るボールを使ってプレーするブラインドサッカーの体験会が28日、西彼時津町西時津郷の県立盲学校であった。

 ブラインドサッカーはパラリンピックの種目の一つ。県内のサッカー関係者が昨年7月に長崎ブラインドサッカー協会(横田祐治会長)を設立、視覚障害者向けに普及活動を進めている。

 小学部児童から専攻科学生まで24人が参加。全員がアイマスクをして、「こっちこっち」と手をたたく音を頼りにパス練習をしたほか、ドリブルからシュートを試みた。横田会長は「いずれは長崎でもブラインドサッカーのチームをつくることができたら」と話した。

ブラインドサッカーを体験する県立盲学校の生徒

(2015年9月30日更新)    長崎新聞