ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者優先調達推進法 実効性向上へ推進会議

2012年08月05日 02時18分38秒 | 障害者の自立
障がい者就労施設などからの商品購入、業務委託を優先的に行うよう国や地方自治体に求める障害者優先調達推進法が6月に成立したことを受け、「全国社会就労センター協議会」「日本セルプセンター」は1日、都内で同法の実効性向上をめざすキックオフ会議を開催した。

同法の成立へ一貫して取り組んできた公明党障がい者雇用・就労環境改善検討ワーキングチームの山本博司座長(参院議員)が出席し、あいさつした。

山本氏は、公明党の推進によって同法に障がい者就労施設同士の連携を促す規定が盛り込まれ、複数施設への発注を一括して受ける「共同受注窓口」実現の可能性が広がったことを紹介。また、「公明党は全国の地方議員のネットワークで、調達推進法成立を受けた自治体の取り組みを進めていく」と話した。

会議では、今後の課題として(1)共同受注窓口の実現(2)商品の大量発注があった場合の対応(3)商品の適正な品質と価格の維持―などが指摘された。

公明新聞:2012年8月2日付

リハビリ でも働きたい:3 周囲怒らせて、退職宣言

2012年08月05日 02時15分02秒 | 障害者の自立
 札幌市の佐藤隆樹さん(38)は頭のけがで、感情の抑制や対人関係がうまくできなくなった。それでも2003年、脳外傷友の会「コロポックル」が運営する作業所と北海道障害者職業センターの支援で、写真関連資材の問屋に就職できた。

 「早く一人前になりたい。休み返上で働き、先輩に追いつきたい」という意欲に、あふれていた。

 伝票がファクスで流れてくる音が聞こえると、言われなくても飛んでいき、内容を確認。注文を受けたフィルムや電池、感光紙などを出荷用パレットに置いてエレベーターに載せた。上司も「ミスはあるけど、戦力になっている」と評価していた。

 だが、1年ほど経つと、課題が浮かび上がってきた。

 作業面の大まかな流れはつかめているが、細かい指示を忘れたり、次の作業にすぐに移れなかったり。ミスを指摘されても素直に謝らず、「ほう~っ」などと、ひとごとにもとれる偉そうな態度をとってしまった。

 嫌なことが続けば、「こんな時給の悪い仕事やってられない」と言葉に出してしまう。逆に、やる気をほめられると「僕はほめられたんですよ」と先輩よりできるかのように振る舞い、周囲をいらつかせた。

 母親の病気などで早退や欠勤をするときも報告がないなど、周囲への配慮を欠く言動なども目立っていた。

 北海道障害者職業センターのジョブコーチの坂口和子(さかぐち・かずこ)さん(52)と尾関真由美(おぜき・まゆみ)さん(55)も定期的に現場に立ち会い、なぜ周囲が怒っているのかを伝え、望ましい「謝り方」を助言してくれた。練習もした。

 しかし、怒られているうちに、仕事がいやになった。「飽きたし、事故の裁判も終わったから、アルバイトでも生活できるんじゃないかな」と思った。働きたいのに、すぐ辞めたくなる。自分がトラブルを招く原因になっていることが多いことを認識して、改善しようという意識は薄かった。

 「新しい就職先を見つけました。お世話にならずに生きていきます」

 働き始めて1年半後の2004年6月に突然、同僚や先輩に退職を宣言してしまった。

朝日新聞 - 2012年8月4日

あん人こん人:県立盲学校で教べん執り37年、久賀一二さん /大分

2012年08月05日 02時12分21秒 | 障害者の自立
 ◇漢点字、世界開く−−久賀一二さん(60)=大分市中島西

 はりやマッサージの臨床実習、東洋医学の知識を教え続ける。これまで444人を輩出した。4月から非常勤講師として高卒〜60歳の20人を受け持つ。

 先天性の視覚障害で右目は視力0・02、左目は見えない。福岡県立福岡盲学校(現福岡視覚特別支援学校)、東京教育大理療科ではりやマッサージを学んだ。「視覚障害者も技術を磨いて自立し、地域貢献を」との願いから教師を志した。

 力を入れるのが、全国約1500人が使う漢点字。通常の点字は1マスが縦3、横2個の点で構成され、仮名表記しかできない。更に2個を加えた漢点字が69年に考案された。漢字一つが1〜3マスで表現され、今では2万字が対応している。

 漢点字と出合う前は歯がゆかった。「この字はどう書くの」と生徒が質問しても答えられない。自分の名前の意味も知らなかった。

 恩師の「漢点字を勉強してみないか」との言葉で世界が開けた。今では同音異義語も分かるし、視覚障害者以外とのコミュニケーションも円滑になった。

 九州漢点字研究会会長。「大分以外にも、もっと普及させたい」とはつらつとした顔を向けた。

毎日新聞 2012年08月04日 地方版

悩み 市民の絆が解消 町田「小さな一歩電話相談室」

2012年08月05日 02時06分25秒 | 障害者の自立

 町田市の市民ボランティアが、七年前から電話相談事業「小さな一歩電話相談室」を続けている。相談内容は子育てや職場の悩み、いじめ、精神障害などさまざま。毎週月、火曜日に数時間の活動ながら、年間百三十件ほどの相談があるという。 (福岡範行)


 児童虐待を防ごうと集まった市民有志を中心に発足した。相談員は十四人。産業カウンセラーや看護師などの有資格者もいる。相談内容の秘密厳守を掲げ、相談員は悩みをじっくり聞くことに徹する。


 二年に一度は、専門家を講師に招いた研修会で悩みを聞く力の向上に努め、新たな相談員も養成している。


 悩みを聞くことはストレスにつながりやすいが、相談員は前向きに取り組んでいる。代表の金子淳子さん(65)は、二年前に三十五歳で亡くなった長女が重度身体障害者。子育てで周囲の人たちに助けられた経験から「誰かに支えられると、悩みから抜けられる」と話す。


 企業経営者時代にリストラしたことがきっかけで相談員になった人や、人の役に立てることで自分に自信が持てると話す人など、相談員を務める理由はそれぞれだが、みんな意欲は高い。


 全国で展開しているような電話相談は最近、相談者が急増し、電話がつながらないケースも出ているという。


 金子さんらは昨年の東日本大震災以降、被災者が抱える悩みなどを思いやり「一人で悩みを抱え込まないよう、少しでも力になれれば」と話した。


 相談は無料だが、電話料金は自己負担。毎週月、火曜の午前十一時~午後二時と、月曜の午後六~九時に、相談員が二人ずつ待機している。専用電話の番号は042(734)4636。


相談室で電話を取る相談員=町田市で

東京新聞 - 2012年8月4日

心と心のふれあい広場:竹トンボ作りで楽しく交流 世代や障害の有無越え−−伊賀 /三重

2012年08月05日 02時04分04秒 | 障害者の自立
 世代や障害の有無を越えて交流する「心と心のふれあい広場」が3日、伊賀市阿保の青山福祉センターであり、夏休み中の小学生や福祉施設の利用者ら計約60人が一緒になって竹トンボ作りや輪投げ、カレーの昼食などを楽しんだ。

 市社会福祉協議会青山支所(村木一晴支所長)による夏の恒例イベント。市立青山小学校の児童と、デイサービスセンター「はあとハウスあおやま」、障害者就労施設「きらめき工房あおやま」の通所者らが参加した。

 竹トンボの羽根は、厚紙を切って作る。一つのテーブルを囲み、厚紙に思い思いの模様を描いていく。「きらめき工房」の上田一輝さん(25)は五輪旗をイメージして羽根を青や赤、緑などでカラフルに仕上げ、工房スタッフに向け誇らしげに掲げた。普段は商品のラベル貼りや袋詰めにあたっているといい、「子どもたちと一緒にいると楽しい」と喜んでいた。

 引率した工房リーダー、石橋尚幸さん(35)は「地域の人たちと知り合う機会はありがたい。子どもたちにも、同じ地域にいろんな人が生活していることを分かってほしい」と「ふれあい広場」の意義を代弁した。

毎日新聞 2012年08月04日 地方版