ゴエモンのつぶやき

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県障害者の権利条例 制定へ活動本格化 きょう宜野湾市でフォーラム

2010年09月11日 18時47分01秒 | 障害者の自立
 来年3月の制定を目指す「県障害者の権利条例」の署名活動が本格化している。条例制定活動に取り組む「条例づくりの会」には10日現在で2万6737人分の署名が集まっている。11日には条例の意義を多角的に検証するフォーラムが宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催され、条例制定の必要性について意見を交わす。
 条例制定活動に取り組む県自立センター・イルカ代表の長位鈴子さんは「障がいのある当事者が主体となり、自分たちで声を上げて取り組んできたことが重要」と強調する。「法律より網の細かい、より具体的な条例により、県民の意識が変わる」と話した。
 「条例づくりの会」は、岡島実弁護士らを中心に発足。国連障害者の権利に関する条約の理念を踏まえ、基本理念や障がい者の権利を定め、社会の構成員相互の共感を目指す社会の実現を目指す。同会事務局の早坂佳之さんは条例制定の効果について「教育の面で障がいのある子と健常者の子らが同じクラスで学ぶ環境整備ができる」と例示した。同会は11月の県知事選の候補者に公開質問状を出し、来年2月の県議会への条例案提出を目指している。
 県障害者の権利条例の制定を目指す日本障害者地域フォーラムは、11日午前10時から。資料代として500円が必要。

琉球新報

熱中症 孤独死の団地

2010年09月11日 18時42分12秒 | 障害者の自立
【四日市・坂部が丘市営住宅ルポ】


 四日市市郊外の坂部が丘市営住宅団地の一角に、1960年代後半にできた低層住宅がある。観測史上最も暑かったこの夏、半径わずか50メートル以内で、一人暮らしの中高年3人が、熱中症などで誰にもみとられず孤独死した。「ここは姥(うば)捨て山」。お年寄りの一人がそう自嘲(じちょう)したまちを歩いた。(中川史)


■「姥捨て山」嘆くお年寄り


 長屋式に7戸が一列に並ぶ鉄筋コンクリート2階建て住宅。そのほぼ中央の1室で8月31日、61歳の男性が亡くなっていた。電話に出ないのを心配して訪れた娘が発見。死亡はその3日前と推定され、熱中症とみられるという。


 6日、団地を歩いた。こうした低層住宅ばかりの坂部が丘4丁目に対し、3丁目は4階建て集合住宅が並ぶ。


 上に部屋があれば断熱層になり、上部階は風通しもいいはずだ。しかし、階段を嫌う高齢者世帯などは低層を選ぶ。男性の住宅は日差しにさらされる平らな屋根で、ベランダがなく、軒も短かった。同市市営住宅課の記録には「エアコン所有」とあるが、すでに撤去されたのか見当たらなかった。


 公園を挟んで西側にある同じ構造の1室でも6月28日、75歳の女性が死亡。6戸が並ぶ西の端で、午後の日差しは厳しい。


 出歩く人はほとんど見かけないが、手押し車をつえ代わりにした高齢の女性2人が木陰でたたずんでいた。「ここは家族のおらん年寄りばかり。民間(住宅)には入れてもらえやん」。専有面積や建物の新旧、入居者の収入にもよるが、この団地の最低家賃は月1100円。「みんな寄って来る。姥捨て山やで」


 斜め向かいでも同月19日、体の不自由な56歳の男性が死亡していた。心臓が悪く2級の障害者手帳を持っていた。


 玄関と庭にスロープが設けられ、風呂なども障害者用に市が改修した。中から屋外に呼びかけられる仕組みのインターホンも玄関にあったが、助けを求める声を聞いた人は、いなかった。


 市障害福祉課の担当者は「独居の障害者や、市営住宅にいる障害者の数の統計はない。家族構成までは把握していない」と話す。


■自治会「本質は貧困」


 坂部が丘市営住宅は1968年から71年、市北部の丘陵地に建てられた。


 4丁目に202戸、3丁目に192戸あり、今年2月時点で計352世帯が居住。4丁目に住む181世帯のうち、94世帯が一人暮らしだ。駐車場には障害者、高齢者マークを張った車が目立つ。


 4丁目自治会長の水野修治さん(81)によると、死亡した3人は生活保護を受けていた。「みなさん電気代を気にしてエアコンを控えめに使っている」と話す。エアコンがあっても玄関の戸を開けっ放しにしている家が目につく。


 近くに商店やスーパーはない。自治会の要望もあり、団地内では末尾に「3」と「8」の付く日の昼、「三八市」が開かれる。今月8日には、7、8台の車が野菜、乾物、おこわ、和菓子、衣料品や履物まで運んできた。「遠くまでは買いに行けんで」という高齢者らが代わる代わる訪れ、つかの間のにぎわいを見せた。


 これまで、自治会は10人ほどのボランティアを登録。高齢者の見守り活動や、草刈り、廃棄物の処分などの手伝いをしてきただけに、関係者のショックは大きかった。


 自治会は8月21日、「隣近所との交わりができるように」と、恒例の夏祭りで茶菓子や夕食を楽しむ催しを企画。初めて一人暮らしの高齢者と障害者、小学生以下の子どもらに声をかけて回り、約80人が参加した。


 水野さんも、今月8日の自治会役員会で「問題の本質は貧困化だ」と学習会の開催を提案し、賛同を得た。


 一方、市には「高齢者ら弱者ばかり一カ所に集めれば、社会も自治会も成り立たない」と、世代バランスに配慮した入居方法の検討を求めているが、市営住宅課の川北秀之課長は「『困っているのだから一人でも多く入居させよ』という声もある」と否定的だ。

朝日新聞

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2010年09月11日 18時39分51秒 | 障害者の自立
 ◇今秋、初来日し全国ツアー
 アフリカ・コンゴの車椅子ミュージシャン中心のバンド「スタッフ・ベンダ・ビリリ」のメンバー用車椅子を三鷹市内の中学生が装飾した。世界で一つだけのオリジナル車椅子は市芸術文化センター(上連雀6)で今月16日午前まで展示中。今秋、初来日し同市を含む11カ所の全国ツアーで使われる。【森下功】

 「スタッフ・ベンダ・ビリリ」はコンゴ民主共和国の首都キンシャサで活動するバンドで車椅子の障害者4人ら、計8人で構成されている。「ベンダ・ビリリ」は現地の言葉で「外見をはぎとれ」(内面の精神を見よ)の意味を持つ。ポリオで下半身不随となったメンバーは廃品で作った車椅子で生活し、ほとんどの楽器を手作りし、ポリオの予防接種の必要性などを路上で歌い続けてきた。2009年に初の海外遠征を実現して世界的に注目された。今年5月のカンヌ国際映画祭でドキュメンタリー映画「ペンダ・ビリリ~もうひとつのキンシャサの奇跡」が上映された。

 今回は初来日でメンバーが使う4台の車椅子を日本側が用意することになり、会場となる四つの公立ホールが飾り付けを担当した。三鷹市では募集に応じた男女2人ずつ4人の中学2年生が8月5日に作業した。男子がグループの音楽からイメージを膨らませた「燃えるギターと竜」をペイントし、女子がシールやテープでデコレーションを施して仕上げた。

 オリジナル車椅子は、市芸術文化センターで展示され、その後、ツアーでメンバーを支える。展示コーナーでは最年少メンバーが発明した空き缶にギターの弦を1本張っただけの「サトンゲ」と呼ばれる楽器の見本や車椅子装飾の記録写真も展示され、ドキュメンタリー映画の予告編も流されている。

 三鷹公演は市公会堂(野崎1)で10月17日午後5時開演。一般4000円▽シニア(60歳以上)3500円▽中~大学生2000円▽小学生1500円。問い合わせは市芸術文化振興財団(0422・47・5122)。

毎日新聞 2010年9月10日 地方版

「障害者でも精神は自由」 映画「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」

2010年09月11日 18時33分28秒 | 障害者の自立
 アフリカのコンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサには、「シェゲ」と呼ばれるストリートチルドレンが数万人単位であふれている。そんな街角でフランス人の映像監督2人は、独特のリズムを奏でる力強い音楽を耳にする。これが初の長編ドキュメンタリー映画「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」を手がける出発点となった。

 プロモーションで来日したフローラン・ドラテュライ(39)とルノー・バレ(40)の両監督は「こんなにも苦しんでいる人たちがいると、涙を誘う映画にはしたくなかった」と口をそろえる。

 演奏していたのは、路上生活者の間では名物バンドの「スタッフ・ベンダ・ビリリ」。幼児期にポリオを発症して障害を抱え、車いすや松葉づえ生活を余儀なくされている5人を含む路上生活者8人で構成されている。

 ■世界デビューめざす音楽への熱い思い

 本作では、苦しい現実にもがきながらもレコーディングを実現し、世界デビューの夢をかなえようと奮闘するメンバーたちの姿を記録した。

 メンバーは明るく、苦しい境遇を冗談にして笑い飛ばしてしまうほど。「夢はいつかかなう」「人生に遅すぎることはない」という前向きな気持ちは、信仰にも似た強さで持ち続けていたという。

 メンバーが目指す音楽は、バンド名のベンダ・ビリリという哲学的な言葉に集約される。現地で話されるリンガラ語で「外見をはぎとれ」という意味で、つまりは「内面を見よ」。

 ドラテュライ監督は「車いす姿というルックスに加え、路上生活を強いられていることが一見、不自由に見えても、精神は最大限に自由なんだ。彼らは歌詞を通じて訴えかけてくる」と説明する。

 当のメンバーは映画化の話を持ちかけられたとき、どんな気持ちだったのだろう。「彼らは映像を撮られることに抵抗はなかった。レコーディングの実現こそが世界デビューという夢への第一歩であり、映画もその延長線上にある手段と考えたようです」とバレ監督。

 2009年3月に初CD「屈強のコンゴ」がリリースされると、メンバーの人生は変わった。世界のマスコミを驚かせ、その年に欧州ツアーも実現。今年のカンヌ国際映画祭では監督週間オープニング作品にも選ばれた。

 ドラテュライ監督はボソリとつぶやいた。「障害を抱えているとか、いないとか、そんな区別は意味がないんだと気づかされたよ」

 東京・渋谷シアターイメージフォーラムで9月11日、大阪・梅田ガーデンシネマなどで10月、ほか順次公開。(文・写真:高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)

       ◇

 ■Renaud Barret 1970年4月2日、パリ生まれ。広告グラフィック会社を経営していた2003年に初めてコンゴへ。アフリカ文化の力強さにひかれ、友人のドラテュライ監督と04年に再訪。

       ◇

 ■Florent de La Tullaye 1971年7月31日、仏グルノーブル生まれ。写真家として世界各地を転々とする。バレ監督と訪れたコンゴでは、本作のほか2本のドキュメンタリーを製作。

MSN産経ニュース

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2010年09月11日 18時29分54秒 | 障害者の自立
 長崎県雲仙市を拠点に活動している知的障害者の和太鼓プロ奏者集団「瑞宝太鼓」が11日、結成10年目にして宗像市で初めて公演する。先月の第9回東京国際和太鼓コンテストで障害者として全国初の優秀賞に輝いたばかりで、団員は公演に向け練習に励んでいる。

 瑞宝太鼓は87年、第三セクター・長崎能力開発センターのクラブ活動として発足。終了後も和太鼓好きの仲間がサークル活動として存続し、保育園や福祉施設などで演奏してきた。当初から活動を支援する雲仙市の社会福祉法人南高愛隣会、田島良昭理事長が01年3月、奏者4人の職業技能集団としてプロ化を決断。07年からは就労継続支援事業に移行した。

 メンバーは団長の岩本友広さん(34)ら6人と研修生2人。米ニューヨークの国連本部やロサンゼルスなどでも公演し、今年7月にはサントリー地域文化賞を受賞。年間100回を超す公演を精力的こなしている。瑞宝太鼓事業所長の福岡心治朗さん(47)は「プロ活動を始めて10年目を迎え、一人でも多くに太鼓の響きを聞いてほしい」と話している。

 宗像公演は11日午後6時半、宗像市久原の宗像ユリックス・ハーモニーホール。宗像高校吹奏楽部が友情出演する。曲目は「漸進打波(ぜんしんだは)」「旅」「闘魂」など10曲。前売り大人2500円、小中高生と障害者手帳保有者1500円。問い合わせは、南高愛隣会北九州事務所(093・951・8421)。

毎日新聞 2010年9月10日 地方版