Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

伏見男山 純米大吟醸 華心

2011年09月17日 | 日本酒
宮城プッシュの godanism。

【華心(かしん)】


宮城県気仙沼市の「男山本店」のお酒。
「蒼天伝」で有名な蔵です。

3.11の震災で、社屋は壊滅。
ただ生き残った醪とタンクのおかげで、今年の酒が出ました。



酒米「蔵の華」100%使用、精米歩合50%の純米大吟醸。
ただしこの酒、例年では「純米吟醸」として出荷されています。
今年はラベルが間に合わず、「純米大吟醸」ラベルを貼っての出荷となったようです(規格上は問題なしです)。

さっそくレビューといきましょう。


上立ち香は果実味のある吟醸香。
いくぶんトロピカルな要素も混じった、甘い香りです。

口に含むと、すうっと立ち上ってくる旨味。
少し遅れて舌先に酸が感じられます。
含み香はさほど甘くなく、ピリッとした口当たり。

口の中で転がすと、ほろっとした渋味が顔をのぞかせます。
じわっと、熟したバナナのような甘みが感じられてきますね。
酸と結びついて、ジューシィなバランス。

後口は酸で〆。
余韻に辛味を持ってきて、キレよく仕上げています。
喉奥にジンと残るだけで、あとはパッといなくなる。

丸みのある酒質に、しっかりと旨味の乗った純大です!
宮城のお酒らしからぬ骨太な印象。
うまいですね~!
今期も美味しいお酒を出してくれること、祈っていますよぉ~!


アテは「イカとトマトのわた煮」。


オリーブオイルとニンニクでベースを作れば洋風の味!笑