Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

天野酒 純米無濾過生原酒 1801生もと

2011年09月01日 | 日本酒
9月に入りました。
今年も残すところあと4ヶ月。

2011年、godanismが初飲みしたお酒の中でも、今までのところ、2つほど「掘り出し物」の銘柄がありました。
1つは、以前ご紹介した【長陽福娘】であります。
もう1つを今回はご紹介したいと思います。

【天野酒(あまのさけ)】


大阪の西條合資会社のお酒。
ラベルが一風変わっています。



酒米は「五百万石」、60%精米の純米酒。
生もと造りですが、酵母は協会1801酵母使用。
日本酒度+2、酸度2.1です。

さっそくレビューに参りたいと思います。


上立ち香は果実味のある吟醸香。
甘酸っぱい香りです。

口に含むと、まずキュンとなるような酸。
ふわっと乳酸系の含み香が広がります。
舌先にはピリッとガス感、じわりと広がる米の旨味は、含み香と絡まってジューシィですね。

口の中で転がすと、旨味が立ってきます。
酸は上顎へ移動しますが、少しずつ面影を残したまま。
ここでヒョイッと顔を出す渋味が全体を引き締めます。

後口は、酸渋で締め。
鼻に抜ける香りは甘く、口に残る余韻はほろっと苦く。

今流行の甘酸のバランスですが、それだけではないいろいろな味を持ちつつ、どっしりしたバランスの無濾過生です。
いや~、旨い。
こんなお酒が大阪で造られてるとは知りませんでした。
手放しで褒めてますが、ホントに美味しいんですよ。

今は大阪で買う以外に選択肢がないと思いますが、今後東京でも買えるようになるといいんですけどね。

アテは「焼きたらこ」。