Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

10月14日の晩酌

2007年10月15日 | 日本酒
昨夜の晩酌、一発目。
「磯自慢 大吟醸」


肴は「板わさ」。磯自慢と板わさ、この相性がね、滅法良いわけですよ。
板わさを食べてもぐもぐ・・・、あらかた飲み込んで、小さなかけらが残っているくらいのときに、磯自慢をちびり。
すると、磯自慢の中に潜んでいた柔らかな甘みがすいっと前面に出てくる。
う~~ん、旨い!!

ニ発目は「多主喜 純米吟醸 無濾過生」。


これは肴が先に決まりました。「アスパラとエリンギの網焼き」、アスパラもエリンギも野趣溢れる味なので、お酒もそれに負けないものを、と。
味付けは塩のみ。
アスパラの苦味を多主喜がキレイに流してくれます。濃厚フルーティな吟醸香も、ぜんぜん邪魔になりません。
エリンギは、持ち前の甘さを塩が引き立てます。多主喜を飲むと、とろっとした味わいに変貌。

最後は「鍋島 純米 ひやおろし」を燗で。


これも肴が先。「まかじきの煮付け」です。
かじきは、どう料理しても旨い。
鍋島はつとに燗にしてみたいと思っていた酒。
ぐい飲みをお湯に沈める「猪口燗」で。これだと、人肌からやや熱めまで、いろいろな温度を楽しめる。
いやー、「鍋島 純米」。ばっちり燗上がりしました。冷やの時には強く感じた酸が、燗になるとどこかへ行ってしまいます。代わりに米の旨みがとろけだしてくる。
まかじきを一口食べて、鍋島を飲んで。
ああ・・・、「ほっ」とするなあ。
燗でないと味わえない、緩やかな時間。

燗にした猪口の中身がなくなったので、冷やでも試す。
すると、やはり酸が際立って感じる。「鍋島 純米」は、今後も燗でいただこう、と思ったgodanismでした。