TBS「世界遺産・リヴァプール 海商都市(イギリス)」観てみました。
HDに録っておいた、TBS「世界遺産・リヴァプール 海商都市(イギリス)」を観てみました。
TBSの「世界遺産」は「男を磨く旅(笑)」の行き先のヒントになったり、絶対に行け無いような場所や絶対に観れないようなアングルで世界遺産を紹介してくれるので、毎週必ずチェックする番組の一つです。
今回はザ・ビートルズの出身地で有名なイギリスの「リヴァプール(Liverpool)」でした。其処にはかつて奴隷貿易の中心港として繁栄したという負の歴史があり、当時の栄華をしのばせる豪華な建築物は、奴隷貿易に関わって手に入れた富によって建てられたものとのこと。
奴隷貿易の様子を放送していましたが、黒人を商品(家畜以下)として扱う酷いものでした。
旅行に出かけヨーロッパの美しい町並みや芸術品を見て、心豊かになるのはとても良い事だと思うが、中世から現在にかけての欧米の繁栄の要因の多くは、かつての「奴隷制度」や「植民地支配」や「途上国(アジア・アフリカ・南米等)からの略奪・搾取」によって、もたらされたものである事を忘れてはいけないと思う。
番組内でとても有名で良く耳にする、讃美歌「アメイジング・グレイス(Amazing grace)」が取り上げていました。
この曲は作曲者不明で、作詞者は奴隷貿易に関わっていた「ジョン・ニュートン(John Newton)」との事、奴隷船の船長として生死を彷徨った事を契機に奴隷の待遇改善をしたそうである。
引退後神父となった彼は、黒人奴隷貿易に関わった深い悔恨と、それでも赦しを与えてくれた神の愛へ感謝から作詞したらしい。
個人的には彼が「生死を彷徨った」後に、すぐ奴隷貿易から手を引いたのならともかく、その後、待遇改善しながらも継続していた事実は「神が赦しても」、故郷から売られて酷い目に遭った黒人奴隷達は決して赦さなかったと思う。
Amazing Grace!
Amazing grace! (how sweet the sound) 驚くべき恵みよ!(なんと甘い響き)
That sav'd a wretch like me! 神は私のような罪深き者も救われた
I once was lost, but now am found, 私は見失われたが今見いだされたのだ
Was blind, but now I see. 私は何も見えていなかったが今は見える
'Twas grace that taught my heart to fear, 私の心に畏れることを教えたのも恵み
And grace my fears relieved; そして私の心を畏れから解放したのも恵み
How precious did that grace appear, なんと恵みは貴くも現れたのか
The hour I first believed! 私が初めてそれを信じた時に
Through many dangers, toils and snares, 多くの危険と苦悩と罠を越えて
I have already come; 私はやってきた
'Tis grace has brought me safe thus far, その間私が無事だったのも恵みのお陰
And grace will lead me home. そして恵みが私を天国へ導いてくれる
The Lord has promised good to me, 主は私に良きことを約束された
His word my hope secures; 主の言葉は私の望みを保証する
He will my Shield and Portion be, 主は私の盾となり私の一部となる
As long as life endures. 命のながらえる限り
Yes, when this flesh and heart shall fail, そうこの肉体と心が朽ちて
And mortal life shall cease; 限りある命が終わるとき
I shall possess, within the veil, 私は帳の中に隠されている
A life of joy and peace. 喜びと平和の命を得るだろう
The earth shall soon dissolve like snow, いつかは地球も雪のように消えるだろう
The sun forbear to shine; 太陽も輝きを失うだろう
But God, who call'd me here below, しかし私に呼びかけてくれた神は
Will be forever mine. 常に私とともにあるだろう