漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

バック・トゥ⇒ザ・ネイチャー?!

2013年04月21日 16時10分15秒 | 第21話/薬包紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ルソーさんが言った、 「 自然に帰れ 」 の場合、
英語では、

Return to nature.

と、なります。

人は、自分の欠点を引き出してしまう人を基本的にはキラいます。
そして、自分の努力を虚しいのでは?
― と思わせてしまう人も基本的にはキラいます。

 ルソーさんをキラう人がいるといたら、
それは多分、その人の、

「 大人気無い所、未熟な所を気付かせてしまうから。 」

― なのではないでしょうか?
自らのピュアさによって。

 それから、ウォルポールさんの家系についてなんですけど、
ルソーさんが 「 人間不平等起源論 」 とかで批判しているような事を、
ルソーさんが生まれてからの時代に、
ウォルポールさんのお父さんが、物の見事にやってのけてしまっているのでした。

 お父さん、元はというと、特に裕福という訳でもない、
英国の無名の田舎紳士でしたが、
自らの才で中央政界に入り、総理大臣にまで上り詰め、
財も成し、貴族にもなり、最後は歴史事典に収録されている人なのでした。

 と、いう訳で、ルソーさんが批判している事を、
現代においても、堂々とやらかしてしまっている悪例なのでした。

 ルソーさんは、別に批判相手を特定の個人としている訳では無いのでしょうが、
ウォルポールさんにしてみれば、お父さんの恩恵を受けているからこそ、
今の優雅な暮らしが成り立つ訳で、
それを揺るがすような事を、

「 いつ言うか?今でしょ?! 」

― な、ルソーさんが、それだけでも面白い訳がありません。

 その上、自分の出生の怪しさから、常に自分で自分へと、
密かに揺さぶりをかけている状態だというのに。
王様の大叔母の恋人だった男性と自分の母親との間に生まれたのでは?
― と思ってるようなのですが…。

 外から中から自分の立ち場が揺らいでいる状態じゃあ、
こりゃたまらんでしょうな。

 それから、仲良しの犬さんにも、最終的には裏切られてしまいます。
実はそれには、ハリソンさんが関わっていて…。
ハリソンさんとの関係もさらに悪化して行くのでした。

 ところで、ジェイン姫が、ステッキ持っていたんですが、
仮にウォルポールさんが怒って殴りかかって来たら、
刺すつもりで、護身用に持っていたらしいです。

 ヒュームさんが助けてくれるよぉ~…きっと。


 次回から、ハリソンさんとマー坊の 「 金髪バカ男コンビ 」 の話に戻ります。
二人の所に、ある人物が訪ねて来て―。

 次回の更新は、4 / 27 ( 土 ) の予定。 



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