漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

会ってほしいと頼まれても

2013年04月20日 15時43分42秒 | 第21話/薬包紙

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ヒュームさんがウォルポールさんにJ.J.ルソーさんに会ってほしいと頼んだのは、
史実上でも本当にあった事だそうです。
そして史実上のウォルポールさんは拒否しています。

 心の中で悪く思っていながら、そういう人物と会って、
仲良くしたいなんてそぶりはできないという理由だったと思いますが…。

 友達が沢山欲しい人でも、仲良くしたくない人がいる事はいるんですね~。
でも、ルソーさんのどこがそんなにキライなんでしょうか?

 ルソーさんに対して、 「 完全に論理的ならば良かったのに、そうでは無い、
それでは収まり切らない人物だから、モヤモヤして苛立つ。 」
と、いう意見があるようです。

 そのモヤモヤが、何だか分からない、
せいぜい 「 直感 」 とか 「 肉体的な分かり方をする所がある。 」
としか言い表せない ― そして、 「 だからその正体を確かめたい。 」
と、のめり込む人もいるようです。

 作者がこういう感じの人と会って話をした場合、
「 何か言ってる事自体は正しそうなんだけど、何か違和感アリなんだよなー。
でも、反論できないし ― そういう自分ってバカなだけ?
そもそも論理的に考えるのも話すのも実は苦手なんだよー。 」
と、なります。

 そうなんです、ルソーさんみたいに、次から次から例を上げて、
これでもかこれでもかと畳み込むような話し方をする人が苦手なんです。

 そして多分、自分が必要以上にバカで無様に見えてしまう事に対してムカつくのに、
大人だからそんな事思っちゃいけないんだ~とか、
自分の努力が足りないからいけないんだ~とかと…心が複雑化して、
内向きにとぐろを巻いて行くのが苦痛なのかと。

 これを見て下さっている方、ルソーさんとヒュームさんとウォルポールさんの3人の中で、
誰と話すのが一番楽かと思いますか?

 作者は…ヒュームさんを選ぶのが一番無難だと思います。
そして、その点については、ジェイン姫も実によく分かってらっしゃるようです。


でも、ルソーさんみたいな人からは、作者は 「 話しやすい人 」 と思われているようなのです。何故?! 

今日の続きは明日。
   



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