風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

葬祭

2011-10-11 20:46:01 | 時事
     直葬とは、葬儀、告別式など一切を省いて、
    いきなり火葬場へ直行して火葬することだそうである。

     近ごろ、これが増えているという。

     昔、私の母は、葬式のことを、おジャンボンと言った。
    どこかローカルな地域でそう言い慣わすところがあったのだろうか。

     ジャンジャンと銅鑼でも鳴らし、
    あるいはボンボンと太鼓を叩きでもしながらの葬列ででもあったのか。
    人手も費用もかかることだから、それも大変だったろうと思う。


     業者主導の葬祭場で行う葬儀は、高額なうえに形式ばっているということで、
    最近はいろいろ見直されてきている。
    家族葬、樹木葬、散骨、など……。
    しかし、シンプルの行きつく先が火葬場直行とは……。

    死ねば土に還る、自明の理である。
   ならば、直葬でいっこうにかまわぬではないか、という理屈であろうが、
   なんだかやるせないのは、もの思う秋のせいか。

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