猫好きである。
しかし、風子ばあさんくらい齢をとると、猫の寿命と自分の寿命を天秤に掛けて、責任を持って飼えない。
だから、近所の飼い猫ちゃんに遊びに来てもらう。
猫が喜びそうな椅子をおいてやり、水呑み場を用意する。
春のうららかな日は、朝から来て、椅子の上でうつらうつらと居座る。
ときどき薄眼をあけて、風子ばあさんが洗濯物を干すのを眺めている。
煮干しなどをやり、頭をなでてやる。
喉を鳴らして親愛の情を示してくれる。
機嫌のよさそうなときはダッコも許してくれる。
窓を開けたままにしておくと、室内にも入ってくるほど馴れていた。
しかし、この夏、あまりの暑さゆえか、しばらく姿を見せない。
このごろ来ないねえ、と思っていたら、昨日、偶然、道端で出会った。
お、元気だったか? と寄って行くと飛び退った。
おいおい、風子ばあちゃんだよ、忘れたのかよ、おいでおいで、と言ったら、フウ~フウ~と牙を剥いて威嚇してきた。
死んだタマもそうだった。場所がかわると、人の見分けがつかなくなるらしい。
バカだなあ、猫は。
そこがまた、カワイイ! と思うのだから、猫がバカなのか、こちらがバカなのかわからない。
しかし、風子ばあさんくらい齢をとると、猫の寿命と自分の寿命を天秤に掛けて、責任を持って飼えない。
だから、近所の飼い猫ちゃんに遊びに来てもらう。
猫が喜びそうな椅子をおいてやり、水呑み場を用意する。
春のうららかな日は、朝から来て、椅子の上でうつらうつらと居座る。
ときどき薄眼をあけて、風子ばあさんが洗濯物を干すのを眺めている。
煮干しなどをやり、頭をなでてやる。
喉を鳴らして親愛の情を示してくれる。
機嫌のよさそうなときはダッコも許してくれる。
窓を開けたままにしておくと、室内にも入ってくるほど馴れていた。
しかし、この夏、あまりの暑さゆえか、しばらく姿を見せない。
このごろ来ないねえ、と思っていたら、昨日、偶然、道端で出会った。
お、元気だったか? と寄って行くと飛び退った。
おいおい、風子ばあちゃんだよ、忘れたのかよ、おいでおいで、と言ったら、フウ~フウ~と牙を剥いて威嚇してきた。
死んだタマもそうだった。場所がかわると、人の見分けがつかなくなるらしい。
バカだなあ、猫は。
そこがまた、カワイイ! と思うのだから、猫がバカなのか、こちらがバカなのかわからない。
追い掛け回すような人の顔は決して忘れないようですよ。
数ヶ月振りに会った野良猫は私の顔を見て、
道の真ん中で固まりましたから。
可愛がっても、可愛がらないでも
孤高の姿勢です。
だからこそ、なつかれたときは
いっそう可愛いのです。
女も一緒かな?