風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

猫はバカ

2010-09-11 15:29:57 | 猫および動物
猫好きである。
しかし、風子ばあさんくらい齢をとると、猫の寿命と自分の寿命を天秤に掛けて、責任を持って飼えない。

 だから、近所の飼い猫ちゃんに遊びに来てもらう。
猫が喜びそうな椅子をおいてやり、水呑み場を用意する。

 春のうららかな日は、朝から来て、椅子の上でうつらうつらと居座る。
ときどき薄眼をあけて、風子ばあさんが洗濯物を干すのを眺めている。
 煮干しなどをやり、頭をなでてやる。
喉を鳴らして親愛の情を示してくれる。

機嫌のよさそうなときはダッコも許してくれる。
窓を開けたままにしておくと、室内にも入ってくるほど馴れていた。

 しかし、この夏、あまりの暑さゆえか、しばらく姿を見せない。
このごろ来ないねえ、と思っていたら、昨日、偶然、道端で出会った。

 お、元気だったか? と寄って行くと飛び退った。
 おいおい、風子ばあちゃんだよ、忘れたのかよ、おいでおいで、と言ったら、フウ~フウ~と牙を剥いて威嚇してきた。

 死んだタマもそうだった。場所がかわると、人の見分けがつかなくなるらしい。

 バカだなあ、猫は。 
そこがまた、カワイイ! と思うのだから、猫がバカなのか、こちらがバカなのかわからない。


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2 コメント

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Unknown (やまだスズメ)
2010-09-11 23:39:47
可愛がってくれる人は忘れるかも知れませんが、
追い掛け回すような人の顔は決して忘れないようですよ。
数ヶ月振りに会った野良猫は私の顔を見て、
道の真ん中で固まりましたから。
いずれにしても (fuuko)
2010-09-12 13:25:03
猫は警戒心が強いので、
可愛がっても、可愛がらないでも
孤高の姿勢です。
だからこそ、なつかれたときは
いっそう可愛いのです。
女も一緒かな?

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