家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

家の中の階層

2005年11月09日 | 我が家のスペシャルな仕様
我が家の2階はステップフロアになっている。
やや緩やかな14段の階段を上ったところが両親の部屋とテラスの階層で、そこから4段上って子供部屋ワークショップ夫婦の部屋の階層となっている。1階とあわせると3層、テラス上の涼み台とあわせると4層となる。
単純に床レベルの階層数と考えてみると、玄関土間と同じ高さのミシン室まであわせれば5層、そして玄関土間より低い駐輪場分を加えたら6層になる。

実は前の家も2階はステップフロアだった。
元からあった2階部分に、建て増しした部分が中2階と上2階といった感じに3層あった。
階層数という意味では、1階にも古屋と、取り壊した旧家屋に1段の差があって2層。
これで5層。さらに店舗土間部分が1層あったので、やはり全部で6層だった。

行き当たりばったりで付け足した旧家屋と、建築家が練った新家屋が同じ階層数になったのはなんとなく面白い。もっとも建築家が旧家屋を見たとき、ステップフロアになっていることを面白がっていたというようなことはあったが・・・。

ところで、ステップフロアという言い方とスキップフロアという言い方があるようだが、どちらが一般的なのだろう。どちらも和製英語のようなムードもあるが・・・。


家と消費税

2005年11月07日 | 家について思ったことなど
 近い将来、家を建てようとする人が気になるのが消費税の動向だろう。
小泉首相は「自分の政権のときは引き上げはしない」と明言しているが、裏を返せば次の政権ではかなりの確率で消費税を引き上げるであろうと読めるから、なおさらだ。先の衆院選で与党が圧勝してしまったこともあるので、この問題について施主予備軍はしっかり考えておいたほうがいい。
 もし、引き上げられることになると、家づくりの当事者達には深刻な影響が出かねない。
まず、あたりまえだが税率分だけ余分に資金が必要になる。個人レベルで総額ン千万の数%とは大きな額である。それは別の言い方をすれば、引き上げ前より費用対効果が悪くなるということでもある。

影響はそれだけではない。実際の税率引き上げ前からでも出てくる。
駆け込み需要が発生することだ。
施主にとっては、いい依頼先を見つけても手一杯で請け負ってもらえないということになったり、施工者があまりにも繁忙になることによってミスが発生しやすくなったり、いいことはまずない。
さらに、この時期に荒稼ぎしようという悪質な業者が急にのさばるかもしれない。質の低いモノを高く買うリスクが高まりかねないのだ。やはり建設業界が超繁忙だったバブル期には未熟な施工者が動員されて不良な住宅がたくさん発生したことは記憶に残っている。

よりよい家を目指す施主予備軍は、お金のことを気にするだけでなく、まずい時期の家づくりを避けるべく計画をすすめておくべきだろう。

ざくろの収穫

2005年11月06日 | 我が家のスペシャルな事情

先日、数十年ぶりに庭のざくろが実をつけた話を書いたが、その実を本日、収穫した。
写真にあるように実が割れてきたためだ。
早速、息子と娘に見せた。
両者とも初めて見るものである。
娘は「きれいな実だね」と素直な感想。
息子は「これおいしいの」と本能にしたがった反応。

記念の写真を撮ってから、みんなですこしつまんだ。
すっぱいけどおいしかった。

雪見障子――雪が無くとも楽しい建具

2005年11月05日 | 我が家のスペシャルな仕様

雪見障子って誰が考えたものなのだろう。
昭和初期に考案された、というところまではネットで知ることができたが、どこで誰がということまではまだ調べきれていない。
誰が考えたのかは知らないけれど、私はその人を賞賛したい。

日本の建具は西洋の建具と違って、あいまいに空間を区切る。だから開けっ放しという状態も、なんら違和感がない。閉じていても開けていてもいいというところが優れた点であると思う。
雪見障子のすごいところは、そこからさらに細やかな区切り方をするところだ。
普通の建具は閉めたら空間が分断され、開ければ空間がつながる。雪見障子は閉めても小障子を上げれば風景をつなぐ。普通のガラス戸も風景をつなぐが、そっちは開けても閉めても風景をつなぎっぱなしだ。

雪見障子のすぐれているところは風景の切り取り方でもある。腰板と障子に挟まれた風景は横長のパノラマのようになる。それは建具に絵が描かれたようでもある。しかも四季ごとにその絵は変化する。

雪見障子、誰が考案したかは知らないが、名前からして少なくとも雪が降る地方の人間だろう。
当地方は残念ながら雪が滅多に降らない。たまに降ったときは降ったこと自体がうれしくて、犬のように庭駆け回り、家の中から雪の庭を楽しもうという発想をしなかった。ゆえにこの雪見障子越しに雪を見た経験は皆無である。

次は絶対に逃すまいと心に決めている。



どこかしら共通点があるような気がして、朝妻さんのエントリにトラックバック。