家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

「社長blog」の活用法

2006年03月17日 | 家について思ったことなど
 工務店の社長のblogが増えてきている。(ウチを施工してくれた工務店も社長と社員のblogを始めた)
いい流れだと思う。工務店という業態を考えたとき、施主から見た大きなチェックポイントは経営者の人柄だったりする。
家づくりに対して真摯な姿勢を持っているか、自社の技術に自信を持っているか、手っ取り早く儲けようとばかり考えている経営者ではないか、施主は工務店のいろんなことが気になる。
blogをコツコツと更新すると、更新者の人柄が自然と現れてくる。最終的には実際に会って確認するとしても、blogがあれば事前にそういうことをある程度うかがい知ることができるだろう。

施主として、社長blogから推測できるであろうことを思いつくまま書いてみる。
1.社長の性格
まめな性格なら、現場の報告は多いだろうし、更新頻度も高いだろう。
他者への言及がどのような内容であるかをチェックすると、攻撃的性格(味方なら必ずしも悪いことではない)かどうかとか、熱血漢であるかクールであるかとか、勉強熱心であるかどうかとか、思い込みが激しいかどうかなど傾向は見えてくる。
趣味に関する記述があればセンスもうかがい知れる。
2.社長の人脈
どんなところに出かけているか、どんな人がblogにコメントをつけたりトラックバックしたりしているかで人脈の一端が見えるだろう。
3.社長の体調
会社として総じて小所帯である工務店は、社長の健康状態も重要情報。体調が悪ければ、blogの更新もとぎれてくるし、内容も元気がなくなる。ただし、「更新していない=体調が悪い」ではない(次項も参照)。「更新していない=もしかしたら体調が悪いかもしれないので一応注意しておこう」くらいの予防的推測。
4.会社の繁忙具合
blogの更新が滞っている場合、会社業務が繁忙であるという推定もできる。仕事が多いのは決して悪いことではないが、忙しすぎるのもあまり良くはない。ただし、これも「もしかしたら」という予防的推測。また、更新具合は1.で示した性格も影響する。すなわち「それほどまめな性格ではない」場合も更新頻度は落ちる。

鋭い読み手ならblogからもっといろいろなことを嗅ぎ取るかもしれない。

注意点は、blogはあくまで文章情報で、筆が立つ人間なら飾り立てることができるということ。文章からうかがい知る情報の精度を高めるなら、コメントを投げかけてやりとりしてみるといい。もし口だけの人間なら、応対内容によってボロがでてくることもあるだろう。
それから考えれば、ある種の悪徳な輩はblogを開設していそうもないということも推測できる。口八丁手八丁で契約してしまえ、というような営業姿勢のところは文章の記録をきらうであろう。そういうところはコメント、TBのやりとりなんて想像もしたくないだろう。クレームも多いからblogを開設できないという事情があるということも考えられる。

ただし、blogがないからダメと短絡的に判断はできない。文章にコンプレックスを持っていても腕はいい職人のような経営者、単にネット事情に疎いだけで仕事はすばらしい工務店だってあるはずだからだ。

当然、blogでほとんどのことが分かると考えてはいけない。基本は「百聞は一見にしかず」なのである。
社長blogは「参考情報」を探るいいツールになりうるだろう、ということだ。


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