家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

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プライバシーの日にプライバシーを考える

2009年09月28日 | 家について思ったことなど
9月28日は「プライバシーデー」らしい。
http://ranking.goo.ne.jp/column/article/2/615/

現代の家は過去の家に比べるとプライバシーを守る機能がかなり強化されている。
基本的にプライバシーは重視されるべきことなのでこの流れは自然ではある。しかし家の外部に対してはともかく、内部の家族間のことを考えるとプライバシーの確保はほどほどにしておいたほうがいいこともある。

たとえば、ひきこもりの増加などは子供のプライバシーを確保しすぎたことが一因(主因とはいわない)になっていると思う。
昔の家の間取りは、ひきこもろうにもひきこもりにくい構造だった。部屋が引き戸でつながり、部屋が通路になることも多いので、いやが応にも開けて使う時間があった。そんな場所では物理的に長期間ひきこもることができない。
そういう家で育つと、そもそもひきこもろうという発想自体が生まれにくくなる。何かから逃避したい場合、短時間押し入れにこもるか、短時間で解決しないなら家出という手段になるだろう。

現代の家には子供用の個室があり、そこに鍵もつけたりする。これではプライバシーの面では完璧だろうが、親にしてみたら子供が部屋の中で何をやっているかわからない。
場合によってはテレビやパソコン、冷蔵庫まで常備したりする。これで携帯電話を持っていたら、その部屋単体でほぼ生活を完結させることが可能になる。
別にそうしたからといって必ずひきこもりになるわけではないが、ひきこもりが可能な環境を用意してしまっているのである。子供が現実逃避したくなった時に、目の前にひきこもりできる環境があったならば、そういう選択をしてしまうことはある。

じゃあ、昔の家のように全部が見えるようにしたらいいともいえない。
子供にだって親に知られたくないことだってある。特に年頃になればそういうものは増えてくる。そのプライバシーは守ってあげるべきだ。
だから我が家も子供の部屋は作った。収納もあるので工夫次第で親に見られたくないものも隠せるだろう。戸をしめればプライバシーが守られた空間にはなる。
共有空間であるワークショップ欄間でつながっているので、光や音によって気配を知ることはできるが、直接見えるわけではないので最低限のプライバシーは守れる。
勉強したり、パソコンをいじったり、お菓子をたべたりする時はワークショップでやるようになっている。

長期間他と接触しないですむような環境は成長過程にある子供に提供するものではないと思っている。
「もう少し自分の部屋のプライバシーを強化したい」と渇望するくらいが子供にとってはちょうどいいと思っている。その方がプライバシーの価値を真に理解できる。食べ物の真の価値を知るのは空腹になる機会が必要であるようにだ。
また独立心を養うためにも、完全に自分の思い通りになるプライバシー空間は自分の力で勝ち取れと教えたい。社会においては、プライバシーが守られる空間や時間は何の努力もなしに取得できるものではないのだから。


※ 過去の記念日シリーズ
トイレの日
ガスの日
畳の日
ふきのとうの日
禁酒の日
いい夫婦の日
いい石の日
あかりの日
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2 コメント

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Unknown (亮介の親父)
2009-09-29 13:03:56
家族のプライバシー考えさせられました!

前妻との子供たちは、それぞれ子供部屋があり親父である私の侵入を大変嫌っていました!

今の家は、あえて子供部屋を作らず、本人からの要望がない限り、親が子供部屋と決め付け部屋つくりはしないようにしました。
決め付けない部屋 (garaika)
2009-09-29 23:06:49
亮介の親父さん、

決め付けた部屋作りはしない、確かにそういう発想をしてみるのも重要だと思います。あえて子供部屋を作らずというのもその家族の個性というものでしょう。子供コーナーみたいなコンセプトで、部屋にしていない方も知っています。

いずれにしろ、一緒に住んでいるのに接触しなくてもすんでしまう作りはやめた方がいい。そんなだったら別々に住んだ方がいいと思います。

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