家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

息子の木、娘の木

2006年04月06日 | 山小屋・ログハウス
 山小屋の周囲には何種類か樹木がある。杉や柿は以前からあったもので、コナラやもみじ、イチョウは後から植えた。

その中に、子供たちの木もある。いずれも両親が孫のためにと植えたものである。

息子のは「さくらんぼの木」。
まあ結局は「さくら」なのだが、「さくらんぼがなる木が欲しい」という言葉を聞いて、ちゃんと実のなるはずの木を調達したこともあり、「さくらんぼの木」としている。

娘のは「ブルーベリー」。
一時期、ブルーベリージャムが気に入った娘を喜ばせようと植栽したものだ。

悲しいかな、貧乏性で食い意地の張った私の性質を子供たちはしっかり受け継いでいる。

それはさておき、自分の木がある、ということは子供たちにもきっと楽しみになると思う。情操教育にもつながるような気がする。

子供と植栽に絡んでは少し悔やんでいることがある。
娘のために、「桐(きり)」を植えておけば良かったということだ。
昔の人は娘が産まれると、桐の木を植えたという話を聞いた。娘が成長して嫁にいくころには、桐も大きくなっていて、それでタンスを作ったのだという。
昔の人はそういうスパンで物事を考えていた。現代人はそういう考え方ができるだろうか。

きっと現代でソレをやったら、もう数が少ない桐箪笥のベテラン職人が面白がって腕まくりしていいものを作ってくれそうな気もする。

まあ、そんなところまで想像をするのも、結局、私の貧乏性の根深さを現していると言えるのだった。