もう三日……

　今年も残すところ362日と言いたくなるくらい、日にちの経つのが早い。
　もう三日である。
　正月休みになったら、あれもやろう、これもやろうと考えていたことがほとんど何もできていない。
　年賀状の返事を書いたり、見たいテレビ番組を少しばかり見ているうちに一日が終わる。
　
元日は、家族で毎年恒例の神田明神に初詣に行く。
　

　

　
　毎年のことだが、すごい人出だ。とくに今年は多く感じる。
　子供が帰りに秋葉原に行きたいというので、帰りに参道は通らない。そこで先に「やげん堀」で七味の大辛を一年分買う。
　一年に一度のことなのに、売り子のおばちゃんは覚えていてくれた。
　
　先客に若い女性が一人いて、一番辛くしても辛さを感じないというので、おばちゃんは困っていた。
　「味覚障害でしょうか」
　「きっとそうでしょう」
　するとおばちゃんが元も子もないことを言う。
　「それじゃあ買ってもしょうがないよ」
　商売気がないと言うか……。
　「この人常連さんでね、毎年買ってくれてるから、味見してもらうから」
　そう言ってひと匙よこす。真っ赤で相当辛そうだ。
　「七味というのは、ハバネロみたいな辛さはないからね、香りを楽しむんですよ」
　いいながらぺろりとやったら、口のなかが火事になった。
　結局その女性は、僕が売り場を離れてもまだ迷っていた。
　
　そんなことをやっているうちに行列が進んで、カミさん達がどこまで行ったのかわからなくなった。
　電話で位置を聞いた。
　

　
　「あのお金誰のものになるの？」
　「神社の収入だよ」
　「どうやって数えるんだろう」
　「銀行の人が集めにきてちゃんと数えてくれるんだよ」
　「税金すごいね」
　「宗教法人だから税金は取られない」（物販の消費税は払っている）
　「ええー！　なんで？」
　「なんでだろうね」
　



秋葉原案内の女性の衣装が、いつものメイドスタイルではなくて、和服だ。
　

　
　神社脇の「明神男坂」を下ると、突き当たりは秋葉原である。
　

　
　AKB48劇場前の行列。
　長女のリクエストでヨドバシに向かう途中、AKBの袋を持った若者が、たむろして中味を確かめていた。福袋に入ったプロマイドなどを、お気に入りのものと交換しあっているらしい。
　世の中、平和である。
　
　長女はお年玉でコンピュータの周辺機器を買うつもりであったが、値段が折り合わず、結局amazonで買うことにした。
　値切ったら、「amazonさんとは張り合えません」といわれて断られたそうだ。


　
　僕も、ワードが古くて機能しないので、マイクロソフト・オフィス2011を買おうと思ったが、えらく高い。結局それもアマゾンで買った。
　それが先ほど届いた。
　機能が増えたがその分スピードが遅い。
　しかし、字数を計算しながら原稿を書くにはこれがないと不自由なのだ。
　
　明日、4日からはもう仕事始めである。
　アシのYとオフィスとして神田明神に初詣の予定だったが、アシのYが正月に風邪を引いて熱を出した。新年早々忙しくなるので、仕事に影響しては困るので中止した。
　
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