ひまわり博士のウンチク

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特殊ドラーバーセット

2014年12月20日 | 日記


 懸案だったiMacの裏蓋を開けるために注文した特殊ドライバーセットが届いた。36種類の特殊ドライバーがセットになっていて、1000円以下で買えた。
 精密機械などは素人が簡単に開けられないように、特殊なネジが使われている場合が多い。しかしそれを回すことのできるドライバーは、特注品で入手できないものと思っていた。
 かつて、まだVHSが高価だった頃(作品によっては2万円を超えるものもあった)、どうしても欲しくて大枚はたいて買ったビデオカセットのテープが、中で複雑にからんでしまい、それを直したくて開こうとしたが、数本あるネジのうちセンターの1本が星型三角の特殊ネジで、どこにでもあるマイナスやプラスのドライバーでは開くことができない(ちなみに、市販のVHSテープは簡単に分解できた)。そこで太いワイヤーを削ってドラーバーを作ったりしたものだったが、1度使うとゆがんでしまい使えなくなった。
 インターネットなどない時代で、特殊ネジが市販されているものとは知らなかったのだ。



 写真の星形六角レンチがiMacのネジに対応する。いちばん小さいのは直径1ミリ。
 この写真はマイクロニッコールレンズを使って撮った。アナログのカメラはみんな売ってしまったのだが、このレンズだけは売らずにとっておいた。なかなかの威力だ。
 
 しかし実は、せっかくのドラーバーセットだが、急を要するものではなくなった。
 16日のブログで、故障したパソコンに閉じ込めてしまったディスクを取り出せず難渋していると書いた。理由は、iPhoneに音楽をダウンロードしたり写真をバックアップするのにデスクトップコンピューターのバージョンをアップする必要が生じ、その閉じ込めたディスクが必要だったからだ。
 それが、いろいろネット上で探しているうちに、一度では無理だったが、数段階にわけてバージョンアップできてしまったのだ。
 同時に、iTunesやフラッシュプレイヤーなどいくつかのアプリケーションを最新のものにインストールし直したので、深夜までかかってしまったが。
 だもので、急ぐ必要がなくなり、壊れたパソコンに閉じ込めたディスクの取り出しは、いずれ時間のあるときにしようと思う。
 この特殊ドライバーセット、しょっちゅう使うものではないが思いおこせば、あのときあったらよかった、という出来事がいくつか記憶にある。今後なにかにつけ役立つだろう。
 
 直せるものは自分で直す
 
 最近は、何でも故障したり、ちょっと壊れたりすると、そっくり買い替えたり捨ててしまったりするが、我家は伝統的に直せるものは自分で直す。骨が折れた傘も、穴の開いた鍋も基本的に修理して使う。キッチン用品などは、ほとんどが数十年以上も使い続けている。家具やドア、引き戸などもできるだけ自分で直す。
 パソコンもかつてはハードディスクの交換ぐらいは自分でやったものだ。ところが最近は、それができないように作られていて、修理に出すと買い替えた方が安いくらいの修理費がかかる。つまり、どんどん買い替えろというメーカーの汚い商根だ。
 以前、車のウィンドウが動かなくなったので自動車屋に修理を頼んだら、ドアごとそっくり交換させられた。それは修理とはいわないだろう、と嫌みを言ったものだ。
 
 昔は鍋の修理、包丁研ぎ、傘の修理などがご用聞きでまわってきたものだが、それもいつのまにかなくなってしまった。それにともなって「修理する」という考えも、人々のあいだから失われた気がする。