東京都内「認証店」の時短解除へ 渋谷ハロウィン感染警戒
2021/10/21 18:16
東京都は、10月25日から、飲食店に対する時短営業の解除を正式決定した。
ハロウィーンを前に、東京・渋谷では複雑な声も聞こえてきた。
ランチタイムに行列ができる東京・日本橋エリアの人気店・おさかな本舗「たいこ茶屋」。
人気ドラマのロケ地にもなったこの店の自慢は、新鮮な刺し身が食べ放題のランチバイキング。
お皿いっぱいに盛りつけた刺し身を堪能しているお客さんたち。
感染予防に関する東京都の認証を受けているこの店。
緊急事態宣言が明けた今も、東京都のリバウンド防止期間中ということで、お酒の提供は午後8時まで、営業も午後9時までの制限が続いている。
おさかな本舗「たいこ茶屋」・嵯峨完大将「コロナ前から比べたら、売り上げ9割減ですからね」
しかし、このリバウンド防止期間が終わる10月25日から、都の認証を受けた飲食店については、お酒の提供や営業時間についての時短要請が全面解除されることになった。
嵯峨完大将「いや〜、もう実にうれしいですよ。ようやく(時短)解除されまして、普通の営業に戻れるという。約2年ぶりですからね」
これで首都圏の1都3県そろっての時短要請解除となる。
そして25日、大阪府でも飲食店への時短要請の全面解除が決まった。
感染者が減少し、規制緩和への動きが加速する中、渋谷の飲食店では、すでにハロウィーンの装飾がされている。
25日の全面解除後、最初の週末となる31日に迎えるビッグイベントが、ハロウィーン。
21日、渋谷区は、2021年も自宅で楽しむよう呼びかけた。
東京・渋谷区 長谷部健区長「ことしは24日以降に、制限も緩和・解除されていくので、浮かれる気分もあるのかなと少し心配はしている」
渋谷のハロウィーンといえば、コロナ以前の2年前までは7万人が殺到し、街が巨大な仮装パーティー会場と化した。
しかも、2021年のハロウィーンは、日曜日。
20代「(ことしの渋谷のハロウィーン)人は集まると思います」、「仮装してくる人がいるんじゃないですか」、「時短が解除される影響もあって、人が増えてもおかしくないなって」
渋谷に店を構えるお店からも、不安の声が出ていた。
MIHATO文化村通り店・高田顕太郎店長「お客さんに来てほしいんですけど、でも第6波じゃないですけど、コロナの感染爆発も、もしかしたらすぐやってくるかもしれないので、微妙な感じですね」
2020年、コロナ禍で初めて迎えるハロウィーンを前に、渋谷区は、「自宅で楽しんで」と呼びかけを行った。
その結果、渋谷の人出は、前の年よりも67%減少した。
一方、都内では、ハロウィーンパーティーによるクラスターも発生。
2021年も人出が増えれば、感染が再拡大する懸念も高まる。
センター商店街振興組合・小野寿幸理事長「戦々恐々、ハロウィーンアレルギー。みんな困ってるわけ。コロナで自粛した人がやっと解放される時期に来ているわけじゃないですか。それでハロウィーンで騒ぐのかどうか、心配してます」
ハロウィーンに向け、渋谷区では条例に基づく、駅周辺の路上飲酒制限を24日夜に実施。
来週金曜日の29日から31日までは、午後6時から次の日の午前5時までの飲酒が規制される。