monologue
夜明けに向けて
 



 さて、「一二三四五六七八九十」の封印に挑み考察をつづける。
大祓祝詞の「天津祝詞乃太祝詞事乎宣禮(あまつのりとのふとのりとごとをのれ)」のあとに秘言「ひふみよいむなやこと」を宣ればどうなるというのか。

すると「如此久乃良波(かくのらば、天津神波天磐門乎押披低(あまつかみはあめのいはとをおしひらきて)、天之八重雲乎伊頭乃千別爾千別低所聞食武(あめのやへぐもをいづのちわきにちわきてきこしめさむ)」という。つまり天神が天の岩戸を開いて願いを聞き入れてくださるというのだ。

 それでは伝説の中の天岩戸開きの場面はどのようであったかを振り返ろう。
『斎部家極秘神字』十字の作者、天太玉(フトダマ)命と宗源道極秘神字十字の作者天兒屋根(アメノコヤネ)は雄鹿の肩の骨を抜き取り、ははかの木を取って占い(太占)をした。賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛(もめんと絹の織物)をかけ、太玉(フトダマ)が御幣として奉げ持った。天兒屋根(アメノコヤネ)が祝詞(のりと)を唱え、手力男(タヂカラオ)が岩戸の脇に隠れた。天細女(アメノウズメ)が岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊った。すると、八百万の神が「あはれ、あなおもしろ、あなたのし、あなさやけ、おけ」と笑いさざめいた。
それで天照大神(アマテラス)が不審に思い天岩戸の扉を少し開けるとアメノウズメが「貴方より貴い神が表れたと言い、アメノコヤネとフトダマがアマテラスの前に鏡を差し出した。そして隠れていたタヂカラオが岩戸の外へ引きずり出しフトダマが注連縄を岩戸の入口に張った。わたしたちは概ねそんな伝承を知っている。

天照太神が天の岩戸からお出ましになったこの際、八百万の神々が口々に発したという、『あはれ、あなおもしろ、あなたのし、あなさやけ、おけ』ということばが唯一収録されていたとされる書物は古語拾遺』だった

 それは、秘伝の古代文字の継承者齋部家の、斎部広成(いつくべひろなり)が、著した書物であったからこの『あはれ、あなおもしろ、あなたのし、あなさやけ、おけ』は口伝ではなく齋部家秘伝の古代文字四十七文字で記し遺されていたものとみられる。
上図が齋部家秘伝の古代文字四十七文字である。
右から縦に「ひふみよいむなやこともちろらねしきるゆゐつわぬそをたはくめかうおゑにさりへてのますあせえほれけ」で神道では「ひふみの祓い」と呼ばれている。
fumio

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