monologue
夜明けに向けて
 



             〔エピローグ〕
       地には這いずりまわる者の音が満ち、
       天には炎が満ちる。
       オメガはアルファであり、点であり線であることを
       その黄金の火柱の中に、人々は見いだすだろう。
       自分たちの望み、願うものがこの中にあるのかを
       翼を切り取られた者たちは、考えるだろう。
       火を吹く楕円には解答は無い。
       線を描く卵にも、解答は無い。
       解答は地を這う者の中にある。
       現実と呼んでいる夢の中から、砂金を探すように目を凝らし
       耳を澄まし、声を大にして探せ。
       これより先に舟を見つける手だては無い。
アリオン「赤い月の形としての物語」より
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「現実と呼んでいる夢の中から、砂金を探すように目を凝らし」の
 現実に目を凝らすと「現実」とは王(タマ)がヒトアシに目をのっけて見ている実であることがわかる。
すなわち、われわれの霊(たま)が人としてこの世に降りて見ている夢なのだ。
「耳を澄まし、声を大にして探せ。」の 耳を澄ましてで思い浮かぶ字は「聖」だが。この字は耳と呈がくっついている。
その「呈」はよく通ることで神の声が耳によく通る人のことを聖という。
そして、「耳を澄まし、声を大にして探せ。」の「声は「聲」の略字なので「聲」を大きくしてよく見ると、声と耳とハと又の組み合わせであることがわかる。
聖(せい、しょう)と同じ音の聲(せい、しょう)はそれぞれ通じるものがあるのだ。

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