monologue
夜明けに向けて
 

願い  


巨大な龍は、二つとない山の自分の場所に向かって移動を始めた。 二つとない山に到着した龍は、その頂上から朧月夜の空に向かって 吼えた。長く余韻の残る龍の吼え声を合図に眷属たちは世直しをするべく、各々の属性に従って根城の社や祠を後にした。 彼らの全てが「祖土(オヤツチ)」の思いと願いを明確に理解していた。 例え人の心が荒んでいて誠も真実も見いだすことが難しい状況であったとしても、残された誠と真実を燈火の燃料として最大限に戦うという。戦う相手はこの祖土(オヤツチ)を汚す者、汚す事、汚す力であり、祖土(オヤツチ)の力を無にする者、事、力をも含むものである。それらの敵と戦うために巨大な龍も眷属たちも渾身の力を込めてマクロをミクロにミクロをマクロに変えつつ、活動を繰り返して行く。最終的には現象での敵と同体である潜象の敵を作り出し その二つを接触させるのだ。そうする為に、先ずは敵と似通った行為を執ることになる。それが為に巨大な龍と眷属は人間たちの目から見ると災いを齎す存在の様に見えることもあるが、そうした誤解を招く様な行為や姿態を厭うている場合では無い。巨大な龍も眷属たちも硬い決意のもと、戦いを始めたのだった。 その戦いは、人の心の中で始まる戦いともシンクロしている。 ミクロをマクロに変えてマクロをミクロに変えて、更にその裏表を更にミクロ、マクロと変えて行く。その全てのプロセスを更にミクロ、マクロと変えて行く。その全てのプロセスを 滞り無く行うこと、そしてその結果、祖土(オヤツチ)の力が本来の力を取り戻し、強い磁場として活動を開始すれば全ての生きとし生けるものの本来の力が戻り、生命本来の営みが戻ってくるのだ。
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「祖土(オヤツチ)」の思いと願いとは、本来の力を取り戻し、強い磁場として活動して全ての生きとし生けるものの本来の力が戻ること。
fumio

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