monologue
夜明けに向けて
 



「創む明日」ハジマーシュと呼ばれるオランダ帰りの妖術アーティスト芸術家森宗意軒は笛太鼓琵琶で盛り上げ踊り歌い演出する。なにやら天に向かって合図すると、
その時突然嵐が起こり物凄い雷鳴が轟き稲光が迸ると争い戦っていた幕府軍も一揆衆も人々がはじけ飛びみんな気を失った。ウオーンウオーンと咆哮しながら失禁する。咽喉がつぶれて声がかれてしまう。
ハジマーシュは微笑みそして舞台上に吊り下げたすべての鳴り物をならしながらシロー・ザ・メシヤ モア・ザン・スーパースターとエゲレス語で歌い、大小の中華銅鑼を次々に鳴らしながら舞い踊る。山田山田右衛門作も欧州語は得意なのでエゲレス語でモア・ザン・スーパースターと歌う。舞台も下も一緒になって星のメシヤを讃美するコーラスが波のように拡がる。四郎少年は顔に似ずよく響く低い声で天草島原の民そして幕府のもの、すべて愛おしみ合おうと唱えた。
その声に目覚めた人々は自分が泣いているのか笑っているのかわからずかれた掠れ声で好きなもの同士慈しみ合い抱き合っていた。
fumio

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