monologue
夜明けに向けて
 




<2> 神を恐れる者達よ

一、  影を色濃く落とした泉のなかに 壺は投げ捨てられた
    命の剣を携えた 命を刈るものによって

二、  夜の闇に紛れて行くものを 銀の月の粉で捜せ
    周りは朱鷺色 中程に進むにつれて夜明け色
    手に入れることは出来るが 頭を入れることは出来ない

三、  八は三の中に 四は五の上に
    九は一二をもって飾られるべし
    五六は無に帰せよ

四、  月明りのふくろうは その爪にルビーの指輪を
    三番目の羽根は切り取るべし

五、  青い外套の女に 人魚の涙を渡す時
    亀甲の数字を手にするであろう

六、  苦しみは 夜明けと共に、霜の様に頭上に
    降るであろう
     「光の黙示録」より

************************

  「苦しみは 夜明けと共に、霜の様に頭上に
    降るであろう」

  こうして長い間意味不明であったこの章句に接しているうちに、四、五、六、のメッセージはどうも同じことを言い方を変えて伝えようとしていると感じる。そう、その予測をもって解いて行くと、
「苦しみ」は「来る四三」で「夜明け」は八明け、「霜」は黄泉(よも)の言い換え。
「頭上」は「十(とう)上」で宇宙図である「亀」の字の「田」の十の上。「降る」はニギハヤヒの幼名。結局は「三五三」の均衡の崩れた宇宙から「三四三」のバランスのとれた宇宙への転換が語られているのである。それはイシス、イサナミ、スサノオ、ニギハヤヒたち鬼等によって成されるのであろう。
fumio




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« ルビーの指輪  壺は投げ捨... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
コメントをするにはログインが必要になります

ログイン   新規登録