monologue
夜明けに向けて
 



 ビートルズもまたそんな時代の潮流に呑み込まれ薬物(LSDなど)による意識の拡張経験を経てアルバム「リボルバー」の一曲 Tomorrow Never Knows で音楽的実験を行った。

 ジョン・レノンは山頂のダライ・ラマの祈りをイメージして作り、ポール・マッカートニーは自宅で録音したリュートその他の楽器や歌声のテープを持ってきてループにしてスタジオの調整卓のフェーダーで雑多な音を混ぜてコントロールした。それはライヴバンド「ビートルズ」が、そしてロック音楽がつぎのステージに進むターニングポイントになった。演奏したものをそのまま録音しレコード化するという基本から進化し深化してゆく。この曲でかれらの示した新たな方向性が歴史的アルバム「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「アビー・ロード」を産むことにつながるのである。音楽制作のノウハウはかれら、ザ・ビートルズによって変革された。現代の音楽制作現場ではその遺産が生き続けているのである。
fumio


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