何気なくキッチンに入るとシンクと壁の間に小さな植物が・・・
それはドクダミの花だった。
以前にも何度か飾ってあった（置いてあった）ことを思い出した。
我が家では昨年、ドクダミを根絶させたつもりだった筈だが・・と思い、
妻に聞くと『お父さん、もうかなり前からまた拡がりはじめ、
私が時々抜いているのですよ・・』という返事が返ってきた。
ドクダミは「諸刃の剣」というと大袈裟かもしれないが・・・
繁殖力も強く、短期間で庭中を席巻するぐらいの勢いで拡がり
毒を連想させる名前と特有の強烈な匂いからいいイメージを
持つ人は少ないと思うがその効能なども広く伝えられており、
一般的によく知られている薬草としてのドクダミ茶や
ドクダミ湯（風呂）の他にドクダミ酒として飲まれたり化粧水
として使われることもあるという。
嫌われ者(?)のドクダミの効果効能が大きいと言われるとどうしても
『ほんまかいな？・・ホンマでっか？』などとついついおちょくる
ような口調で疑いたくもなるのでネットで色々と検索して見た。
ドクダミ茶にはその利尿作用によって体内に溜まった毒素を
排出するデトックス効果や血行改善によってエネルギーの代謝を
しやすくする効果も期待できるとも言われているようだ。
化粧水はニキビなどの肌荒れなどにも効果があるとのこと。
こうしていろいろと調べていくうちに・・・
ドクダミ茶には食物繊維や腸に水分を集め便を流れやすくする
マグネシウムや腸を刺激して動きを活発にするカリウムなど
多くのミネラルが含まれていること、そしてこれらの働きで
体の中の老廃物を排出し、腸の動きも活発になるという効果効能が
あり、ドクダミの葉に含まれる色々な成分により
毛細血管を強化する・・などということも・・・
そしてドクダミ茶として飲用することは、動脈硬化の予防に
繋がるという。
またドクダミはインフルエンザウイルスなどに対しての
抗ウイルス効果を持っていることが明らかになっていると
いう説明もあり免疫力アップのために、ドクダミを日常生活に
取り入れる方法も・・・。
ドクダミをアルコールに漬けてエキスを抽出するチンキによって
ドクダミの生葉や花がもつ殺菌力を活用するなどということも・・・・
そして乾燥ドクダミには、抗酸化作用や血管強化などの作用が
あるということや乾燥ドクダミを焼酎に漬けた「ドクダミエキス」の
作り方やその効果など・・・いいことだらけ・・・
こうして調べて見ると「ドクダミ＝悪」とばかりは言い切れないと
いう気持が芽生えてくる。
というよりそれをうまく利用し、ある意味では共存共栄も
ありうるのではないかとも思った。
しかし、我が家は狭い庭でもあり、今のところドクダミに提供し、
ドクダミが生きる場所としてはほんの僅かしか確保できない。
