最近はムクドリが群れで飛ぶ姿をあまり見ていない。
昨年までは我が家の庭に頻繁に降り立っていたムクドリたちは
どこへ行ってしまったのだろう。
だんだん暖かくなり、これからは集団行動よりもつがいで動く季節の
先取りなのか・・・
そのつがいと思われるムクドリたちも激減したのはやはりムクドリの
好むような果物や蜜のある花があまりない我が家の庭には魅力が
ないのかもしれない。
食欲旺盛なヒヨドリはどこかに餌となるものがないかと動きも活発・・・
ツグミは時折顔を出し、独特のすがたで存在感を表している。
鳥類をあまり知らない妻の「千恵子選手」は毎年、彼女が大好きな
木蓮の花の蕾を狙うヒヨドリに強いライバル意識を持っており、その姿を
見かけるとサッシの戸を叩いたりして追い払うのだがヒヨドリたちは
意にも介さずこの婆ちゃんをあざ笑うかのように飛び立っては舞い戻って
花の蕾をついばむのである。
その到底かなわぬ闘いからくやしさもあり、「千恵子婆ちゃん」は
ヒヨドリの姿や行動パターン、飛び方などのムクドリとの違いははっきりと
覚えたようだ。
だが、ツグミについては特徴をまだしっかりと覚えていないので電線に
止まっている姿などを見ると判別しにくいようだ。
昨日よりは陽射しは少ないが風がない午後・・・4時に市内の放送が
流れた時にリビングで「こころ」を読んでいた私がふと庭に目を遣ると
庭に降り立ったツグミと目があったような気がした。
そしてその口元は閉じていたが「こころ」をまだ読み終わっていない私に
次は吉本ばななの「TUGUMI」を読むように・・とでも言っているように・・・